現在の教育活動を見直し、今後の改善を図ることに主たる目的をおいて11月に実施しました「学校教育診断」(学校自己評価)の結果がまとまりました。調査に際しましては多くの保護者の皆様からご回答をいただきありがとうございました。 全体としては、保護者の皆さんの結果(18項目)が2.8〜3.3の範囲で平均値は3.0、生徒の結果(13項目)が2.4〜3.4の範囲で平均値は2.9、教職員の結果(18項目)が2.7〜3.4の範囲で平均値は3.1となりました。各項目、1〜4の数値を入れて評価しており、その平均値(1〜4の平均値)が2.5であることからすれば、一定の評価を得たと言えます。しかし、昨年度(平成19年度)に比較すると、保護者・生徒・教職員の三者とも若干の低下が見られ、その原因の分析や改善が必要です。
保護者・生徒・教職員の三者がそろって高い評価結果となったのは、昨年度と同様、「特別活動・行事の充実」「仲間づくり」「部活動の充実」です。これは、生徒が主体的に取り組んだ体育祭、文化祭などの学校行事、大池ウォッチングをはじめとする総合学習、活発な部活動や合唱活動などの成果がこの結果に反映していると思われます。 逆に、三者とも他の項目に比較して低い結果となり、今後の課題と考えているのが「生徒理解」「生徒指導の充実」「進路指導の充実」です。 「生徒理解」については、昨年度から生徒と保護者・教職員との評価の差が大きいという課題がありました。今年度は教育相談週間の拡大やPTA活動による廊下ベンチの設置等を行いましたが、まだまだ十分な成果はあらわれていません。また、「生徒指導の充実」については、生徒・教員の評価がそれぞれ、0.3、0.4ポイント低下しています。これは、1学期後半に様々な問題行動が連続して発生したり、2学期に入っても一部生徒が服装・自転車等の学校のルールや授業規律を守れていなかったりする状況が反映した結果だと思われます。「生徒理解(教育相談)」と「生徒指導」については関連も強いため、今後、指導の見直しを含め、保護者の皆様や地域、関係機関との連携を図りながら工夫・改善を進め、具体的対応を実施していこうと考えています。 また、「進路指導の充実」については、保護者・生徒・教職員の三者の評価とも、0.3〜0.2ポイント低下しています。来年度に向けて、現在の指導内容を系統立て、3年間の見通しをもった生き方指導になるよう改善していこうと考えています。 今後、この結果とアンケートにご記入いただいた個別の意見を十分に検討し、平成21年度の「大池中学校づくりビジョン」と「大池中学校教育方針」に反映させていただく予定です。