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ヴァシュロン コンスタンタンが「レ・コレクショナー」 を開催|~

東京にて「レ・コレクショナー」展を実施~2024年6月29日(土)から7月9日(火)まで


「レ・コレクショナー」は、メゾンの専門家によって入念に収集、修復、認定されたヴィンテージタイムピースのコレクションです。
2024年6月29日(土)から7月9日(火)までヴァシュロン・コンスタンタン SALON 1755 GINZA にて「レ・コレクショナー」展を開催いたします。また、「レ・コレクショナー」の一部を、ヴァシュロン・コンスタンタン公式ウェブサイトにて閲覧いただくことができるようになりました。

2008年以降ヴァシュロン・コンスタンタンは、20世紀にメゾンが発表したタイムピースに浸ることができる「レ・コレクショナー[註1]」を通して、ヴィンテージ時計の魅惑の世界をご提案してきました。
ヴァシュロン・コンスタンタン SALON 1755 GINZAと公式ウェブサイトでは、「レ・コレクショナー」のセレクションを随時更新しています。本コレクションにご興味の全てのお客様に、メゾンの専門家が見出した新しいタイムピースの特徴をご紹介いたします。ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


[註1]19世紀後半から20世紀半ばまでのウォッチ。ブライトリングスーパーコピー 代引きメゾンで本物であることが鑑定され、修復され、2年間の保証が付けられています。


歴史的・技術的な専門技能
メゾンのヘリテージ部門の専門家たちは、独自のネットワークを使ってヴィンテージのタイムピースを収集しています。ヴァシュロン・コンスタンタンの卓越したアーカイブには、1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンが署名した見習い養成の契約書に始まる、3世紀にわたるメゾンの歴史が蓄積されています。

このアーカイブはすべて並べると420メートルにもおよぶ最初の資料、これらの販売台帳、製造台帳、通信書簡や他の図像などの資料、18世紀から今日までの約1600点のタイムピースで構成されています。

メゾンの専門家はこの豊富な資料を基に、1755年以降メゾンの工房で製作されたすべてのタイムピースのトレーサビリティを保証することができます。ヴィンテージ時計を入手後、最初に行う作業はケースとムーブメントのシリアル番号と、メゾンの鑑定用アーカイブの記録を照合することです。

次に技術的な修復が行われます。そこで簡単な洗浄でよいのか、故障修理が必要なのか、もっと根本的なところで壊れたり、欠落したりした部品の交換・供給は要るのかを判断します。
修復の過程では、文字盤の腐食、針の欠如、歯車の歯面の摩耗、微細な腐食のある香箱主ゼンマイなど、実に様々な事態に直面することもあります。タイムピースは、その製作年代に応じてマニュファクチュールの3つの工房に振り分けられ、メゾンの創業から現代にいたるまであらゆる時計を修復できる技術をもつ時計師たちの手で修理されます。彼らの最大の目標は、先人の仕事を尊重しつつ、時計のオリジナリティを保持した状態で現代でも使用できる状態にすること。必要とあらば、ムーブメントの構成部品を新たに作り直すことができるよう、製作当時の部品のストックや当時使用されていた機械もメゾンで所有しています。さらに大掛かりな修復が必要な場合は、修復過程を後世に残すため、どういった作業を施したのかをつぶさに記録し、冊子にしてお客様にお渡ししています。

「レ・コレクショナー」のタイムピースはこうした過程を経て、鑑定書、2年間の保証、そして将来的にタイムピースの信頼性と透明性を保障するブロックチェーンを使用したデジタルパスポートが付属しています。


スタイル&ヘリテージディレクター
クリスチャン・セルモニへのインタビュー
――「レ・コレクショナー」にとって新しい一歩ですか?
『ヴァシュロン・コンスタンタンは2008年の発表以降、「レ・コレクショナー」の≪制度化≫にむけた実践・検証を重ねてきました。それを踏まえ、今後はひとつのコレクションとして独立させ、他のコレクション同様、公式ウェブサイトに掲載していくこととしました。メゾンがコレクター顧客からの要望に応える形でヴィンテージ時計の収集・修復をはじめたのは、約15年前のことです。愛好家のための時計製造マニュファクチュールであるヴァシュロン・コンスタンタンにとって、ヴィンテージ時計の世界を探究することは自明の理でした。私たちは、信頼性
が高く、様々な配慮がなされた、魅力的な提案を可能にする歴史と技術力を持ちあわせています。長い間こういったタイムピースのご紹介は、ほぼ非公開のイベント形式で行われてきましたが、昨今のヴィンテージ時計への関心の高まりと、それに情熱を傾ける人々の裾野の広がりを受け、メゾンは次の段階に進むことを決意しました。将来的には「レ・コレクショナーの各タイムピースの仕様や、取り扱いブティックをオンライン上でご確認いただけるようにすると共に、ご興味のお持ちの方が登録をしたり、メゾンの専任スタッフによるご案内を予約できるよう、整備していく予定です。』

――タイムピースを選択する際に、どのような難しさがありますか?
『まず第一に、収集されるタイムピースは稀少すぎても数が多すぎてもいけません。ダメージの大きいもの、新しすぎるもの、古すぎるものも好ましくありません。極めて稀少なタイムピースはオークション向きで、メゾンが「レ・コレクショナー」として提案する価格帯を超えてしまいますし、大掛かりな修復作業を必要とする場合、価格が大幅に上がってしまいます。古すぎるものは、まず専門家たちに向けられ、逆に新しすぎるものはヴィンテージ時計の概念から外れてしまうためです。そのため、コレクターにとって十分に魅力的な条件を備えたタイムピ ースを見つけだすことが大切です。例えば、独創的な表示、珍しいキャリバー、記念モデル、芸術的な装飾が施されたモデル、グランドコンプリケーションなどがこれに当たります。各タイムピースの歴史的価値を正しく評価さえできれば、組み合わせは問題ありません。簡単なことのように聞こえるかもしれませんが、実際は真逆です。メゾンのヘリテージ部門の専門家たちはこの分野における高い技能を駆使し、適切なネットワークを用いてタイムピースの収集を行っています。こうして入手した時計には、マニュファクチュールが定めたプロセスに基づいた修復作業が施されます。』


東京での時計セレクション


【開催概要】
レ・コレクショナー展
展示期間: 2024年6月29日(土)~7月9日(火)
ヴァシュロン・コンスタンタン SALON 1755 GINZA
住所: 東京都中央区銀座7-8-8
営業時間: 12:00~20:00(予約不要)


[展示作品の一部紹介]

[1]クロノグラフ腕時計、18Kピンクゴールド製、シルバートーンの文字盤 (リファレンス4072) 1945年   
ヴァシュロン・コンスタンタンのクラシック・クロノグラフは、常にコレクターの間で高い人気を誇って
きました。そ の中でもモデル4072は、モデル4178と6087とともに最も有名なモデルのひとつです。
1930年代末に発表されたこのクラシックなクロノグラフは、1970年代初頭まで製造されました。
このタイムピースには、テレメータースケールが搭載されています。テレメータースケールは科学者の複
雑機構と考えられており、音速を基準にしたスケールで、発生地点からの距離を簡単に測定することが
できます。本品はキャリバー13''''434を搭載しており、492とはカップリング・ヨーク、調整インデック
ス、テンプ・コックの形状が異なります。

[2] クロノメーター・ロワイヤル」、18Kイエローゴールド製「バットマン」モデル、サンバーストサテン仕上げのギルト文字盤 (リファレンス6694)1970年
“クロノメーター・ロワイヤル”は、ヴァシュロン・コンスタンタンが1907年に登録した商標です。もと
もとは南米の気候的制約(ブラジルとアルゼンチン)に耐えるために制作されました。最初の懐中時
計モデルは、堅牢で不浸透性のケースを備え、ムーブメントを埃や湿気から保護します。
最初の「クロノメーター・ロワイヤル」は1953年に発表されました(モデル4907)。1907年に発表
されたオリジナル・バージョンにインスパイアされ、同じ特徴(堅牢性、耐塵性、耐湿性、視認性、精度)
を備えています。1957年の広告でクロノメーター・ロワイヤルは「天文台の試験で勝利を収めた
クロノメーターを製作したヴァシュロン・コンスタンタンの専門家が、要求の厳しい顧客のために製
作した気品ある時計」であると述べています。
1962年に発表されたこのリファレンス6694は、そのユニークな形状のラグから「バットマン」の愛称
で親しまれ、ヴァシュロン・コンスタンタン初の自動巻きキャリバー、調整可能な慣性テンプを搭載し
たキャリバーK1072を搭載しています。このキャリバーは、摩擦を最小限に抑えるルビー製軸受け
を備え、当時最高の自動巻きキャリバーのひとつとされ、ジュネーブ・シールが刻印されています。
「クロノメーター・ロワイヤル」の称号は、その象徴的なデザインとして洗練されたデザインの
ディテールと相まって、精度、正確さ、性能を保証するものです。

[3] 懐中時計、ディオール コピーアルミニウム製、シルバーグレイン仕上げのアルミニウム文字盤(リファレンス4348)1945年
Ref.4348は、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの特別なデザインです。メゾンが、1938年から
1950年代にかけてカナディアン・アルミニウム社のために特別に製造したものです。
リファレンス4348が当時としては類まれな技術的偉業を成し遂げているのは、ケース、文字盤、ムー
ブメント、そして針にまでアルミニウムを使用している点です。アルミニウムの使用により、時計全体の重
量は約20グラムという驚異的な軽さを実現しました。
アルミニウム製キャリバー439/7は、通常使用されている真鍮製キャリバーにロジウムメッキを施した
特別バージョンで、高い精度と堅牢性を備えています。