《数学の結果から》 数と式の領域である「文字式の計算」、「指数の計算」、「等式の性質と移項の関係の問題」、「連立方程式を解く問題」は、概ね身についています。また、数量関係の領域である「座標平面の点の位置を示す問題」や「比例の関係を理解する問題」も概ね身についています。そして、図形領域では「空間図形の位置関係をとらえる問題」、「展開図における辺の長さの関係の問題」、「多角形の外角に性質の問題」、「合同な図形の等しい辺や角を答える問題」なども、概ね身についています。これは、基本問題を中心とする宿題を毎回実施し、継続的に取り組んできたことと、関数や図形で、教材を工夫して授業を行ったり、ノートづくりを指導したりしてきたことによる成果であると考えられます。 その一方で、数と式の領域の「文章題の内容を理解する問題」や図形領域の「垂直二等分線の意味を理解する問題」、「証明の意義を理解する問題」など、文章の内容を読み取って解答したり、式や語句の意味を理解したりする問題に課題が見られます。今後は、今までの基本練習問題に加え、授業の中で、問題の意味を考えたり、説明したりする機会を多く取り入れていく必要があります。 また、全体的に、問題に対する無回答率が低く、学力テストに対してまじめに取り組み、あきらめずに答えようとする姿勢が読み取れます。