3月24日午後に文庫の贈呈式を行いました。昨年4月入学したばかりの鈴木紗弥さんが急逝され、深い悲しみに包まれました。このたびご両親の永久への願いから、本校の図書館に書架および書籍を寄付していただきました。 「走ることが大好きで、忙しい毎日の中でも必ずあの子の傍らには、本がありました。特に「一瞬の風になれ」の3巻は、陸上の試合前になると、必ず読んでいたのでボロボロです。南中へ入ってすぐ、図書館をのぞき「早く中へ入りたい!本が借りたい、読みたい!」と興奮して話をしてくれたことが、つい昨日のことのように思い出されます。そこで、心残りがあるだろうこの南中に、紗弥の好きだった本を置かせてください。皆さんが、その本を読んで、泣いたり笑ったりしてくれたら・・・・・と思っています。 〜 すてきな一冊に出会えますように 〜 中学校に入学したらがんばりたいことー勉強と部活ー走ることが好き、そして読書も好き!そんな紗弥の傍らには必ず1冊の本がありました。今でも紗弥の机の引き出しにはたくさんの図書カードが入っています。「図書カードがもらえるなら・・」と書いて、発表して、作って、そして走って、と自分の力で得た大切な図書カードなのです。 これらを全部使うことなく、そして念願の南中の図書館でのひと時を過ごすことなく逝ってしまいました。その心残りがあるだろう場所に、紗弥の図書カードを使いたいと思いました。」 |