ようこそ!ほけんしつへ  

2学期が始まって・・・

 朝晩は少し涼しくなってきましたので,少しずつ秋の気配が強くなっているように感じます。虫の声もだんだん大きく聞こえるようになってきました。2学期が始まってそろそろ2週間が過ぎました。運動会の練習も大詰めで,毎日体操服を着て,練習をしたり遊んだりする姿が見られます。週末など疲れも出てくるのか,時々,気分不良や頭痛,腹痛など具合が悪くなる子はいますが,今のところ軽症で済んでいるのですが,さらに気をつけながら運動会が無事に,安全に,実り多いものとして終わるように願っています。

 水沢茶農協さんからのご厚意で,今年も水出し煎茶のティーバッグをいただきました。水曜日の20分休みと,その他の曜日は午後からの水分補給に使わせてもらっています。子どもたちも喜んで飲んでいます。実は,保健室でも水分補給の有無を聞いた後,時間が合えば「水出し茶をもらっておいで!」と,声をかけることもあります。ボランティアで来て下さる方々も,子どもたちの喜ぶ様子を温かく見守って下さっています。

身体測定をしました!

 身体測定を行い、健康手帳を配りました。ご確認の上,学校へ提出をお願いします。始業式の時に,大きくなった感じがしましたが,それぞれのペースで伸びています。身長や体重は,他人と比べるのではなく,個人差が大きいものです。男子の身長は中学生になってから伸びる子も多く,一概には言えません。4月・6月の自分の身長・体重と比べて成長を確認してほしいと思います。
 
 測定の後に,排便の話をしました。1年生・2年生には,絵本の読み聞かせを中心に,からだの調子はうんこの様子でわかるので,自分のうんこの様子を見て欲しいことを伝えました。下痢の場合は経験もあるのか,うなずいている子も多かったです。

 3・4年生には,ゾウのうんこは紙になるということから,動物のうんこは食べるものでだいたい分かることを本の写真を参考に伝えました。野菜不足だとどんな状態になるのか,おなかの調子が悪いときはどうなのか,今までの自分の経験とも重ねて,とても大切なことだと繰り返しました。そして,排便がスムーズになるように,食物繊維を含む食べ物を意識して食べて欲しいと思い,みんなで考える時間をとりました。

 5・6年生には,食べ物の旅として消化器系の内臓の説明から,理想のうんことはどういうものなのか,一日に1・2回しか排便のサインはないので,便秘には気をつけて欲しいと話をしました。食物繊維を含む食べ物は,さすがにたくさん思いつき,ワークシートの枠が足りないくらい書いている子もいました。高学年には便秘の場合も多いので,自分の健康のバロメーターとしてきちんと理解して欲しいと伝えました。

 身体測定の翌週に,実物のゾウのうんこからできた紙を持ってきてくれた子がいました。早速保健室前に掲示してあります。子供たちも通るときに「これが本物なんだぁ」「思ったよりきれい」というつぶやきが聞こえてきました。タイムリーに掲示ができ,復習になりましたので,とても嬉しく思います。


学校での応急手当の基本は・・・

 保健室で手当てをする時に,自分でできるけがの手当てとして,次の3つを伝えています。

水で洗う(すりきず,きりきずなど)傷口にある砂や土,血を洗い流す
押さえる(出血しているところの止血)清潔なハンカチやガーゼなどで圧迫する,鼻血のときに鼻をつまむのも同じこと
冷やす(打撲や捻挫,火傷のばあいなど)氷水や流水などで患部を冷やす

 何回も繰り返して伝えているうちに,自分でできるようになっている子が増えています。ただ,慌てたり,出血の量が思ったより多く感じて怖かったりしてなかなかできない場合もあるので,臨機応変に対応しています。
 また,自分でいつ・どこで・誰と・何をしていて・どうなってけがをしたのかをきちんと言うことも伝えています。痛くてそれどころではない場合もありますが,できるだけ自分の言葉で伝えるように言っています。周りにいた子にも聞きます。たまたまそばにいた上級生の子が,きちんと説明をしてくれて,とても助かる場合もあります。

 集団生活をしている学校では,休み時間などにけがをすることは避けられません。ただ,自分でできる範囲の応急手当のことを知っておくことは,繰り返し経験することで身についていくことだと思います。少しのけがは経験値としていい勉強になり,次は手当てをするのにどうしたらよいのか,けがをしないように気をつけることは何かを考えるように言葉がけをしています。