校長室の窓から・・・「セコイアの樹」通信     
 
 3月25日(月)



 進級おめでとうございます  

  −下野小学校は一人ひとりで成り立っている−

 卒業生のみんなは立派に旅立っていきました。卒業式は暖かな日となり、天候にも恵まれ,いっぱいの感動をもらった卒業式になりました。卒業生は「別れのことば」を大変力強く語り,式歌「旅立ちの日に」を見事に歌い上げてくれました。また,5年生のみなさんのお返しのことばと歌もしっとりと思いがこもった大変すばらしいものでした。すばらしい感動をプレゼントしてくれた卒業生と新6年生に感謝します。

 一年を振り返ると本当にさまざまなことがありました。一人ひとりの子どもたちのあの時あの瞬間の輝いていた姿が思い浮かびます。トイレのスリッパを一人できれいに並べていた低学年の男の子、地域の業者の方から寄付をいただいた低学年用サッカーボールに、お店に出かけお礼の気持ちを伝えてくれた子どもたち、登校班で集合場所に来ない子を心配してずっと待っていてくれた班長さんなど、子どもたちは誰に言われることもなく自分の判断で進んで物事に取り組む姿を随所で見ました。また、運動会、子どもまつり、修学旅行、自然教室、六年生を送る会などを通して、集団としてのまとまり,個と個のかかわり,練習の積み上げの成果,心と心が通い合った姿が多くの感動を与えてくれました。しかし,その集団を支えているのは,やはり一人ひとりの存在なのです。一人ひとりの思いとかかわり合いが感動を与えてくれる集団をつくりだすのです。この一年を振り返り,一人ひとり身も心も本当に大きく成長したと思います。みなさんの来年度の飛躍に期待します。

        


  東日本大震災に思うこと  

 平成25年3月11日で、あの大震災から2年目を迎えました。その日に各学級では、「ひまわりのおか」という絵本を読んだり、お話をしたりと学年に応じた考える時間をもちました。
 5年2組の学級通信を読み、ぜひ全校児童のみなさんとともに考えてみたいと思い、ここにある児童の文章を紹介させていただきます。(5−2学級通信より掲載)

今日から2年前、東北の太平洋沖で大震災がありました。
2:46のことでした。私は下校中で、豊北からとてもはなれている三重でも、そのゆれを感じました。ふつうにしていてもわかりました。車に乗っているようなゆら〜としたゆれでした。私はそのまま帰りました。お母さんがテレビを見て、うろうろしていました。その時私は「何かあったんだ」と思いました。
その通り、東北の福島、宮城、岩手の町や車、建物、田んぼを黒いものがおおっていきました。私は、思わず、CGか何かの映画だと思いました。お母さんがこういいました。

「津波だよ。うそみたいだね。」
といいました。そのあと、二人は、テレビの前でボーと座っていました。その次から、新聞やテレビで「津波」、「津波」と聞くようになり、私はテレビの前でずっと考えました。「ウソだ。そう信じたいけど、これは本当のこと。」
それから毎日、テレビには亡くなった人の人数がのるようになりました。どんどん数が増えていきました。亡くなった人の家族の話をテレビで聞きました。ボロボロで変わり果てた家族の姿、泣きながらその話をしていました。「目の前で友だちが流された。」「私を守ってくれたおじいちゃんがしずんでいくのを目の前で見た。」など、かわいそうな話ばかりで、私も泣いて、涙が止まりませんでした。
私のお父さんは警察官です。なので、7月の終わりに東北に行きました。校舎にバスがつきささっているところ、何もかも流されて広々としてしまった土地。お父さんは、一冊の本を借りてきました。陸に船が上がっている写真、校舎がボロボロになっている写真、お兄ちゃんと二人でだまってみていたのを覚えています。
そのあと、こんな話をテレビで聞きました。最後の最後まで子どもを抱いていた人、放送をして多くの人を助けようと、のみこまれる最後まで放送を続けた人、たたみ一畳の上でやっと岸につけた人、いろいろな人がいました。
私はこう考えました。生きることは幸せだと思いました。生きたくても生きられない人がいっぱいいたことを忘れないでいこうと思いました。



 そして、さらに中日新聞のコラムの切り抜きをはり、その中に書かれていた宮城の小3の女の子のエピソード(あの日の朝、母親とケンカして謝らないまま学校に出かけた。帰る途中地震が起こり、女の子は学校に戻って無事だったが、母親はなくなってしまった。地震のあったのが金曜日だったので、金曜日の2:46にベルを鳴らし、母親に「ゴメンネ」を送っている。)についてもコメントを書いてくれています。

「私は最後の「ゴメンネを毎日送っている。」のところがとてもかわいそうにと思いました。謝れなかった子は心残りだと思いました。とてもかわいそうだと思いました。
亡くなった人は戻ってこないけれど、元気は戻れると思います。なので、東北の人たちに早く元気になってもらいたいと思います。」


 

 
 
 3月11日(月)



六年生のおもいを強く感じた「感謝のつどい」 

 3月6日(水)は,給食をはさんで6年生主催の「感謝のつどい」が行われました。このつどいは体育館で6年生と下野小学校の教職員とで2時間ほどの楽しい時間を過ごしました。

 11時50分に6年生が職員室までわれわれを迎えにきて,主会場の体育館へと案内してくれました。体育館は児童机と長机で作られたテーブルが15ほどあり,出迎えの拍手のなかを通り席に着きました。はじめのあいさつのあと,りんごジュースで乾杯をしました。その後は料理を取り分けました。「メロンですかオレンジですか」「デザートはどれがいいですか」と丁寧に尋ね,おもてなしの気持ちをもって接してくれました。楽しく会食を進めるなかで,中学校で入りたいクラブ活動や兄弟姉妹のことなどいろいろと楽しい話ができました。大変楽しい時間が過ぎました。
  
 いよいよ6年生各クラスからの出し物でした。
 2組はEXILEのピアノの生演奏に乗せて,自分の特技をいろいろ披露してくれました。なわとび,バクテン,ピラミッドと見ごたえがありました。2曲目は「女々しくて」の歌に乗り,踊りは元気いっぱいでクラスが一丸となっている様子がよくわかりました。途中での4段ピラミッドはとても見事でした。

        

 1組はAKB48「キンガムチェック」の曲に乗り,前列の女の子たちが白いTシャツ姿で,すてきなダンスを披露しました。それと同時進行で,それぞれの特技の披露がありました。「ありがとう」の習字パフォーマンス,サッカーのリフティング,ダンスのソロ,バドミントン,体操,くす球などと大変楽しいショーのようでした。後半には前列のダンスに男子も加わり,一人ひとりのつながりを感じました。

       

 6年生の児童のみなさんは,一人ひとりすてきな力を持っていると改めて感じました。その一人ひとりのよさをうまく持ち寄り,大きなものを創り上げてくれました。思いと思いが重なり合い,つながりがあるからこそ,招待された私たちを感動させることができたと思います。これからそれぞれの中学校に進んでいくわけですが,今日示してくれたように,自分のよさを出し,自分の魅力を更に磨いて,新たな自分を創り上げていってください。「感謝のつどい」本当にありがとうございました。本当に楽しく,元気もいっぱいいただきました。今日の心配りに感謝します。

  


 下野小学校「学校創立記念日」

 3月1日は下野小学校の学校創立記念日です。校長室には『伸びよ下野 下野小学校百周年記念誌』(昭和51年(1976)3月1日発行)が残されています。その44ページ「二,下野小学校百年の歩み」には次のように書かれています。

 下野小学校のシンボル,セコイア(ぬますぎ)が,校庭に植えられたのが,昭和五年(1930)のことです。それから今日まで四十五年の年月が流れました。苗木であったものが三階建ての校舎より高くなり,ひとりではとうてい手がまわりきれない程太くなっています。四十五年という年月はそれほどながいものなのです。私たちの下野小学校が生まれましたのが明治九年(1876),本年の三月一日でちょうど百年になります。セコイアの苗木があんなに大きくなった年月の二倍以上の歴史を私たち下野小学校は歩んできたわけです。

  

 平成25年3月1日(2013)で137回目の学校創立記念日を迎えました。本年度の卒業生は下野小学校137期生となるわけです。137年の歴史をいだき,立派に卒業し,地域を愛し,地域に貢献していってほしいとおもいます。
下野小学校の歩みの一部を抜粋してみたいと思います。

《学校のはじまり》
● 明治五年(1872)に学制は実施されましたが,下野地区にはすぐに学校は生まれませんでした。明治九年(1876)3月1日,「開明学校」という名で初めて正式の学校として創立されました。

● この学校は中里村(今の朝明町),西大鐘村,東大鐘村(今の大鐘町)と中村,萱生村(今の八郷地区の一部)の五か村が共同してつくりました。

● 明治十三年(1880)一月東大鐘,西大鐘,中里,札場,北山,山城の六か村で,場所を安乗寺と決め,初めて「下野学校」と名乗りました。

《昭和の大きな変化期》
● 昭和二十九年(1954)七月一日をもって,四日市市立下野小学校と改称され新しい歩みを始めました。(三重郡に属していた下野村は四日市市へ合併しました。)

● 昭和三十九年(1964)から四十一年(1966)にかけて,あさけが丘団地,八千代台団地の入居が始まり,児童数が増え始めた。昭和四十年(1965)の児童数は237名7学級,昭和五十年(1975)の児童数は857名21学級となり,10年間で500人以上も増えたことになります。

● 昭和四十六年(1971)には校歌をつくろうという機運がたかまり,児童会の原作を阿部十三先生が補作してできあがりました。作曲は岡本敏明先生です。

● 昭和四十九(1974)年から五十一年(1976)にかけて,北校舎と南校舎が新しく建築され,ほぼ現在の形となりました。

  

  

 100年の歴史を見てみると,改めて学校がどのようにつくられてきたかがよくわかります。下野地区で学び,地域で活躍されてこられた方々のあとに続くため,伝統ある下野小学校の一人として,よりよい学校を創り上げる努力をみんなでしていきましょう。

        
 
   
3月5日(火)


  


感謝の思いがいっぱいの「六年生を送る会」 


3月1日(金)2・3限目に「六年生を送る会」が催されました。この2時間は大変穏やかでゆったりとした時間が流れたように感じました。1年生から5年生までが,今まで登下校や学習,遠足,遊び,給食,掃除などすべての教育活動でお世話になったことを言葉や歌,合奏,ダンスなどで表現しました。
 「ありがとうございました」という言葉が重なり合い,気持ちが重なり合うと,真に言葉のもつ「美しい響き」とそれを支える「思い」がこのような穏やかでゆったりとした時間をかもし出すのだと感じました。この会を企画・進行を務めてくれた5年生にまず感謝を述べたいと思います。

  

《6年生入場》
 好きな言葉,得意なスポーツ,好きな食べ物,好きなことなど,一人ひとりの紹介が行われるなか,6年生は入場しました。好きな言葉では「あきらめない」「継続は力なり」「どうする?」「魂」「一歩ずつ」などが紹介されました。それぞれの思いや信条を感じました。

  

《4年生 「エイサー」ほか》
 1番バッターだからなのか,やや緊張気味のスタートでしたが,安定感,実力ともにすばらしく,4年生の底力を感じました。エイサーは運動会に披露したものですが,以前より手足も伸びやかで,形も決まっていて,楽しんで踊っている感じを受けました。これからが楽しみな学年だと感じました。

  

《3年生 「花笠」ほか》
 運動会のときに披露してくれた花笠をもう一度見せてくれました。踊り込んだだけあり,花笠回しや下半身の動きは安定感とキレがありました。「バードウォッチング」の歌とリコーダー演奏は3年生の素直でまじめな気持ちがとてもよく伝わりました。

  

《2年生 「歌とダンス」》
 「あの青い空のように」を力強い声で本当にさわやかに歌いました。ダンスは体をいっぱい使ってのみんなが楽しくなるダンスで,一緒に踊ってみたくなりました。2年生の表現は見る人たちを幸せにしてくれました。

  

《1年生 「おむすびころりん(群読と歌)」》
 1年生のみなさんには本当に驚かされました。群読は本当によく練習されていて,聞いていてもストーリーのおもしろさが伝わってきました。また,はっきりとした言葉で感謝の言葉を,元気な声で「ありがとうの歌」の歌をプレゼントしてくれました。6年生と一番つながりのあった1年生の気持ちをいっぱい感じました。

  

《5年生 「歌と器楽演奏」》
 5年生は今回の企画・運営をやりつつ,出し物の練習をしてきました。しっかりとした司会と代表あいさつなど,よくがんばってくれたと思います。歌はきれいなハーモニーを奏で,器楽演奏「キリマンジャロ」でアコーディオンや木琴などいろいろな楽器とリコーダーのまとまりのある演奏で,5年生の力を余すことなく発揮してくれたと思います。今回の送る会では,来年の最高学年への意気込みも感じました。本当にご苦労様でした。

  

《1年生からのプレゼント》
 1年生が精いっぱい作った素敵なメッセージ入りしおりを6年生一人ひとりの首にかけて,感謝の言葉を添えました。

  

《卒業生より》
 6年生が卒業式に歌う合唱を2曲プレゼントしてくれました。「旅立ちの日に」の合唱は力強さのなかにも何か別れのさびしさも感じました。6年生一人ひとりの思いを大切にしながら,卒業式まで有意義な日々を重ねてほしいと思います。

  

《全校合唱》
 全員で「パームパーム」を歌ったのですが,3番からはサプライズで,6年生への感謝の思いをこめた替え歌で,6年生は何事が起こったのか最初はきょろきょろしていましたが,下級生の思いをしっかりと受け止めている表情でした。

  


《第2部 和太鼓演奏とワークショップ》

 送る会の第2部として,今年は「和太鼓」演奏を企画しました。和太鼓奏者の服部博之さんは高校時代から和太鼓を始め,1995年から「和太鼓一路(後にJDO一路)」のメンバーとしてヨーロッパツアーなどに参加し,世界各地200回以上もの公演活動をされている方です。今は津市内在住し,和太鼓奏者として活躍されています。
6年生をはじめ,全校児童に和太鼓の響きと日本の伝統の音楽とリズムの生演奏に触れてもらうことを目的に企画しました。これは学校からの卒業される6年生と1年間よく頑張った全校児童のみなさんへのプレゼントです。和太鼓の力強い響きと躍動感に心が動かされました。途中のワークショップでは6年生を中心に太鼓に挑戦しようのコーナーがありました。もっと強くもっと強くたたくように言われ,手に響きが残るようになるまでたたきました。5年生以下の子どもたちも体験し,太鼓の面白さが分かってくれたのではないでしょうか。今回のことが,和太鼓の音楽や楽器演奏の楽しさのきっかけになってくれれば大変うれしい限りです。

      



四年生が「ウサギの飼育」を始めます

 来年度に向けていろいろと準備を進めていますが,今までウサギの飼育を飼育委員会がしていましたが,平成25年度からは4年生全員で学年飼育をするように変更をしたいと思います。学年飼育をすることにより,6年間で全員が飼育の経験をすることができるということです。
 来年度のウサギの飼育に向けて3年生は,2月26日(火)に平山動物病院の獣医さんを迎えてウサギの習性,特徴,飼育方法などについて大変詳しく学習をしました。その内容を少し紹介したいと思います。

《ピョンタのこと》
 オス,カイウサギ類に属する日本白色種

《カイウサギの性質》
・ 穴を掘る
・ 夜行性(食べるのは,朝,夕方,夜中)
・ ひとりで平気
・ オスどうしはけんかをする
・ しつけもできる(小さいときからやさしくしたり,抱かれることになれさせておくとよい)

《特徴》
・ 歯が伸び続けるので,常に上と下の歯をすっている。奥歯も同じである。口を動かしているのはその動作である。
・ 骨が弱くて折れやすい
・ 皮膚がうすくて破れやすい(皮をあまりつかまない)
・ おしっこは透明ではない(うすきいろ,こいオレンジ,赤茶色で食べ物で色が変わる)
・ 暑いところ,うるさいところ,じめじめしたところが嫌い
・ 便を食べることがある(便に栄養があるので,栄養補給に夜中に食べることがある)

《食べ物の与え方》
・ 毎日同じ時間に与える
・ 残った餌は捨てる
・ 容器はきれいに洗い,餌を入れる
・ 新しい水,干草(歯と消化によい)
・ 朝はラビットフード,夕方はニンジン,キャベツなど
・ くだものやパンなどは多くても週に1回程度(与えなくても良い)


 この他にも日ごろの世話をするときにどんなことに気をつけなければいけないか,毎日のウサギの観察のポイントをしっかりと教えていただきました。特に観察では「口の周りが汚れていないか」「目がにごったり,目やにが出たりしていないか」「下痢はしていないか」など,気をつけていくことなどを確認することができました。ウサギの飼育を通して,子どもたちは本当にたくさんのことを学んでくれることでしょう。生き物を育てることはとても難しいし,根気のいる仕事です。自分の嫌なことは,ウサギも嫌なのです。常に相手の立場を理解し,育ち合うことが飼育の値打ちではないでしょうか。


 
 

 
 
 2月26日(火)




第3回「学校づくり協力者会議」を開きました 

 2月21日(木)に本年度最終の第3回学校づくり協力者会議を行いました。本年度の7名の全委員の出席のもと,本校の教育活動や児童の様子などのご意見や来年度に向けてのご提言をいただく機会を持ちました。資料として11月に実施した児童や保護者のみなさんからの教育活動に関するアンケートも参考にしながら貴重なご意見をいただきました。

《委員のみなさんからのご意見など》

●特に学習の困難な児童に対しての補習を含めたバックアップ体制をお願いしたい。最低限の読み・書き・計算を身につける取り組みの充実を望みます。

● 学校教育に関するアンケート(保護者・児童)の年度ごとの数値の比較をし,課題を明らかにしてほしい。学年により特徴もあるので,学年に合わせた取り組みを進めていってはどうか。

● 「学校が楽しくない」の数値がやや気になるので,来年度のなかまづくりの取り組みを一工夫したものにしていってもらいたい。特に「人の痛みがわかる」児童の育成を図ってもらいたい。

● 友だちを大切にして仲良く過ごしているようで安心した。しかし,何か問題が起きたときに,相談したり思いや意見を出し合ったりする「話し合う」場が少ないように思う。スクールカウンセラーの活用も含め,そういった機会を増やしてほしい。

● 地区内の工場見学,地域の方を招いての学習など,さまざまな取り組みを実践してもらい,ありがたい。

● 「ようこそ先輩」の取り組みのように,働くことの大切さ,将来につながること,目標を持たせる指導を続けていってほしい。

● コミュニケーション能力の育成を図るとともに,スキルの習得から自信につながる指導をより一層進めてほしい。

● 図書ボランティアとして今後も読書が広がる活動の手助けをしていきたい。

● 今は競争を避ける時代であって,ヒーローがいない。それぞれの得意なところが発揮できるようにしていってはどうか。それが自信へとつながり,周りがたたえる場も生まれる。

● あいさつがもっとできるようにしていってほしい。朝の交通安全指導をしていて特に感じる。

● 自転車ヘルメットの着用をもっと進めたほうが良い。学校だよりで啓発を促しているが,家庭への指導をお願いしたい。


 本年度の教育活動に関する貴重なご意見やご提言をいただきましたので,整理をしながら,来年度の教育活動に活かすように工夫と改善を加えていきたいと考えます。詳しい内容につきましては,PTA総会に引き続いての「学校づくりビジョン等説明会」で平成25年度の方針を説明をさせていただく予定でいます。今後とも本校の教育にご理解・ご協力をたまわりますようよろしくお願いいたします。

   


3年生「豆腐づくりと昔のくらし」   

 3年生は総合的な学習の時間を中心に,1学期は「学級園での大豆を育てよう」,2学期は「枝豆をたべよう」「大豆の収穫」,3学期は「豆腐をつくろう」「石臼できなこをつくろう」と学習を進めてきました。国語科でも2学期は説明文「すがたをかえる大豆」の学習もしてきました。このように1年間をかけて栽培・収穫から食品づくりまで子どもたちはたくさんの体験と学習をつんできました。そして,この学習は齊藤さんやJAみえの職員のみなさんのご指導があって作り上げることができました。齊藤さんからは「にがり」を使って害虫から大豆を守ることなどを教わりました。大豆を窓口にいろいろな学習へと展開し,きっと子どもたちは農業から食品製造までの仕事や生産者の苦労や思い,普段食べている食べ物がどのように作られているのかなど,いろいろと考え,深く頭に刻むことができたでしょう。

 2月5日(火)は,JAみえの堀さんに来ていただき,とうふづくりに挑戦しました。各班には保護者の方も1名加わっていただき,とうふづくりの補助をお願いしました。ミキサーに大豆と水をいれ,1分間くだいたり,こしぶくろで豆乳をしぼったり,本当に手早く楽しくやっていました。一番苦労したのは,しぼった豆乳を火にかけ,20分程ゆっくりかき混ぜながら温め,火を止めてから75℃になったらにがりを入れてかき混ぜるところです。

 さて,どのように豆腐ができあがったのでしょうか。子どもたちの感想を紹介したいと思います。

  

●わたしは,自分でとうふをつくれるなんて知りませんでした。
とうにゅうをにつめている時,マスクをはずして,何回かにおいをかいでいると,においがわかってきました。
青くさいにおいから,とうふのにおいになって,食べたときにはあまかったです。
●しぼりじるのかす・おからをもらって,家でおばあちゃんに料理を作ってもらって,おいしかったです。
●とうふはあまかったです。
でも,ちょっとだけにがみもありました。
でも,にがみがあったから,おいしかったです。
とうふを家で作ってみたいです。


       


《昔のくらしとポスターセッション》
 
 3年生は1月に入って四日市市立博物館に行って,昔のくらしを知るためにむかしの道具などを実際に見て,調べてきたものをまとめてきました。

 今回はそのまとめたものをポスターセッション形式で発表する機会を持ちました。ポスターセッションとは,発表する人たちを二つに分け,発表する人たちと聞く人たちが交代するのが特長です。発表をじっくり聞くことができ,また,聞く人たちが少ない人数であることが多いので発表しやすいものです。

 教室の四隅に4人の発表者がいて,そのブースに4グループに分かれた他の子たちが交代する形式で昔のくらしについて聴き合う学習をしました。一人の子が発表した後,6人くらいの人から質問を受ける形で学習を進めました。発表者は1時間に4回話す機会があり,聞き手は4人の発表を詳しく知り,また十分に意見交換ができるのです。初めての経験なのでうまくはいかないところもありましたが,発表がはずかしい子でも自分の思いを伝えることがいつもよりできたようです。最後に付箋でそれぞれからメッセージを書いたのですが,発表者の自信につながるコメントが多くあり,大変有意義な時間が過ごせたようです。

  



第26回三泗小・中学校特別支援学級学習発表会

 2月22日(金)に四日市市文化会館第2ホールで特別支援学級の子どもたちの学習発表会が行われました。学習発表会というのは,三泗地区の小中学校の特別支援学級の児童生徒たちが,日頃の学習活動の成果を5分間のステージ発表や展示物で発表し合う場であり,毎年,この時期に行われています。ステージ発表では,リコーダー等の演奏,跳び箱・なわとび等を各校が披露していました。

 下野小学校のなかよし学級は,毎日,授業の初めに取り入れているダンスを披露してきました。児童が好きなきゃりーぱみゅぱみゅの音楽に合わせて,楽しく体を動かすことができました。表情も豊かで,本当に楽しそうで見ているほうもうれしくなってきました。会場から大きな手拍子をもらい,大きな達成感を味わうことができました。

 
 
 
 2月8日(金)


ステキなアート      


 ●6年生●  「3階から眺めた風景」 




 ●5年生●  「ホワイトボード」  

  



 ●4年生● 「版画−いろんな表情をみてください」 




 ●3年生●  「花笠音頭」 




 ●2年生●  「ミロ星人」 




 ●1年生●  「ふしぎなさかな」 




 
 
   
2月4日(月)



 人と地域との出会い 「ようこそ先輩」 

 6年生は,1月22日(火)午後に地域出身の3名の先輩たちと出会う機会を持ちました。地域社会で活躍する本校の卒業生からの聞き取りを行い,働くこと,夢を持つことの大切さを理解するとともに,専門的な技術・技能に関する興味・関心を高め,将来に向けて自分の生き方やあり方を考えるきっかけとする学習を実施しました。

 お話いただいた3名の方は,水野さん(帝産大鐘ダイカスト工業株式会社)野呂さん(野呂食品株式会社),近藤さん(美し国おこし・三重地域担当プロデューサー)です。児童は3グループに別れ,それぞれの方のお話を順番に移動しながら聴いていく方法で実施しました。そして,担任の先生方は卒業を間近に控えた6年生の子どもたちに次のような思いを持って,この学習に臨まれました。

 「中学校進学を控えた子どもたちは今,何を思っているだろう。漠然とした形であれ自分の将来を思い描いている子もいれば,先のことなどまだ考えられないという子もいるだろう。心配や不安を抱えている子もいるかもしれない。見通しを持つというのは,実は大人でもなかなか難しい。

 今,地域社会で活躍している大人たちも,実は皆,そういう時期があったはずである。そして,先の見通しがはっきりとは持てなくても,その時々の出会いを大切にし,やりがいや生きがい,目標を見つけて前向きに進んできたはずである。自分と向き合いながら1歩1歩進んでいくことの大切さを,身近な人生のモデルとなる講師の方々の姿から感じ取らせたい。

 講師の方々は,6年生の頃どんな子どもだったか,今の仕事(活動)とどんなふうに出会い,どんなやりがいを見つけて取り組んできたか。困ったことやうまくいかないことを,どんな風に乗り越えてきたか。今はどんな目標や思いを持っているか…。そんなお話を聞かせていただくことで,子どもたちが自分自身の生き方や在り方を考えられるきっかけになればと思っています。」

 《水野さんのお話や子どもたちの質問から》
・ 小学生当時,運動場の西南の方に土俵があって,相撲をしていた思い出がある。
・ 若い人は大きな会社に行きたがる傾向があるが,中小企業でも大変元気で魅力的な会社も多くある。
・ 父が始めた会社を大学卒業後引き継いだ。今は大手自動車会社の軽自動車と地元中小企業の連携で,より薄い部品づくりを行い,安くていい品質を目指している。
・ バイクのエンジンカバーを1日約2,000台生産している。
・ 日系ブラジル人は主力メンバーで,品質管理など重要な役割をしてもらっている。なくてはならない存在である。
・ 人生には岐路があるが,いろいろな困難を少しずつ取り払い,自分の将来の姿を思い描いてほしい。
・ 自分の夢や目標が達成できると思い,あきらめずにやってきたおかげで今があうと思っている。努力を続けて進んでいってほしい。

 《野呂さんのお話や子どもたちの質問から》
・ 小学校6年生から25歳まで空手をやり,選手として国体にも出場することができた。あきらめず長く続けてきて良かった。目標をもって物事にあたり,プチ成功を重ねていってほしい。
・ 周りの大人や親がしっかりサポートしてくれたおかげで,空手をやめずに続けることができた。
・ 今,原木しいたけで仕事をしているが,年末年始伊勢神宮のおはらい横丁でしいたけ棒を売っていた。休憩をする間もなくずっとしていたが,仕事はお客さんによろこんでもらうために,社会貢献できるようにするので,お腹がへっても大丈夫でした。
・ 若い従業員がいるが,えらいとすぐにあきらめようとする。小さいときから辛抱強くする気持ちを養ってほしい。
・ しいたけ原木1本から3年間で5〜6キロのしいたけが収穫できる。
・ しいたけ栽培を始める前は広告代理店5年間に勤めていたが,父が体を壊したので戻ってきて家業を継ぐことになった。みなさんもいっぱいの経験を積んでください。
・ つらいことは,家業を継いだがなかなか食べていけず,バイトもしながらしいたけ栽培を続けてきた。今に見ていろという思いでやってきた。
・ うれしかったことは,お客さんがしいたけを食べてくれて,おいしかったといってくれたこと。今は,みんな(4人)で仕事ができるのがうれしい。
・ 周りの人たちが叱ってくれるのは,自分のことをおもってくれているからだから,叱ってくれたことをありがとうという気持ちで受け止めてほしい。

 《近藤さんのお話や子どもたちの質問から》
・ 人がよろこぶこと,人と人がつながる場づくりを行っている。I love 地元.(地元が大好き)をモットーに,ごみ拾い,公園での花見など,みんなが楽しめる場所づくりにがんばっている。
・ 近所の人と話す場として,朝のラジオ体操を始めた。半年間は一人でやっていたが,徐々に近所のおじさんたちが来てくれるようになって,昨年1000回を迎えた。
・ 四日市朝活クラブ(隔週土曜日)を7時から2時間行っている(ダンボールすべり,やきいもづくりなど)
・ グリーンバードとして,みんなでお掃除(第3日曜日,伊坂ダム・スワ公園)を行っている。
・ 美し国おこし・三重として,よりよくしたい思いで,町おこしの人の応援やつなぎ役を行っている。
・ 大学卒業後は営業をしていたが,3年前にやめ,町づくりの仕事を始めた。自分のために仕事をやっている。人がよろこぶ姿をみて,自分がうれしくなって,自分の生まれた町をみて,やり始めた。
・ テーマは「明るさと笑顔」。自分の好きなことはたとえつらくてもがんばれる。みんなもうれしくなれることを一つでも持ってくれればいいな。
・ 最初は少なくても,参加した人が友だち(家族,会社の人)を呼んできてくれる。人の輪が広がるともっともっと楽しくなる。

3名の方のお話は本当に興味深かったし,6年生の子どもたちに今までの人生や学び取ったことからのメッセージを一生懸命に伝えてくださいました。6年生のみなさんのこの学習はまだまだ続きますが,出会いから学んだり,感じたりしたことをみんなで意見交換しながら,自分のこれからの将来につなげてください。



 五年生「三味線演奏とワークショップ」

近年、音楽の授業において日本の伝統音楽や和楽器に親しむことが重視されてきています。そこで,新しい取り組みとして1月24日(木)と25日(金)に今年から地域の和楽器の名人を招いて,5年生が「和楽器の演奏と親しむワークショップ」を行いました。今回お招きした方は三味線の坂芳明さんです。

 はじめに三重県とゆかりのある伊勢音頭,尾鷲節やなじみのある炭坑節などを演奏してくださいました。三味線は子どもたちにはなじみのない和楽器ですが,大変わかりやすく三味線の特徴を解説してくれました。弾き方には「はねる」「スリー」「弦を指ではねる」などがあることを聞かせてくださり,曲のイメージのちがいを感じ取ることができました。胴の皮は猫や犬皮,駒は三味線のもっとも大事なところで弦の音を皮に伝える役割を果たしていること,姿勢を正しく保ち体と三味線の胴の間を空けて弾くことなどどれも興味津々でした。

 後半では,三味線伴奏で校歌,虹,冬景色,となりのトトロなどをみんなで楽しみながら歌いました。そして最後には,一人ひとりが実際に弾いてみるという体験を行いました。大変いい音色を出している子もいたりして,時間が足りないほどでした。2組には津軽じょんから三味線を習っている児童がいて,その子にじょんからを弾いてもらい,楽しみました。あまりの指・バチさばきに驚き,曲の強弱のみごとさに拍手喝采でした。

 ご指導をいただきました坂さんにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。来年度へとつなげていきたいと思います。

  

 
 
 
 1月24日(木)



幼稚園・保育園の年長さんを迎えての交流会

 1月18日(金),下野幼稚園の園児25名と下野中央保育園の園児19名を迎えて,1年生との交流会が持たれました。計画では下野保育園の子たちも招待して三園との交流をする予定だったのですが,下野保育園でインフルエンザが流行っていて,お休みをしている子が多いということで二園との交流となりました。

 1組と2組にそれぞれ分かれて交流会がスタート。まずはペットボトルキャップづくりです。ペットボトルのふたに紙粘土とどんぐりなどを使って飾り付けをしていきます。1年生は自分の分をあらかじめ作ってあるので,今日は園児のみんなへの先生役です。「こうやってくっつけるんだよ。」「どちらの材料を使う?」と話しかけながら,作品作りをリードしていきます。15分ほど経つと素敵なペットボトルキャップが出来上がりました。途中,トイレに行きたい子を案内したり,後片付けやそうじを手際よくしたりと,立派なお兄さん,お姉さんぶりです。10ヶ月前,入学したばかりの頃は一つひとつ指示をされないと行動できない子もたくさんいましたが,一年足らずのうちにこんなに成長したんだなあと,見ていてうれしくなりました。

 続いては,手作りのカルタを使ってのカルタとりです。ここでも1年生は読み札担当です。二人が同時に札を取った時などは,「じゃんけんしな。」と声をかけていました。

 更に,二手に分かれて,折り紙の手裏剣を投げてポイントを競う「しゅりけんゲーム」と,卵パックに入れたどんぐりを振って点数を出す「どんぐりパックゲーム」をして楽しんだ後,「ありがとうございました。」「どういたしまして。また来てください。」とあいさつを交わして交流会は終わりました。盛り沢山であっという間の1時間でした。1年生に感想を聞いたところ「疲れたー。」との声もありましたが,満足げな顔で「思っていたより楽しかった。」「ちゃんと園の子たちに教えてあげられてよかった。」と話してくれる子がたくさんいました。

 次は2月19日(火)に再び三園のみなさんに来ていただき,体験入学として学校の学習や生活の様子をみていただきます。




「給食記念日」って知っていますか

 明治22年(1889年)に山形県鶴岡町(現鶴岡市)の私立忠愛小学校において,お弁当をもってくることができない子どもたちのために,おにぎりと焼き魚,漬物といったおかずの昼食を出したのが,学校給食の始まりとされています。
戦争(第二次世界大戦)のために食糧不足となり給食は中止されました(昭和18年頃)。

 昭和20年,戦争が終わったばかりの日本には育ち盛りの子どもたちに十分食べさせるだけの食べ物がありませんでした。そこで,日本の子どもたちを助けようとララ・アジア救援連盟(注参照)より救援物資が送られ,昭和21年12月24日に学校給食が再び始まりました。この日を学校給食感謝の日と定めましたが,翌日から冬休みとなるため,1か月後の1月24日を給食記念日としました。その記念日のある1週間を「学校給食記念週間」として全国的に様々な取り組みが行われています。

 四日市市では「給食記念日(1月24日)」のある1月24日〜30日を「給食週間メニュー」として,日本全国の《郷土料理》や《ご当地メニュー》を取り入れてます。

【注】ララ物資とは,ララ(LARA;Licensed Agencies for Relief in Asia:アジア救援公認団体)の提供していた日本向けの援助物資のこと。ララはアメリカ合衆国救済統制委員会が1946年6月に設置を認可した日系米国人の日本向け援助団体。



  給食が出来上がるまで
      
        〜調理員さんの1日を紹介します〜


四日市市では「安全,安心,手づくり」を大事にして,小学校の子どもたちにおいしい給食を提供しています。食材は旬のものを取り入れ,できる限り地元産のもので,減農薬野菜などを使っています。調理は手ぎり,月2回の地物一番を行い,米は四日市産「みえのえみ」を使用しています。このように常に子どもたちの発育にとって最も良い状態で給食が提供されています。
それでは,今から一日の給食がどのように作られるかを紹介します。下野小学校では,約450食を毎日2人の調理員さんと3人の調理補助員の5名の方が作ってくれています。

《1月16日(水)の給食主なメニュー:カレーライス,海そうサラダ》

《作業前の準備》 入念な手洗い。水の塩素濃度,冷凍・冷蔵の温度,調理室の温度・湿度の確認。扉の取っ手のアルコール消毒。

7:55 物資が届く。(牛肉,ハム,チーズ,グリーンピース,コーン,福神漬)牛肉・ハムは容器に入れ,野菜用冷蔵庫へ。チーズ・福神漬は,ビニール袋を塩素で拭き,保冷庫へ。原材料サンプルの冷凍庫2週間保存。

8:00 野菜は前日搬入(1回洗い済)。その野菜(たまねぎ,キャベツ,ニンジン,ジャガイモ)を洗い始める。下処理室で1回,調理室で2回洗いをする。

8:45 健康チェック。床に水をこぼさないよう
 に気をつけ,野菜を切り始める。
    ワゴンを塩素で拭く。

9:00 米飯が届く。エプロンを付替え,保温庫の外を塩素で拭く。作業ごとに手洗いを行う。

10:00 野菜切り後,作業打ち合わせ(作業手順(温度確認,アレルギー確認,衛生面事項読み上げ確認)。役割確認。

10:15 牛乳が届く。数・時間・温度,賞味期限を確認し受け取り。その後,ビニールケースの外,バラを塩素で一つずつ拭く。クラスごとに分け,保冷庫へ。

10:30 ワゴンセット(食器の数確認。用具のセット。)
    ハムを蒸す(75℃1分間)。その後,冷ます。

11:00 キャベツをゆでる。水(塩素濃度,水温確認,記録)をかけ冷ます。その後手でしぼる。同様にコーンをゆでる。海そうミックスを水でもどす。
    大釜で牛肉を炒め,ニンジン・たまねぎを炒め,水を入れ煮る。

11:30 ジャガイモを入れ,煮えたら,調味料・カレールーを入れる。仕上げ時の温度確認。福神漬開封,配食。
    保存食をとり,冷凍庫で2週間保存。

11:50 配食(クラスごとに食缶に)。海そうサラダをあえる。仕上げの温度を確認し,記録後,配食。

12:10 ワゴンを各階に配送(2人)。後の者で
洗いものをする。調理室・配膳室の掃除
などの掃除。

12:45 午前の作業終了。

13:30 ワゴン回収。食器,食缶,残菜などの片づ
    けと洗浄。

13:50 野菜受け取り(数・種類を確認,記録),1回洗いをし,ザルに入れ,冷蔵庫へ。
    ワゴンを拭く(週2回洗浄)。ふきん・スポンジなどの洗浄と消毒。


 後は,書類の記入と明日の打ち合わせを行い,1日が終わります。

          

 このようにして,出来上がった給食が各教室に届けられます。作業工程を見てお分かりのように,常に温度を測り,急冷や保冷を行い,エプロンも作業ごとに替え,細心の衛生管理がなされています。とてもおいしい給食を作っていただいている調理員の皆さんに改めてお礼を述べたいと思います。

 
 
 
 12月10日(月)



みんなで力心をあわせた自然教室

11月27日(火),28日(水)と2日間にわたり,5年生は四日市市少年自然の家で自然教室を行いました。1日目は天候に恵まれず,小雨が降ったり止んだりの天候で予定を変更しながら実施しました。
8:30に出発式を行い,バスで出発しました。自然の家に9:30には到着し,ふれあいの広場で入所式を行いました。校歌を歌いながら,掲揚台のポールに校旗を揚げ,自然の家の職員の方から「ルールを守り,自然を十分に堪能してください」という言葉をいただき,自然教室がスタートしました。

《焼き杉体験》
 午後の予定でしたが,天候の都合で,午前に行いました。杉板をバーナーで焼くやり方やバーナーの扱い方を自然の家の職員の方に指導を受けて,子どもたちは自分の焼き方にこだわって,上手に焼き上げていました。それを川で水洗いし,家から持ってきた木の実や松ぼっくり,じゅずだま,あずきなどをホットボンドでつけて,完成させました。力作ぞろいでいい作品ができあがりました。



《オリエンテーリング》
 雨が止むのを待って,午後2時ごろスタートしました。班行動でのふれあいの森のポイントを決めての探検でしたが,協力しながら,良い活動ができていたように感じました。

《食堂での夕食》
食事係りが先生の指導を受けて,てきぱきと盛り付けをしてくれたおかげで,準備も早く済み,食事もみんなでたのしく食べることができました。残す子もほとんどいず,日ごろからの指導と一人ひとりの意識づくりができているように感じました。



《キャンドルサービスと星座のお話》
 天候の関係で体育館でのキャンドルサービスに切り替えました。大きなファイヤーを囲んでのことはできませんでしたが,屋内だったので,寒さも防げ,大変盛り上がった時間をすごせました。「だるまさん」「じゃんけん列車」などをゲーム係りの司会のもと行い,ゲームの最後には林先生のリードで「猛獣狩り」を行いました。みんな本当に楽しみ,大きな声と開放された雰囲気が漂っていました。その後ダンスを行い,セレモニーファイヤーに移りました。ここでは一人ひとりのキャンドルに火を灯し,5年生の代表からの感謝の言葉を述べ,今日みんなが一つになり,つながりあったひと時の幕を閉じました。
 第2部として,県環境学習センターの水谷さんによる星座の話を行いました。折りしも11月28日の23時半くらいには半影月食が始まるというので,体育館から雲の切れ間から見え隠れした月を見ながら,「月の学習」を行いました。月はどのようにできたのか,月は毎年地球からどのくらい離れていっているか,月が地球から離れるとどうなるかなど,いろいろ考えながら,地球と月の関係を知る良い機会がもてました。


《2日目−日の出ハイキング》
 2日目は最高の日となりました。5:50分に起床し,6:20分には展望台を目指しました。まだ暗い中の出発でしたが,徐々にうす明るくなってきて,6:38分くらいの日の出を待ちました。茜色に染まる雲,四日市港とコンビナートの煙突と煙,四日市の町並みを眼下に見下ろしながら,ゆったりとした時間となかまと過ごす空間を楽しみました。澄み切った空気の中の日の出は最高にすばらしかったです。



《カレーづくりと飯ごう炊さん》
 事前体験の腕を試す番がやっとやってきました。かまど係り,カレー係り,ご飯係りに分かれてそれぞれがてきぱきと行いました。火をおこすのに苦労したり,ご飯が沸騰しないが大丈夫だろうか,火が熱くてなべをなかなかかき混ぜられないなど,それぞれに苦労していましたが,最後にはおいしいカレーライスに話が弾んでいました。多少野菜が硬くても自分たちで作ったものは最高にうまいものです。



 退所式を終え,学校に向かいました。この2日間を振り返り,それぞれのお子さんはおうちで何を伝えられたでしょうか。5年生の子どもたちは5分前行動,自分の役割を果たすこと,自分から進んでやることなど,本当によくがんばったと思います。なによりうれしく思ったのは,班員のことや一緒にすごすことを大事にしながら,穏やかでさわやかな気持ちとつながりをつよく感じることができました。小さな課題はありますが,3月までに5年生の先生たちと一緒に乗り越えていくことも願います。5年生一人ひとりが本当によくがんばったことに大きな拍手を贈りたいと思います。





中小の教員による合同授業を行いました

学校だより『セコイアの樹』18号でもお知らせしましたが,学びの一体化の取り組みの一つとして,11月30日(金)の1・2限,西朝明中学校の浅井晃先生に,6年生の担任とのT.Tで理科の授業を行っていただきました。

内容は『月の見え方の違い』。6年生の子ども達にとっても,先日学習を終えたばかりの単元であることから記憶にも新しく,期待感が表情に表れています。たくさんの月の画像をプロジェクターで見せながら,「ウサギの餅つき」「女の人の横顔」「本を読む女の人」など月の見え方の話から授業は始まりました。そして月面の地名の話を経て月の満ち欠けへと話は変わり,11月14日にオーストラリアで撮影された皆既日食の写真を見ながら話は「なぜ月の見え方は変わっていくのか」へ。電球を太陽,野球のボールを月に見立て,地球儀を使ってそれぞれの位置関係を説明していきます。浅井先生は以前四日市市立博物館で勤務し,専門分野が天文ということで説明も的確で,子ども達も興味津々でした。真ん中に穴が開いたボードを用意し,そこから顔やビデオカメラを覗かせて回りに見えるピンポン玉の月の形を確認したり,浅井先生自身が撮影した月面のクレーターの画像を見たりと,視覚に訴えながらの授業は最後まで子ども達を飽きさせませんでした。

授業後の子ども達からは「中学校の理科の先生だったから,月の見え方などわかりやすく説明してもらえてよかった。」「ボードや映像など色々なものを使って説明してくれたので,よくわかった。」などの声が聞かれたほか,「恥ずかしかったので質問できなかったけど,宇宙に生物はいるのか聞きたかった。」というように宇宙に対して興味・関心が深まった子もいたようです。



中学生の職場体験を終えて

 西朝明中学校の2年生9名が,11月28日(水)〜30(金)の3日間を本校で職場体験を行いました。子どもたちは中学校のお姉さん,お兄さんに来てもらい,とっても喜んでいました。
「きのう,Sさんに『へちまのへーたろー』を読んでもらって,・・・小さな女の子のお母さんが
「そうねえ,きゅうりねー。」
と言ったところがおもしろかったです。また,ちがう本を読んでほしいです。読み方がじょうずでした。・・・・」
このような感想を3年生の子が書いていました。

《中学2年生の職業体験の感想》
● この3日間で「あいさつ」はやはりとても大切だと思いました。あいさつをぼそぼそと言っているようでは先生方に失礼なので,あいさつは大きく,返事ははきはきとした方がいいということがわかりました。
僕が入った2年2組では,あいさつ・返事が大きな声ではきはきと話せる子がたくさんいたので,とても驚きました。授業もしっかり静かに受けていたので,さらに驚きました。とにかく1日目は驚きの連続でした。

● 1年1組に入ったときに,「小さな机」「ひざくらいのイス」「黄色いカバーがかかった大きなランドセル」などと,1年生に戻った気分でした。そして,私が入ったら,「誰?」「え?中学生?」とみんなびっくりしたようでした。
1日目の遊び体験では,経塚公園に行きました。みんなすごく元気で走って走って走りまくって,足がパンパンになりました。久しぶりの給食もすごくおいしかったです。・・。私はこれからも一生懸命勉強して,立派な先生になります。

● 私は人と話すのが苦手なので,最初の日の登校中にちゃんと児童や先生と話せるだろうかととても心配していました。いざ自分のクラスに入ってみると,みんなとてもうれしそうにしてくれて,うれしかったです。最初の休み時間,特に3人の男子がよく話しかけてくれて,私の緊張感をほぐしてくれたので,それもうれしかったです。授業中に歩いて,みんながちゃんとノートを書いているか確認してほしいと言われて見回るのが,最初はとても罪悪感がありましたが,そのうち今は学校の生徒としてではなく,実習生としてきているのだと,真の意味で気づいて,授業中に歩きながらしっかりとみんなが書いているのか確認できました。

● 最初の日に先生から女の子が外へあまり行かないと聞いて,私はひそかに目標をたてていました。私は小学校のときに外でいつも遊んでいたので,女の子たちにも外で遊ぶ楽しさを知ってほしかったので,最終日までにクラス全員を外に連れて行って一緒に遊ぶという目標を立てました。2日目までは達成することができなかったけど,3日目は達成することができてよかったです。
最後はみんなからじゃんけんをして勝った人から握手をして帰っていくことになっていたので,最後にみんなから「ありがとう」「さみしい」といってもらえてすごくうれしかったです。


 
 
 11月26日(月)



 幼保小中連携学びの一体化取り組み

四日市市教育委員会では,「学びの一体化」の推進により「授業改善と教員の意識改革を進めるために,就学前・小中学校の連携を強化し,一貫性・系統性のある教育の推進」を図っています。西朝明中学校区の幼保小中でも,「学びの一体化」の理念に則り,以下の3つの取り組みを中心に進めています。
1. 公開授業を通した幼保小中の連携の強化と授業改善の推進
2. 幼保小中の幼児・児童・生徒がともに集い,つながりあった活動等の推進
3. 小中学校の教員の相互乗り入れ授業等による交流指導の実施

《交流音楽集会》
 11月9日(金)午後,下野幼稚園,下野中央保育園,下野保育園の年長のみなさん,下野小学校全校児童,西朝明中学校3年生生徒が,本校の体育館に集まり,合同の交流音楽集会を行いました。

 集会の始まりは,「にじ」という曲をみんなで歌いました。指揮は本校の6年生の代表が務め,堂々とした素敵な指揮でした。鉄琴やアコーディオンでも6年生が演奏を務めました。次からはそれぞれの発表に移りました。最初は3幼保園のみなさんの発表でした。「どんぐりころころ」「世界中のこどもたちが」を歌いました。3園の子どもたちは本当に元気に楽しい歌声を届けてくれました。次は下野小学校の4年生でした。4年生は三泗地区小学校音楽会に出場するので,斉唱「風は今」と合奏「365歩のマーチ」を発表しました。斉唱は大変美しい声でさわやかな気持ちを届けてくれました。合奏も大変よく練習がされていてまとまっていていい音色がだされていました。最後はいよいよ西朝明中学校の3年生のみなさんの合唱でした。120名程の3年生が舞台いっぱいに整列し,大変魅力的な合唱を届けてくれました。「西朝明中学校校歌」「信じる」など3曲でしたが,どの合唱もすばらしく圧倒されました。特に男子生徒の声が響き,会場をつつみました。このように5歳から15歳までの子どもたちが歌でつながりあう交流の機会を持てたことはとてもすばらしく,幼児は小学生を,小学生は中学生をそれぞれの目標としてとらえたことでしょう。

 11月下旬には中学校の職業体験が3日間あり,下野小学校にも10人の2年生が職業体験を行います。12月7日(金)には西朝明中学校の1年生と八郷西小学校と下野小学校の6年生が西朝明中学校に集い,「子ども人権フォーラム」を開催します。また,このときの様子をご紹介したいと思います。

  

《学びの一体化授業公開》

今年は,西朝明中学校が公開授業を行いました。11月13日(木)の6限目の授業を幼保小中の教職員が参観しました。そして,その後,交流や意見交換を行いました。また,8月には中学校区の全教職員が集まり,人権教育について学ぶ機会も持ちました。

中学校区では地域の子どもをともに育てるために,「自ら学び,自ら考える子の育成」をテーマに掲げ,「学び合う授業,かかわり・つながりあう保育」と「基礎基本の定着」を柱に互いの連携と研修を進めています。本校でも「つながり合い,学び合う子どもの育成」をめざして授業改善等に取り組んでいますが,このことが0歳から15歳までの地域の子どもたちを連続した流れのなかで学びをはぐくみ,育ちの支援をしていくことにつながることをめざしています。


《小中学校の教員の相互乗り入れ授業》
 本年度は中学校の理科の教員が小学校に来ていただき,「月の見え方の違い(満ち欠け)の授業」を小学校の教員とともにTTで行います。本校は11月30日(金)に実施します。乗り入れ授業のよさは中学校の教員の専門性を活かした授業が小学校でも展開されることと,中学校の教員と学習の場で交流がもてることなどがあると考えられます。

 「学びの一体化」の取り組みは途についたばかりですが,幼保小中の教職員や保育士が全員,地域の子どもたちをそれぞれの立場を超えて,学びと育ちの連続性を機軸に努力を重ねていきたいと考えています。


 放射線授業を行いました

 10月30日(火)5・6限目に,6年生は三重大学教授を招いて,放射線にかかわる学習を行いました。また,われわれ教職員も11月19日(月)に名古屋大学名誉教授を迎えて,研修会を持ちました。福島県の原子力発電所の事故以来,放射能について耳にすることや記事を目にすることが多くありました。今回は,「放射線ってなんだろう?」,「放射線はどのように使われているのか」,「放射線を出すものって,なんだろう?」,「放射線はどうやって測るの?」など,今まであまり考えなかったことや知らなかったこと,放射線を実際に測ることを通じて,放射線にかかわって全体的に学べたことは大変有意義であったと考えます。

・ 私たちは,宇宙,地面,空気,食べ物などの自然界から常に放射線を受けていること。
・ 放射線を使って,強くて丈夫なゴムを作ったり,病院で使われている注射器などを細菌のついてないきれいなものにしたりする働きがあること。
・ 放射線が人に与える影響を考えるときは,放射線量を知ることが大切であること。
・ 放射線による影響を表す単位としてシーベルトを用いること。
・ 学校内の放射線を測るといろいろな場所で放射線量が違うこと。
・ 事故が起こったときに,放射性物質から身を守る対策とは?

お話や実験を通じて,いろいろと知ることができました。今回の学習や研修はこれからの私たちの生活や災害から身を守ることに役立てていきたいと考えています。正しい知識を身につけ,正しい判断と適切な行動が何よりも大事かと思います。

  


 
 
 
 10月29日(月)



修学旅行から学んだこと

 10月22日(月),23日(火)と,6年生は京都・神戸の修学旅行に行ってきました。

《1日目 京都》
 朝7時に全員が元気な顔で集合しました。実行委員司会の出発式で,学年行動目標として掲げた「みんなは一人のために 一人はみんなのために!」を確認し,この目標に少しでも近づくように心掛け,相手のことを思いやり,自分で考え,自分で判断し,充実した2日間を過ごすことのお話をし,出発しました。
 京都の旅は世界遺産をめぐるものでした。最初は今年にできた京都水族館を訪ね,オオサンショウウオ,大水槽の海の魚,日本の川魚など,見所はたくさんありました。途中でイルカショーを見たのですが,大人数の中から本校の児童が一人選ばれ,イルカにタッチする栄誉をえました。最初はなかなかうまく息が合わなかったですが,最後にはうまくいき,みんなから大きな拍手をもらいました。
 昼食後,二条城,金閣寺,清水寺とめぐりました。二条城はやはり鶯張りの床に興味があるようでした。金閣寺では逆さ金閣もきれいに映し出された鏡湖池の前で班ごとの写真をとりました。清水寺では舞台からの眺めを楽しんでいました。その後はお楽しみのお買い物タイムで班ごとにまとまった行動ができていました。
 旅館ではいっぺんに子どもたちの心も開放されたのかトランプをしたり,部屋を行き来したりして楽しさを満喫しているようでした。

    

《2日目 神戸》
 この日はあいにくの雨でしたが,旅館を8時に出発し,神戸ポートタワーに15分遅れで着きました。時間がなく大急ぎのタワー見学でしたが,日本で初めてライトアップされ,パイプ構造のタワーからの神戸の町や海は大変美しく,あの阪神大震災の惨状を微塵も感じさせませんでした。ただ港の一角に保存されている震災で壊されたメモリアルパークだけがその当時の様子を物語っていました。
 その後は2日目のメインである人と防災未来センターを訪れました。4階にある震災追体験フロアの映像,震災直後のジオラマ,復興に向けた人々の街づくりと願いなどを見聞きして,子どもたちは強い印象を受けていたようです。
 3階の震災記憶フロアの展示や震災体験のコーナーでは子どもたちはたくさんのところに立ち止まり,メモをとり,体験談に耳をじっくりと傾けていました。2階は防災・減災体験フロアで液状化や揺れの実験,ゲームをしながら,熱心に学習をしていました。

       

 今回の修学旅行の体験を通じて,子どもたちは一歩成長をしたのではないでしょうか。十分にできなかったところもありましたが,経験と努力を重ねるところに価値があるのです。同じ班の子に献身的に声をかけている姿,朝しおりをしっかりと眺めながら1日の行動を整理していた班長,それぞれに努力を重ね,少しでも目標に近づけようとする一人ひとりの姿が印象に残りました。

 
 
 
 10月15日(水)

    

 考えあい深め合える授業をめざして  

 前号で授業改善に向けた取り組みについて以下のことを学校だよりでお伝えしました。
・ 「話す・聞く」「書く」ことに比べて,「読むこと」を苦手としている。読書指導の充実はもとより,言葉にしっかりと向き合う指導をしていく。
・ 学び合い学習を進めているが,自分の考えを出し合い,深め合うために,グループ学習(低学年は2〜4人を基本に,中学年以上は4人グループを基本に)を授業で積極的に取り入れていく。

 授業の充実を目指して,授業研究も定期的に行っていますが,10月10日(水)には,3年1組の早川先生の国語の授業研究に四日市市教育委員会指導課指導主事を招いて,全職員で行いました。
 3年国語下『ちいちゃんのかげおくり』16時間中の6時間目を参観しました。まず,『ちいちゃんのかげおくり』のあらすじを紹介します。
出征する前の日,おとうさんは,「かげおくり」という遊びを,ちいちゃんに教えました。おとうさん,おかあさん,ちいちゃん,おにいちゃんの四人で「かげおくり」をして,四人の影が空に上がりました。それは,大きな記念写真のようでした。
 その後,戦争は激しくなり,空襲のなか,ちいちゃんは家族と,離れ離れになって,一人ぼっちになりました。
 空襲から二日後,ちいちゃんは「かげおくり」をして,大空におとうさん,おかあさん,おにいちゃんの影を見て,空に吸い込まれていき,ちいちゃんの命の火は消えました。

 子どもたちはこの物語のクライマックス(読み手のハラハラ,ドキドキがもっとも高まるところ,出来事(事件)が解決し,この物語がどんなお話であるかがきまるところ)を考える授業に臨みました。この物語のクライマックスは「ちいちゃんが命をなくした瞬間」と考えられ,子どもたちはたくさんの意見を出し合っていきました。
先生:クライマックスはどこだと考えましたか。

児童1:「夏のはじめのある日」と思ったけれど,「こうして,小さな女の子の命が・・・」とあるのでここより前だと考えました。

児童2:これは登場人物が言った言葉ではないから。

児童3:クライマックスは「お父ちゃん。」だと思う。お母さん,お兄ちゃんが空襲で殺された。ちいちゃんにはお父ちゃんが大事だから。

児童4:お父ちゃんがいなかったら,かげおくりを知らないから。

児童5:お父ちゃんがいなかったら,かげおくりを知らずに死んだから

児童6:「お母ちゃん,お兄ちゃん。」のところ。ちいちゃんはすいこまれていって,死んでしまったと思ったから。クライマックスは悲しみやうれしさが高まるところ。私は,悲しみが高まり,でも,お父ちゃんたちに会えてうれしい気持ちもあると思う。

児童5:お父ちゃんは死んだ。死んだ人に会えたのだから,ちいちゃんも死んだのではないか。「お母ちゃん,お兄ちゃん」をクライマックスに付け加えます。


 このように子どもたちは,自分の考えを,理由を添えて出し合い,また,人の考えを聴いて自分の考えを修正したり,付け加えをしたりしました。特に物語の流れやひとつひとつの言葉にこだわり,向き合いながら自分の考えを築き上げているように感じました。
 また,子どもたちは4人グループで互いの考えを交流し合い,その後,全体の話し合いへとつなげていきました。
 3年生は,グループ活動を活用すること,書くことをいろいろな場面で取り入れること,物事の根拠を考えることに力を入れています。子どもたちが素直に自分の思いを出し合える環境や学習への意欲,互いの思いや考えを受け止めあえる関係などを強く感じることができました。今回見せた子どもたちの姿をさらに高め,学びが広がり深まり合える関係を一層築き上げていくよう全職員で努力をしてまいります。

 5年生社会見学に行ってきました  

 10月9日(火),5年生は社会見学として,「中部国際空港(セントレア)」とコカコーラ・セントラルジャパン東海工場」を訪れました。5年生は社会科で「わたしたちの生活と工業生産」について学んでいます。その内容を自分の目で見て,感じて,確かめるために,社会見学に行ってきました。

    

《中部国際空港(セントレア)》

 朝8時に学校を出発して,セントレアに着いたのは9時30分前でした。平日というので人はあまり多くはなかったですが,大きな旅行カバンを持つ数人の外国の人に入り口で出会い,子どもたちはハローと声をかけていました。

 ウエルカムガーデンで6名のボランティアさんと出会い,見学が始まりました。まずは大きく二手に分かれて,私たちのグループはバスに乗り,普段では絶対に入れない飛行機と貨物がある貨物地区や滑走路スペースの見学に,「社会見学証明証」をぶら下げて出かけました。案内は日ごろ貨物で働いているJALの方でした。大変丁寧で説明も分かりやすく好感が持てました。

 貨物地区やその他のエリアでは大変珍しい特殊車や施設を見ることができました。特殊車としては,トーイングトラクター(コンテナドーリーやパレットドーリーなどを牽引する車両),プッシュバックトラクター(航空機のプッシュバックやトーイングに使用する大型車両),ハイリフトローダー(貨物室内の航空コンテナの搭降載に使用する車両),ベルトローダー(バラ積み貨物室へ手荷物や貨物をコンベアによって移送する車両),コンテナドーリー(航空機コンテナを載せて運搬・移送する非自走車両),デアイシングカー(航空機に向かって防氷剤をかけて雪を取り除く車両)などがありました。そこで働く人たちは,私たちに気軽に手を振ってくれました。

 珍しいものとしては,飛行機の機内食を作っている「ケータリング」の建物も見ました。空港内にその施設があり,そこで作っているとは少し予想外でした。

 バスから降りた後は,旅客ターミナルの3階を主に見学しました。飛行機にのるときの持ち物の制限や国外からの持込禁止物などを改めて学びました。展望デッキからは飛行機の離着陸を見ました。風に向かって飛ぶようにしているので,風の向きによって滑走路の使い方に違いがあることやセントレアの埋立地の形がなぜ四角でなく弧を描いているのかのお話も興味深かったです。子どもたちは飛行機に興味があり,たくさんのことを知っていました。

 子どもたちは,この後,コカコーラ工場を見学し,帰路に着いたわけですが,見学中は熱心にメモをとり,書ききれずに裏表紙も使っていました。学習はまとめることが自分の本当の力になるので,見たり聴いたりしたことやまたさらに調べることをしっかりとして,自分の知識として身につけてください。

    
    
    
    


 
   
9月20日(木)

    

 身の安全を守るとは    
       −「夕暮れ時,ちょっと早めのライト・オン運動」−

 9月22日(土)は秋分の日です。この日を境に日に日に夕暮れが早くなっていきます。10月1日の日の入りは午後5時37分ごろです。よく学校に「自転車がライトも点けずに走ってきてぶつかりそうになった。」という地域の方からの声が届きます。

 交通事故を未然に防ぐために,10月1日(月)〜12月31日(月)までの3か月間「夕暮れ時,ちょっと早めのライト・オン運動 〜セーフティー・ライト・オン運動〜」が実施されます。

 推進事項として次の2点が挙げられています。
 @ 夕暮れ時の早めのライトの点灯(自転車利用者,二輪車,自動車利用者)
 A 反射材の着用推進(歩行者および自転車利用者)

事故は起こってしまってからでは何もなりません。車に乗っている人も十分に気をつけているとは思いますが,自転車利用者や歩行者も事故から身を守ることを十分に心がけなければなりません。そのためには,

 @ 日没前から必ず自転車のライトを点ける。
 A 自転車のペダルや車体の各部分に反射板を取り付ける。
 B 歩行者は明るい服装と反射材を着用して(タスキ等)車にアピールする。
 C 自転車利用者はヘルメットをかぶる。(ヘルメットにも反射材を)


 以上の4点に心がけてください。ご家庭でもお子さんへの働きかけや自転車点検をお願いします。日々の心がけが,大きな事故を未然に防ぎます。

《セーフティー・バイシクル・デー(S・Bデー)
 毎月第1月曜日は「自転車安全対策強化日」です。自転車安全利用五則を紹介しますので,心掛けて事故のないようにしてください。

 1 自転車は,車道が原則,歩道は例外
 2 車道は左側を通行
 3 歩道は歩行者優先で,車道寄りを徐行
 4 安全ルールを守る
   ○二人乗り,並進の禁止
   ○夜間はライトを点灯
   ○交差点での信号を守り,一時停止と安全確認
 5 子どもはヘルメットを着用


 事故は起こるものであると考え行動することが,事故を防ぐことにつながります。
9月21日(金)〜9月30日(日)は秋の全国交通安全運動です。みんなで気をつけましょう。
 新しい英語活動の先生がやってきた 

 9月から新しい英語活動の先生に代わりました。名前はブレントンさんです。日本に来てもう3年目になるそうです。日本語も大変上手で,毎日1時間は日本語の勉強を続けていて,漢字もかなり書けるようになってきたようです。ブレントン先生は大変親しみがもて,授業もおもしろいです。1年生から4年生のみなさんも楽しみにしていてください。

 ブレントン先生に自己紹介を書いてもらいましたので紹介します。

 My name is Brenton Shelby Gettmann. I am from Huntington Beach, California. I like playing baseball and surfing.
 If you can enjoy English, you can speak English. It’s OK to make mistakes, so please try. Let’s enjoy English class together.

 わたしの名前はブレントン・シェルビー・ゲットマンです。カリフォルニ
ア州ハンティントン・ビーチからやってきました。わたしは野球とサーフィンが好きです。
 英語を楽しむことができるなら,英語を話すことができます。間違ってもいいので,やってみてください。いっしょに英語のクラスを楽しみましょう。


 
   
9月10日(月)

    


保育園幼稚園との合同避難訓練

 9月4日(火)に東海沖地震発生(震度5強=M8.0),停電と朝明川決壊を想定した避難訓練を実施しました。地震発生時に停電したため,教頭が中庭にてベルを鳴らした後にハンドマイクで指示を出す訓練を行いました。運動場に避難し,人員確認の後,児童が逃げ遅れたという想定のもと,自衛消防組織に基づいて,救助活動を実施しました。

 今回初めて保育園・幼稚園との合同の避難訓練を行いました。保育園も幼稚園も大きな地震の時には本校の運動場が第1次避難場所になっています。そこで,合同ですることにより避難の手順や連携・課題を整理することができました。また,避難後は朝明川決壊を想定し,幼稚園・保育園の園児の皆さんは小学校の3階の視聴覚室に避難をしました。そこで待機し,洪水が引くのを待つという想定でした。視聴覚教室では地震に関する紙芝居から自分たちの行動について考える時間をとりました。

 小学校の児童は3限目体育館に入り,防災学習を行いました。そこで見たのは,3月11日の東日本大震災では生死を分けた行動のアニメでした。「釜石の奇跡」と言われる出来事です。それは,鵜住居小学校と釜石東中学校の児童生徒の行動で,これからのわれわれにとって学ぶべきことが多くありました。

 校舎3階に避難した小学校の児童は釜石東中学校の生徒が校庭に避難するのを見て,日頃の中学校との合同訓練を思い出して,自らの判断で校庭にかけ出しました。児童生徒は500m後方にある高台のグループホームに避難しました。その時,そこの裏側の崖が崩れるのを見て,児童生徒は危険と判断してさらに500m先の高台の介護福祉施設に向いました。その約30秒後にグループホームは津波に呑み込まれました。背後から迫る轟音や波のしぶきを見て小中学生たちは施設よりさらに高台へかけました。津波は介護施設の約100m手前で止まりました。避難開始から10分足らずの出来事だったそうです。

 災害は実際には想定通りにはいきません。想定にとらわれず,その場その場の最善の判断が必要になります。そして,率先して避難をすること。釜石の奇跡は私たちに多くのことを示してくれました。

 以下のことは防災ノートや映画,教室で学んだ復習になりますので,よく読んで,頭の中に整理しておいてください。ご家庭でも機会をとらえて話し合い,地震に備えていただきたいと思います。

○学校にいるときに地震が発生した場合
《教室にいるとき》
 急いで教室から飛び出したりしないように,まずは机の下にもぐって上から何か落ちてきても大丈夫なように頭を守りましょう。そして地震の揺れが収まった後,先生の指示に従い避難しましょう。

《廊下にいるとき》
  廊下にいるときに地震が起こったら近くの教室に入り机の下にもぐりましょう。到底動くことができないくらい揺れがひどい時は,ガラス窓や掃除道具箱など倒れやすいものから離れてしゃがんで待機しましょう。

《階段にいるとき》
階段にいるときに地震が起こった場合,あわてて階段を下りたり上ったりするのは危険なのでその場にしゃがんで待機しましょう。

《運動場にいるとき》
グラッときたとき運動場にいたら,何も倒れてこない運動場のまん中で待ちましょう。

○学校登下校中に地震が起こった場合

 まずかばん等で頭を守ります。周りに建物,電柱,ブロック塀や自動販売機があれば,その場から安全なところまで離れます。橋の上にいるときは素早く落ち着いてそこから離れましょう。

《近くの安全な場所(公園・校庭)へ避難》
学校が近い場合はそのまま校庭に避難しましょう。学校から距離がある場合は近くの公園や広い場所でゆれがおさまるまでそこから離れないようにしましょう。その後,しばらく様子を見て家に引き返すか,学校へ行って先生の指示を聞きましょう。
家に帰ると火事がいろんなところで起こっていたり,家が倒れてきたりして逆に危険な場合もあります。その点,学校なら連絡も取りやすく避難場所にも適しています。

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もう一度「地震警戒宣言等への児童の対応」について確認します。

○ 家にいるとき「注意情報または警戒宣言」が出た場合
  注意情報が出た時点で,学校は休校になります。学校からの連絡や家の人の言うことをよく守り,安全な場所にいましょう。

○ 学校にいるとき「注意情報または警戒宣言」が出た場合
  原則,全児童は保護者の出迎えがあるまで,学校で待機させます。

 


楽寿会の皆さんに昔あそびを教わりました

 9月7日(金)の午前中に,下野地区の楽寿会のみなさんをお招きし,「昔遊び」を教わりました。1年生の子どもたちは本当に楽しみにしていて,待ちに待った日がきたという感じでした。

 当日は体育館に「剣玉,竹ぽっくり,だるまおとし,めんこ,折り紙,お手玉,あやとり,おはじき,竹とんぼ,こま」の10のブースを設けて全員がすべての遊びを経験するという形式をとりました。子どもたちは本当に生き生きとしていました。どれにも大変興味を示し,本当に上手にあやとりをしたり,こまをまわしたり,ぱっかんを楽しんだりしました。今も昔も楽しいものは変わらないものだと感じました。楽寿会のみなさんの表情もたいへんやわらかく,本当に地域の子どもたちを見守り大事にしてくださっているのがよく分かりました。

 子どもたちの目標は「名人になろう」です。これから今回教わったものをいっぱい練習し,まずは9月末の子ども祭りのときに幼稚園や保育園の皆さんに披露し,教える場を持ちます。1年生の子どもたちの成長が楽しみです。

 大変お忙しい中来てくださいました楽寿会のみなさんに改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

    
    
    
    



3年生「ギンヤンマ産卵」の浮島をつくりました

 3年生は6月の初めのプール掃除前にプールのヤゴの救出作戦を行いました。プールにいたヤゴはシオカラトンボと赤トンボのヤゴでした。それを教室で羽化させました。ではなぜプールにヤゴがいるのでしょうか。それはシオカラトンボや赤トンボは水面に空中産卵をするからです。

 9月5日(水)に3年生は朝明川の河川敷に葦をとりに出かけました。それは,プールにギンヤンマの産卵場所を作るためです。ギンヤンマはシオカラトンボとは違い,空中産卵を行わず,水辺の草に産卵をするからです。そこで,プラスティックのかごにペットボトルの浮きを取り付け,そこに葦を挿し浮かべました。写真のとおり,プールに人工の水辺の草原が出現しました。3年生が浮島を浮かべるとすぐにトンボが寄ってきて偵察をしているようでした。不思議なものですね。

 3年生のこのギンヤンマの浮島作りは確実に,ギンヤンマの産卵場所を作りました。そして,来年のプールからはギンヤンマのヤゴがたくさん採れます。その代わり,シオカラトンボなどのヤゴは採れなくなります。それはどうしてでしょうか。そのことはまた来年観察しながら勉強をしてみたいと思います。3年生の浮島作りは生き物のいのちをつなぐ場作りでもあったのです。

    
     
    




 
 
 9月3日(月)

    

 自分を励まし自分のよさをのばそう

 44日間の夏休みも終わり,9月3日(月)からいよいよ2学期が始まりました。修学旅行,自然教室,三泗音楽会,社会見学,かけ足記録会などたくさんの行事や授業,教育活動を通して,自分のよさを出し,自分を大いにのばしてください。
 今年の夏はロンドンオリンピックがあり,日本の選手も大変活躍しました。私たちは,選手たちのがんばりに元気をいっぱいもらいました。また,選手たちは私たちにたくさんのメッセージを残してくれました。
 なでしこジャパン女子サッカーの澤穂稀選手は,「苦しくなったら,私の背中を見て。」「強いってことは,泣かないことじゃない。泣いてもまた笑えること。」
水泳の北島康介選手は,「何も犠牲にしてません。何かを犠牲にしてたら,続けることなんて無理です。ただ泳ぐのが好きだから,できただけです。」
 卓球の福原愛選手は,「天才少女?天才って便利な言葉だよね。だって,天才っていったら,努力もしないで,持って生まれたものだけでやってきたように思われるんじゃないかなぁ。私,誰よりも練習してるよ。他の子がみんな帰っても,ひとりで練習してるよ。」「メダルを掛けてもらって夢がかなったと思った。(東日本大震災の)被災地に持って帰れるのでうれしい。」
 オリンピックの選手たちは,「ここまでこられたのも周りの人たちの支えや励まし,なかまとのつながり,日本のみなさんの応援」をそれぞれの言葉で語っていました。私たちも日々の生活で自分を信じ,自分の可能性やよさを伸ばす努力をする必要があります。一人ではできなくてもなかまがいればできることもたくさんあります。2学期はクラスや学年のなかまたちと活動をする機会がたくさんあります。ともに育ちあうことを願って,ともに輝く2学期にしていきましょう。先生たちも皆さんたちとともに歩み,ともに感動を得たいと思います。そのためには,みなさんへの支援は惜しみません。



 
 
 7月20日(金)

    


 自分自身を表現できた1学期でしたか  

 今日,7月20日(金)で1学期が終了となります。毎朝3箇所の校門に立ち,子どもたちの登校の様子を見てきました。登校班できちんと並んで歩いてこられる班がほとんどでした。また,あいさつも徐々に自分からできるようになってきました。しかし,信号で離れ離れになりそろわずに来る班やあいさつも気恥ずかしいのか,声にならない子もいました。登校班は異学年の大事な活動であるとも考えられますので,特に高学年の子が下の学年の子の気持ちを汲みつつみんなで協力して登下校できるように見守りたいと思います。

 ところで,子どもたちに必要な三つの「間」というのが,今の子どもたちには少なくなったと言われています。子どもたちが生き生きと育つためには「時間,空間,仲間」の三つの「間」が不可欠です。
 ○ 自分のしたいことをじっくり取り組む時間,ゆっくり考える時間 など
 ○ 思いっきり遊べるスペース,自然と対話する場 など
 ○ 一緒に集まって遊ぶ仲間,異年齢でともに育ちあう仲間 など
 みんなが集まる場所と時間があり,友だちとかかわる関係がつくれれば,子どもたちは自然と他者を大事にし,また自分自身をかけがえのない存在と気づくことでしょう。私たち大人はその環境を整える努力をする必要があります。
 夏休み期間中,子どもたちは家庭や地域に帰り,日頃やりたくてもなかなかできなかったことや,この機会にしかできない体験や生活に取り組むことと思います。家族の一員としての役割,家族・親戚とゆったりと過ごす場,思いっきり遊ぶ時間,友だちとともに考え活動することなどを大事にしながら,夏休みを過ごしてほしいと思います。一人ひとりが一段と成長の節を刻み,事故や病気に十分気をつけ,たくましく成長した姿で2学期に登校してきてくれることを心から願っています。
さて,7月に入っていろいろな学習や取り組みがありましたので,紹介します。



 4年生「朝明川探検」を行いました 
 
 7月10日(火)午前中に4年生は朝明川に行き,生き物調査を行いました。四日市市環境学習センター職員2名,朝明川にくわしいボランティア4名の方をお招きし,調査学習のお世話になりました。


 体育館前に集合し,講師の方の紹介,川の調査の心構えや気をつけることを聞いた後,朝明川に向かいました。朝明川ではまず川のチェックを行いました。天気は晴れ,水温は22度,川幅は25m70p,速さは毎秒5m,深さは30cm,底は砂と石。基本的な川の調査をしてから,いよいよ生き物調査を始めました。1組は下野橋より川上に100m程の地点で,2組は下野橋付近で調査を開始しました。
 水量が多少多かったので,浅くて植物が生えている川の端に行って,川下に網を置き,足でたぐって魚を追い込んでいきました。はじめはコツをつかめない子も徐々に魚やいろいろな生き物が網に入ると歓声が上がっていました。
 調査後に川原でクラスごとに生き物の分類分けを行いました。
 魚では,ヨシノボリ,カワムツ,アブラハヤ,タモロコ,ドンコ,シマドジョウ,ギンブナ,アカザなどが取れました。2cmくらいの小さなアカザでしたが,大変珍しい魚を見ることができました。
 えび・かにでは,スジエビ,ヌマエビ,アメリカザニガニなどでした。
 昆虫では,ハグロトンボ,コオニヤンマ,タイコウチ,ナベブタムシ,ミズカマキリ,カワゲラなどまだまだいました。

 このような調査の後,4限目に体育館に集まり,班ごとにとらえた生き物の種類や数の発表をし,それを一覧に記入していきました。その生き物から朝明川の水質は「少し汚れている水」に分類しました。
 最後の質問コーナーでは「なぜヘビトンボがいるときれいな水と分かるのですか」という質問がでました。指導者の方からは「ヘビトンボは川上に多く生息し,きれいな水にしか棲めません。そのため,中流域や下流域ではほとんど生息がみられません。このように水質によりそこに棲む生き物も種類が決まってきます。」とお話を伺いました。下野橋付近は朝明川の中流域で,水も大変きれいだと感じますが,このように生き物調査をするときれいな水に棲んでいる生き物がほとんど見つからないと気づくことができました。

 4年生は社会科や総合学習でリサイクルや環境にかかわる学習をしています。今回の学習は発展しながら続いていくわけですが,地域の川や自然を大切にし,地域の財産として守っていく人に育ってくれればと願っています。

    
    
    
    
    


 ミッシェル先生,さようなら  

 昨年9月から1年間お世話になりました。9月からは新しい学校に勤務することになり,7月5日(木)は本校での最後の英語活動となりました。
6年生の授業では,
 When is your birthday? My birthday is (March 9th). の文の練習をビンゴゲーム形式で楽しみながら行いました。

 最後として,ミッシェル先生からアメリカの小学校の話があり,みんなも興味津々でした。
・ 学校へはスクールバスか,保護者の車で通っている。学校までは家の責任で登校をする。(日本と違って大変広いエリアから学校に来ているので,日本のように徒歩で通うことができない。)
・ 建物はすべて1階建てで,1年から3年と4年から6年の二つの学校に分かれている。プールはない。
・ ランドセルでなく,リュックサックのようなバックで登校し,お昼はレストランのメニューでも弁当でもよい。弁当はサンドイッチ,くだもの,野菜が多い。
・ 社会見学や遠足はあるが,修学旅行はない。遠足でイチゴ狩りに行ったが,親もついてくる。
・ 自然教室は5日間ほど行う。
・ 高校で初めて外国語を習う。

 写真を交えてアメリカンスクールの話を聞き,日本との違いやアメリカの中でも州で大きな違いがあることを子どもたちは知ることができました。9月になるとまた新しい英語指導員が来ますので,新たな出会いと楽しい授業を展開したいと思います。どなたが見えるかまだ分かっていませんので,楽しみにしていてください。

    


 
   
7月6日(金)

    

 6年生「古都奈良」を訪ねて

 6月26日(火),6年生は社会科で習った奈良のことを学ぶために,社会見学に出かけました。奈良というと,いつも浮かぶことがあります。それは奈良という言葉の語源の問題です。「奈良」の語源は朝鮮語で「国」という意味であるという説と,「奈良(ナラ)」の語源としては「平らな,平坦な(土地)」を意味する「なら(す)」であるという説(山がちな飛鳥から平坦な奈良盆地の真ん中に移った都という意味が込められているとされる)があります。どの語源が有力なのかは分かりませんが,それだけ奈良は歴史が古く,古代へのロマンをかきたてます。

 下野小学校を7:30に出発しました。多少天候が心配されましたが,奈良に近づくにつれて天候が回復し,奈良では晴天でした。

 鏡池の前で学級写真を撮った後,バスガイドさんの案内で東大寺を見学しました。大仏の大きさに驚きつつも,子どもたちは柱の穴を通ることに夢中になり大仏の大きさを実感していました。その後は班別分散学習の開始です。担任の先生から鹿せんべいを渡された後,子どもたちは鹿せんべいをあげるのに楽しんでいました。しかし,鹿はすぐに寄ってくるので,逃げ惑う子もいました。

 二月堂,三月堂,四月堂,鐘楼,行基堂,正倉院,南大門などと奈良公園を回り,食事をする若草山の前のお店に集合しました。初めてのところなので迷った班もありましたが,ほとんどの班が協力しながらうまく行動ができたように思いました。

    
    
    

 食事後はバスで平城宮跡に移動しました。バスは平城宮跡資料館駐車場に着きました。そこでは4人の平城宮跡ボランティアガイドさんが待っていてくれました。4班に分かれて,まず資料館を見学しました。当時の平城京の人口は約10万人でそのうち役人が7千人いたこと。平城宮と東大寺との位置関係や大きさを実際の目で確認しました。また,その当時の記録の木簡,「蘇(そ)」という今のチーズのような食べ物や当時の生活様式などをいろいろ学びました。

    
    

 資料館を出て,復元された大極殿を見学しました。見事な建物で,内部のいろいろなものの説明を聞き,知ることが多くありました。高御座(たかみくら),四神,鴟尾,大棟中央飾りなど珍しいものばかりでした。

    
    

 大極殿を出て,遺構展示館に向かいました。そこには実際に発掘されたままに残された内裏の井戸や建物の柱穴などを見ることができました。柱穴の重なりから奈良時代の間に建物が何回も立て替えられたことがわかりました。

    
    

 このような社会見学を通して,6年生のいろいろな面に接することができました。みんながまとまって班行動ができたこと。なかでも女子がうまく男子をリードしていたこと。社会見学のしおりに,見たり聞いたりしたことを一生懸命にメモをとったりしていたこと。待つことができたこと。やるときはやるという姿勢を見せてくれたことなど。しかし,すべてが合格点ではありませんでした。学級で友とのつながりを大事にして,これからにつながるように一層の努力と協力に励んでください。皆さんへの応援や支援は惜しみません。



 お巡りさんがやってきた  

 6月25日(月)の午前中に下野駐在所のお巡りさんと四日市北署の婦警さんとパトロールカーが2年生を訪ねてくださいました。2年生は下野地区にあるものや人と出会いを通して,生活科の学習をしています。2年生はまず下野駐在所を訪れました。今回はお巡りさんに来ていただき,どのようにみんなの生活の安全を守っているかのお話やお巡りさんから2年生の子どもたちへの安全へのお願いがありました。特に自転車の事故が多いので,自転車の安全点検,道路上での乗り方,ヘルメットの着用,不審者への対処の仕方(いかのおすし)などの話を大きく映し出された写真とともに聞きました。

 その後は,警察で使われている物を見せてもらったり,触ったりしました。パトカーには乗らせてもらい,細かな装置を少し使うこともできました。本当に貴重な体験をさせてもらいました。子どもたちは警察の仕事にかなり興味を持ったようです。


    
    

 
 
 
 7月3日(火)

ステキなアート   


●1年生● 七夕かざりと運動会の自分を描きました

    
    
    
    


●4年生● 子どもたちのたのしい発想をご覧ください

   
   
   
   
   


●5年生● すずしい夏を演出します

   
    
    
    



 
 
 6月25日(月)

 

 学校づくり協力者会議を開催しました  

 6月21日(木)午後に平成24年度の第1回学校づくり協力者会議を開催しました。本年度の委員は7名です。
 学校づくり協力者会議は,地域住民,保護者等が学校と協働して学校づくりビジョンの実現を図るために設置された組織です。社会貢献する学校づくりを一層推進していくために,保護者や地域住民などの相互の意思疎通や協力関係を高めることを目指し,学校づくりに励んでまいりたいと思います。
 学校づくり協力者委員の方々には本校の教育方針や学校づくりビジョンを説明した後で,全学級の授業参観をしてもらいました。後の会議では次のようなご意見などをいただきました。

《委員の皆さんから出されたご意見や質問など》
? 個々の子どもたちがクラスの輪の中に入っていて,大変落ち着いた様子でうれしく思った。児童と先生の関係がうまくいっているように感じた。よいスタートを切っていただいた。
? 教室やトイレがとてもきれいで,スリッパや雑巾もきれいに整っていた。
? 図書ボランティアさんの協力があり,飾りつけも充実されているし,整理もきちんとなされていた。
? 電子黒板の活用状況と効果について教えてほしい。(実物投影機を主に活用し,授業中に児童のノートや資料等を映して発表したりして,活用している。ただ教室に1台ずつあると活用や効果があがる。)
? 理科の実験はどのようになされ,充実はされているか。(実験を大事にしているが,5・6年の理科においては教科担任制も考えていきたい。)
? 先生により得意不得意もあるので,互いのよさを出し合い磨きあう研修を深めていってもらってはどうですか。
? 教室の蛍光灯の色を統一したほうが明るくなる。
? 学校裏手の道路を舗装し直してもらったので,とても静かになってよかった。
? 自転車に乗るときは身を守るためにヘルメットをかぶったほうがよい。今後,地域,家庭,学校が共同して推進するキャンペーンでも行っていくのもよい。
? 小学校・中学校それぞれの時期に体験しなくてはいけない人間関係やコミュニケーション,仲間との遊びなどをきちんと体験せずに大人になってしまうと,伸び悩んだり,自己肯定感の低い人間性が形成されたりする。
? 子どもを伸ばすには個に応じたものへいざなっていくとよいのではないか。

 貴重なご意見などをたくさんいただきましたので,今後の学校運営や授業改善に活かしていきたいと思います。

《六年生の保護者といっしょの陶芸教室》  

 6月21日(木)は高学年の授業参観でした。その午前中に,6年生は保護者とともに活動をする「陶芸教室」を行いました。今回板づくりによるランプシェードを作りました。家から持ってきた大き目のビンに粘土を巻きつけ,クッキーのづくりの型押しやペットボトルの蓋で切り取り,それを貼り付けなどして,とてもすてきなものが出来上がりました。ご指導には羽津地区で製陶所を経営してみえる藤井さんにきていただき,いい経験といいものができました。焼き上がりが楽しみです。家庭で愛用してください。
   
   


 
   
6月20日(金)

 

 より充実した授業をめざして  
       − 特別非常勤講師さんを迎えて −

 本年度から特別非常勤講師さんを迎えて,授業の充実を図っています。前にも書きましたように3年生の毛筆に堀内さん,5・6年生の英語活動に泉さん,3・4年生の水泳指導に喜田さんに授業にかかわってもらいます。特別非常勤講師制度とは,幅広い経験を持ち,すぐれた知識と技能を持つ社会人を活用することで,児童がより一層主体的に学習に取り組む教育活動を期待するものです。

 英語活動についは,平成23年度から5・6年生に週1時間英語活動の授業が始まりました。現在、年間35時間の授業を行っていますが、そのうち25時間はALTと担任との授業です。残りの約10時間を特別非常勤講師と担任とで行っています。

 泉先生には担任とTTで授業を進めることにより、英語が自然と体に入ってきて,英語を話し使うことに慣れ親しんでもらいたいと思います。

 堀内先生には初めての毛筆というので,基本からしっかりと指導をしてもらい,少しでもていねいに字を書くことを身につけていってもらいたいと思います。

 喜田先生には泳力に応じたグループの一部を担当してもらい,少しでも水に抵抗がなくなり,今より泳ぐ距離を伸ばせるようにしてもらいたいと思います。
一人ひとりの子どもたちは,いい能力と可能性を秘めています。教師はもとより,その道の専門家の人からも多くを学び,自分の能力を伸ばし,自分の自信につなげていってもらいたいと思います。

 四日市空襲を知っていますか   
 
 1945年(昭和20年)、6月18日午前0時45分、四日市上空に達したB29重爆撃機89機が投弾を開始、焼夷弾11,000発・567.3トンを投下し、一夜にして全市の35%にあたる市街地が焦土と化し、死者736人・行方不明者63人の被害を出しました。この6月18日から8月8日にかけて9回の空襲を受け808人が死亡しました。

 四日市駅西にある鵜森公園には四日市空襲を伝える記念碑(四日市空襲殉難碑)があります。そこには次のような文が刻まれています。


    碑  文

 昭和十六年十二月八日に勃発した太平洋戦争は、ポツダム宣言受諾によって、同二十年八月十五日遂に我が国の敗戦に終わった。

 この間、アメリカ空軍重爆撃機B29による日本本土への空襲は日ましに激化し、戦禍はとどまるところを知らなかった。海軍燃料廠をはじめ多くの工場群を擁した四日市市は、前後六回にわたる苛烈な爆撃により壊滅的被害を受けた。わけても最初の爆撃を受けた六月十八日の災禍は凄惨の一語に尽きる。即ち午前零時四十五分頃から約一時間にわたり、B29三十五機の一万発におよぶ油脂焼夷弾等の絨毯爆撃により市街地は灼熱のるつぼと化し、退路を絶たれた多くの市民は、阿鼻叫喚の巷を彷徨した。炎の犠牲となるもの、壕に閉ざされ窒息死するもの、身をかえりみず消火に一命を賭するもの、あわせて八百余名にのぼった。恐怖の一夜が明けると、一望焦土と化した焼跡に、ただ呆然とたたずむもの、未だ硝煙のくすぶる中を肉親を求めて右往左往するもの、まさに戦争のうんだ悲劇である。

 終戦後三十五年を経た今日、各方面の浄財によって、ここに新しく四日市空襲殉難碑を建立しその霊の安らかなることを願い、後世悲惨なる戦争の絶滅を期し、世界永久の平和を祈念するものである。 



 この文は難しいですが、家族の人たちとともに読んでください。私たちは戦争の体験はありません。しかし、今の平和な社会を守るためは、戦争のことを語り、考え合うことが大事だと思います。世界では今もなお内戦や戦闘状態にある国々があります。日ごろからいろいろなことを考える機会を大事にしていきましょう。



 
 
 6月11日(月)

ステキなアート  

★1年生★ 「わたしのマーク」  クレヨンでしっかりと自分のお気に入りのマークを描くことができました。

  
  
  
  
  
 
 
  


★4年生★「春の草花」〜ねっこっておもしろいな〜

    
     
    


★3年生★ 「線であいさつ 色でこんにちは」  4人のデザインが一つになりました

   
   


 
   
6月7日(木)

   

みんなの力を合わせた運動会  

 6月2日(土)に運動会を実施しました。大型連休後から練習に取り組み,当日はそれぞれが練習の成果を余すところなく発揮し,子どもたちの気持ちが素直にあらわれたとてもすてきな運動会でした。係り活動の5・6年生も前日の準備から当日の活動に積極的に動き,好印象を持ちました。本当にありがとうございました。
 1年生は4月からまだ2か月しか経っていないのに本当によくがんばったと思います。来年入学する子たちの旗取りの旗の製作もしました。また,徒競走や表現などたくさんのことをよくこなしてきました。体調も整え,大変立派でした。

Program 4 3年表現「花笠音頭」
 表現のトップバッター。大変すてきな踊りを披露してくれました。特に花笠を頭の上で回すのが圧巻でした。すばやい動きと決まったポーズ,本当によく練習がされていて,流れるような動きでした。3年生の子どもたちの素直で前向きな気持ちが伝わってきました。

Program 7 2年表現「しものっ子ソーラン2012」
 鳴子をつかった切れのよい動きでした。隊形移動もスムーズで,気持ちが入った力強い表現でした。2年生の子どもたちは今日のために大漁旗も作りました。授業中や休み時間に自分たちで魚などを書き上げていました。最後に掲げられた2枚の大漁旗は見事な色合いで塗られ,2年生のまとまりと心意気を感じました。

Program 10 1年表現「おはよう!シャイニング・デイ」
 短い練習期間でしたがとてもすてきな踊りを見せてくれました。一つ一つの動きがきっちりと表現されていて,1年生の一生懸命さと元気さがよくあらわれたダンスでした。移動をして4つの円を描くのも大変上手で驚きました。これからも力を合わせてがんばっていきましょう。
Program 16 4年表現「エイサー2012」
 手づくりのマイ太鼓とともに演技をしました。沖縄のリズムにのり,難しい動きを一つ一つきちんとこなし,見る人を楽しませてくれました。さすがに4年生だけあり,力強さと大きな動きで実力を見事にしめしました。

Program 19 5・6年表現「見せましょう!わたしたちの『つながり』を!」
 最後を締めくくるのにふさわしい5・6年生の組体操でした。一人,二人,三人と徐々に人数を増やし,表情も引き締まり,無駄な動きが何ひとつなく見事なものでした。全員によるピラミッドはすばらしかったです。下でしかも内側でしっかりと支える人たちがいて,高いところで気を落ち着かせてバランスをとっている人などそれぞれの役割を果たしながら,ひとつのピラミッドをつくりあげました。本当に見事でした。

 天候にも恵まれ,一人ひとりが力と思いを出し切れたすばらしい運動会でした。運動会で協力し合い,励ましあい,支えあったなかまとの絆をこれからの1年でさらに強くしていってください。

   
   
   
   
   
   
   



交通安全教室を行いました   

 6月5日(火)は2限目に低学年,3限目に高学年の交通安全教室を行いました。今年はクロネコ宅急便で有名なヤマト運輸の方を招いての交通安全教室でした。1〜3年生は学年ごとに分かれて「死角訓練」「標識学習」「環境」の3つの内容を順番に回って学習する内容でした。高学年は「環境」の代わりに「自転車の乗り方」でした。
 死角訓練には実際の宅急便配達で使われている車に代表の児童が乗り込み,運転座席から車のそばにいる人が見えるかどうかを確かめ合いました。座席位置が高い車でしたが,車の近くにいる低学年くらいの小学校だと見えにくいということがよくわかりました。「車の下にボールなどが入っていったなら,絶対に一人でとりに行かないこと。取りたいときは周りの大人の人に必ず頼みましょう」というメッセージがありました。
 標識学習ではいろいろな標識がありますが,標識を見ながら考えました。気づくことは,私たちは標識をわかっているようであまりわかってないということです。自転車を止めてはいけない標識,自転車の横断帯など日ごろの生活に必要なものは覚えておく必要があるでしょう。
 自転車の正しい乗り方についてここで整理をしておきます。

 《自転車に乗る前にはここをチェックしよう》
  1. タイヤに空気がはいっていますか
  2. ブレーキはよく効きますか
  3. ライトは点きますか
  4. ベルはよくなりますか
  5. 反射材は汚れたり壊れたりしていませんか



 《自転車を利用するときのルールについて学びましょう》

 ポイント1 「自転車は車道が原則」
 自転車は車道の左側に寄って通行しなければなりません。また,自転車は二本線の標示(歩行者用路側帯)がある場合をのぞき,路側帯を通ることができます。


 ポイント2 「自転車が歩道を通行できる場合もある」
 次の@〜Bの場合には,自転車も歩道を通行することができます。ただし,歩道の中央から車道寄りの部分を徐行し,歩行者の妨げにならないようにしなければなりません。歩行者の通行の妨げになるような場合は一時停止,または自転車から降りて押して歩きましょう。
@ 歩道通行可を示す標識がある場合
A 運転者が「13歳未満の子ども」「70歳以上の高齢者」「身体の不自由な人」の場合
B 車道または交通の状況からみてやむをえない場合


 ポイント3 「子どもはヘルメットをかぶりましょう」
  自転車でのケガの多くは頭部のケガです。13歳未満の子どもが自転車に乗車するときは,保護者の方は子どもに乗車用ヘルメットを着用させるように努めましょう。


 ポイント4 「自転車も交通事故をおこせば責任を問われます」
  自転車だから大丈夫だろうと,軽い気持ちでいると,死傷者を出すような大きな事故につながることがあります。自転車も車両の仲間である以上,事故を起こして相手がケガをした場合などには,被害者の家族に対して損害賠償責任を負わなければなりません。


 事故はいつ起こるかわかりません。歩いているときに交差点や曲がり角で車に巻き込まれる事故もあります。また,自転車に乗っているときに車と接触したり,人とぶつかったりすることもあります。日ごろから自転車の点検をしたり,交通ルールに則った歩き方や自転車走行をしてください。自分の命は自分で守ることが大事です。
 ご家庭でも交通安全について一度ゆっくり話し合ってください。事故が起こってからでは遅いですので,日ごろからの交通安全への意識づくりを行ってください。


 
 
 5月28日(月)

   

栄養教諭さんとの授業「食べ物とからだ」  


 今年は大矢知興譲小学校所属の畳栄養教諭に毎週火曜日に来ていただき,給食や食育について指導をしてもらっています。食育とは,食事や食物をバランスよく食べるためのさまざまな知識を身につけることや食品の選び方を学ぶこと,食事の環境など,広い視野で「食」について学んだり,考えたりすることを言います。その食育は低学年では栽培活動も含めて,生活科で学習をしています。中学年では主に総合学習で行います。高学年では家庭科を中心に学習を進めます。

 5月15日(火)は畳先生の指導で2年生の食育に関する学習を行いました。どんな学習が行われたかを紹介したいと思います。

 まずは見えない箱を使って,その箱に入っている野菜などをさわってあてるということを行いました。きゅうり,にんじん,大根,白菜,しめじ,ニラでした。これらの野菜などはすべてその日の給食に使われる食材で,しめじやニラは子どもたちにはなじみのないものであてるのに苦労していました。これを受けて「たべもの村のマラソン大会」という紙芝居を見て,考えました。食事をバランスよくとっているアンパンマン,お菓子ばかりを食べているドキンちゃん,肉ばかりを食べているバイキンマンがマラソンをしましたが,すぐに走れなくなったのがドキンちゃんで,バイキンマンもゴール目前で倒れてしまいました。このことから子どもたちは,食べ物の働きについて考えました。

 牛乳や肉は「からだをつくる」働きがあること,野菜は「からだを整える」働きがあること,ごはんやパンは「エネルギーのもと」になることから,好き嫌いをせず何でも食べると元気なからだがつくれることを確認し,最後に3人に手紙を書き,自分の考えや思いを伝えました。

        
 
 
 5月16日(水)

   


 5月21日の朝,日食が起こります

 2012年5月21日(月)の朝,日食が起こります。私たちが住んでいる四日市市内で金環日食が見られます。四日市では1080年12月14日に金環食を見てから,今回はなんと932年ぶりです。今回の機会をぜひ学習につなげたいと考え,金環日食の取り組みを行うことにしました。

 食の欠け始めが6時17分くらいです。
 金環食は7時24分から7時33分にかけて見られます。
 食の終わりは8時55分くらいです。

 このような機会を大事にしたいと考え,学校では日食についての話や日食観察グラスを作る取り組みを行います。観察については早朝で登校前や登校途上での金環食となりますので,集団登校の集合時刻を遅らせ観察をご家庭でしてから登校というようにさせていただきました。
 金環食にあたり,われわれ教職員も四日市市博物館の伊藤先生をお招きし,日食についての学習と児童が安全に観察する方法などを学び,実際の観察グラスを作りました。その中で学習した内容を少し紹介したいと思います。
 ? 日食には3種類あり,皆既日食,金環日食,部分日食がある。
 ? 今回は,日本の人口の3分の2が住む地域で金環食を見ることができる。
 ? 月の直径を1とすると,太陽の直径は400である。また,月と地球の距離を1とすると,太陽と地球の距離は400である。このように偶然が重なり,太陽と月の比率は黄金比といわれる。
 ? 安全な観察方法が大事である。太陽を直接みたり,望遠鏡,写真のフィルム,下敷きなどで太陽を見たりしてはいけない。
 ? 日食フィルムでも30秒が限度である。
 ? 木漏れ日やピンホールを使った観察は安全で,なかなかおもしろい。
(詳しくは,裏面の情報提供用紙をよく読んでください。)


《金星の日面通過も見られる》  
 
 6月6日(水)には「金星の日面通過」という天体ショーを見ることができます。太陽の表面を小さな金星が通り過ぎて見える現象で,次回は105年後となります。日食観察用メガネはそのときにも活用できます。
 「金星の日面通過」は,太陽の上を,金星の小さな丸い影が動いていく現象です。地球から見て太陽の手前を,金星が通り過ぎるために起きます。今回は,太陽に月がすっぽり入るため,金環に見えます。金星の場合は,地球からの距離が月より遠いため,太陽上に小さな丸となって見えます。直径で,太陽の約30分の1です
 通過時間帯が昼間に当たる地球上の場所なら,どこからでも観測できます。日本の場合,全国的に6月6日(水)の午前7時半前に金星の丸い形が日面に入り,約6時間半かけ,移動します。金環日食に比べて,観測に余裕があり,授業でも観察をしたいと思います。


  
 

4月25日(水)

              英語活動がはじまりました



平成23年度から新学習指導要領が完全実施され,5・6年に週1時間英語活動が導入されました。今年はその2年目となります。本校としましても,更なる英語活動の充実を目指しています。本年度は木曜日に5・6年の英語活動を実施します。年間時数は35時間で,四日市市教育委員会の英語指導員ミシェル先生が25時間授業を担任と一緒に行います。また残りの10時間を県特別非常勤講師の泉先生に加わっていただいて,担任とTTで英語活動を進めていきます。1年生から4年生については,四日市市教育委員会の方針を受けて,各学年年間4時間の英語活動を,時数外を活用してミシェル先生と担任とで実施していきます。
 小学校の英語活動は「音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて,言語や文化について体験的に理解を深めること。積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成し,コミュニケーション能力の素地を養うこと。」を目標に音声を中心にした活動を行います。よって,単語や文字は授業で扱いはしますが,書いたり読んだりできる指導は行いません。
 今年度最初のミシェル先生と5年生の授業を紹介します。4月19日(木)は自己紹介の内容でした。
My name is (Michelle).
I am 10(11) years old.
I am from (Kitayama, Asake,  Satsuba ・・・)
を学んだ後,ワークシートに自分の紹介をローマ字で書き,インタビューゲームを行いました。初めてで最初は戸惑っている子どもたちもいましたが,少ししたら慣れてきて,大変楽しそうに互いに質問をしあい,サインを交わしていました。その後は,ミシェル先生との一対一の自己紹介を行いました。先生は風船人形を用意し,それをパスしながらコミュニケーションを取り合い全員の発表を終えました。
 ミシェル先生に自己紹介を書いてもらいましたので,紹介します。
 Hello! My name is Michelle Brown. I am from San Diego, California. This is my second year living and working in Japan.
My hobbies include surfing, snowboarding, and camping. I am also studying kanji! I love teaching at Shimono Elementary School!
(こんにちは! 私の名前はミシェル・ブラウンです。私はカリフォルニア州サンディエゴからやってきました。今年は日本で住み,働くようになって2年目になります。私の趣味はサーフィン,スノーボードおよびキャンプなどです。さらに,私は漢字を勉強しています! 私は下野小学校で教えるのがとても好きです。)



                  1年生を迎える会



 4月20日(金)2限目に「1年生を迎える会」を催しました。アーチの中を1年生が入場しました。6年生からの歓迎のあいさつと歌をみんなで歌いました。2年生から一人ひとりにプレゼントが手渡されました。
 その後は,学校の○×クイズをみんなで楽しみました。転入してきた先生の数,セコイアの樹の高さ,学校の歴史にちなんだ内容でした。1年生にとってはなかなか難しかったようです。最後は1年生からのお礼の言葉でした。「ありがとうございました」という言葉の中に,日ごろいろいろとお世話になっている思いを感じました。
 学校はみんなで創り上げていくものなので,まずは自分が楽しいことにがんばってください。次はみんなでいっしょにする楽しさを感じ取ってください。互いに声をかけあい,思いを感じあっていきましょう。



        学校づくりビジョンの具体的な取り組み



 前回の学校だよりで「下野小学校学校づくりビジョン」を掲載しました。その具体的な取り組みのポイントについて今回お伝えしたいと思います。

《教育方針から》
1 わかる授業・楽しい授業の創造
・ 1年生〜6年生の算数の授業をすべてTTないしは少人数で行います。
・ 1年生と2年生の国語などにはもう一人の教師が入り,授業支援を行います。
・ 朝の10分間タイムでは読書や学力補充を行います。学年の発達段階に応じた内容を工夫していきます。
・ 3年生と5年生では国語・算数の到達度検査を実施します。中学年は学力を伸ばせる時期でもあるので,2年間の見通しを持つ意味で検査を本校独自で実施します。5年生(算数は本校独自実施)は今までの学習の習得の見直しと高学年2年間の見通しを持つ意味で実施します。
・ 県特別非常勤講師の導入を行い,3年生の書写,主に3・4年生の水泳,5・6年生の英語活動の充実を図ります。
・ 図書館司書を活用し,図書室の整備やブックトーク,図書たよりなどの充実を進め,図書室利用及び読書環境の活性化を図ります。
・ 体育の毎時間に5分間運動を取り入れ,運動の楽しさと運動量を増やしていく取り組みを進めます。
・ 駆け足,なわとびの強化週間を設け,体力づくりを進めます。
・ 県特別非常勤講師の活用,水泳教室を実施し,児童全員の25mの泳力を目指します。
2 心の教育の充実
・ 2学期にいじめ調査を実施します。いじめや差別がないかの把握をしっかりと行い,一人ひとりの思いが大切にされるなかまづくりを目指します。
・ スクールカウンセラーを活用し,保護者の皆さんの子育ての悩み相談などの教育相談体制の充実を図ります。
3 人との出会いを大切にした教育活動の充実
・ 地域の特性を生かした体験活動を進め,外部講師などを積極的に導入し,学習の充実を進めます。
・ 学校行事や学年行事,教育活動を通し,実行委員などを組織しながら,子どもが主体的に考え,判断し,行動する場や内容を勧めます。

《経営方針から》
  家庭や地域の信頼に応える学校づくり
・ 学習支援ボランティア(読み聞かせ,図書など)の積極的な導入を図ります。
・ ホームページの更なる充実を図ります。
・ 学校づくり協力者会議や民生委員・児童委員さんとの懇談会を開催し,多方面の方からの意見を多く聴き,学校改善につなげていきます。
・ 授業を充実させるために,教職員研修に大学教授等の外部講師を招き,授業の工夫や学力向上に努めます。
・ 保幼小中連携を進め,交流活動および中学校教師による出前授業を行います。

4月19日(木)

  《学校教育目標》
        「今を考え 未来をえがく子ども」

   〜自らをともに生きる中で考え,よりよく生きようとする子の育成〜


〔めざす子どもの姿〕
   ○ともに生きることを思う子
   ○知ること 学ぶこと 考えることを楽しむ子
   ○健康を大切にする子


 4月6日(金)始業式,入学式を終え,66名の新1年生を迎えました。4月10日(火)には給食が始まり,授業もスタートしました。朝,校門前で立っていると,6年生の児童が1年生のランドセルをもってあげて,肩に手をかけてリードしたり,班長さんが後ろを見ながら声をかけたりしている姿などがありました。また,遠くからでも声を元気にかけてくれたり,今日は1年生が休みだよと様子を伝えてくれたりします。高学年の子どもたちには自覚と責任感を感じました。低学年の子たちは授業で自分の思いを素直に出していて,安心感をもって生活を送っているように思いました。大変よいスタートが切れましたので,1年間をかけて,学年を超えてつながり高めあえるなかまになっていけるようにみんなで努力をしていきましょう。
 さて,下野小学校の学校教育目標は「今を考え 未来をえがく子ども」です。子どもたちは日々の生活や体験,経験からたくさんのことを学んでいきます。うまくいくこともうまくいかないこともいっぱいあるでしょう。一人ではできなくても,なかまと一緒にすればできることが増えてくるでしょう。そのように,学習や活動を通して,学び合い,かかわり合い,育ち合う関係を大事にしていきたいと思います。そして,自分のよさに気づき,自分が好きになり,自らの夢を描き,主体的に生きる子どもたちが育つように,教職員一丸となって努力をしてまいります。一年間よろしくお願いします。



              避難訓練をおこないました

 

4月13日(金)3限目に地震と火災を想定した避難訓練を実施しました。今回の避難訓練の目的は,避難経路の確認です。地震や火事が起こってもパニックにならないように,自分の身の安全を確保できるように避難訓練を行いました。子どもたちの口からはよく次の言葉が聞かれます。それは,「おはしも」です。この言葉は慎重な行動をするように注意を促すものです。「おはしも」は「押さない,走らない,喋らない,戻らない」の頭文字をとったものです。
今回の指導の重点は以下のことです。
(1)放送が入ったら静かに放送を聞き,机の下に避難する。
 (2)先生の指示に従い,避難場所に安全に移動できる。
 (3)避難場所では静かに待つことができる。
地震はいつどこで起こるかわかりません。子どもたちにはそのことを考えて,地震が起きた場合は塀や電柱など倒れるものから離れること,学校でも倒れやすいもののそばにいないことなどの話をしました。また,大事なのは自分で判断することです。その判断ができるように今後防災学習を計画的に進めていきたいと考えています。ご家庭でも地震や火災などに備えて,家庭での避難の仕方や家具等の転倒防止について,確認をしておいてください。
   
4月6日(金)



 明るい大きな輪になろう!  
 

 新1年生のみなさん,ご入学おめでとうございます。
 みなさんが下野小学校に入学してくるのを2年生から6年生の子どもたちは心待ちにしていました。4月5日(木)には新6年生たちが朝から登校し,新1年生の教室や会場などの掃除・準備を丁寧にしてくれました。本当にありがとうございました。
「明るい大きな輪になろう」という言葉は本校の校歌にあります。とてもいい言葉だと思います。学校はみんなが集い,学ぶ場です。一人ひとりちがっていて,そのちがいを受け止め合い,互いに補い合い,何かに向かっていき,そして,一人ひとりのよさが輝きあうそんな学校にしていきたいと考えます。一人より二人,二人より三人と仲間を増やし,大きな輪をみんなで創り上げていきましょう。
 
  校長先生がとても好きな詩があるので,紹介します。

     紙風船
                黒田三郎

    落ちてきたら
    今度は
    もっと高く
    何度でも
    打ち上げよう

      
    美しい
    願いごとのように




 みなさんは,紙風船で遊んだことがありますか。きれいに折りまげられた紙風船に息を吹き込み,壊れそうにふくらんだときの感覚をおぼえていますか。また,高く打ち上げようとして,強くたたいてもうまく上がらず,逆にやぶれてしまうこともあります。うまく打ち上げるにはやはりコツと紙風船に思いを乗せる必要があるでしょう。
あなたたちも自分自身の紙風船を今年一年かけてうまく打ち上げてください。一人ひとりの願いをしっかりと込(こ)めて!





 
  
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