紅葉がとても綺麗ですね!

 11月に入り,少しずつ鈴鹿山脈の頂上から色づいてきました。修学旅行から帰ってきてから,一段と赤くなった気がします。
 季節を感じることも,心の健康にとても良い影響があると聞いたことがあります。いつもは,慌ただしくて余裕がないことが多いので,たまにはゆっくり山を眺めてみる機会を作りたいですね。山だけでなく,秋を感じるものは他に青空,花,食べ物などたくさんあります。心地よいと思えるものをじっくり見てみましょう。いい気分転換になると思います。

 11月の体重測定の後には,心の健康をテーマにして話をしました。1・2年生には,「ふわふわことばとちくちくことば」,自分が言われて嬉しかった言葉や,言われて悲しくなった言葉を考えました。それぞれ3つずつふきだしに書く作業をしました。ふわふわことばは難しかったのか,すぐには思い浮かばなかったようです。「よかったよ」「ありがとう」「がんばったね」というねぎらいの言葉を書いていました。ちくちくことばは,わりとすぐに書いていました。相手を否定的に捉えてしまう言葉なので,お友達には,自分が言われていやなことばは使わないように気をつけたいねとまとめました。
 3・4年生には,「みんなちがってみんないい」というテーマで,簡単な心理ゲームをしました。同じものを選んだクラスの子の名前を書く欄がプリントにあるため,たくさんの子が選んだ項目では「めっちゃおる〜」「おんなじやつ?ちがうやつ?」と確認しながら名前を書いていました。感じ方や考え方はそれぞれで,たくさんの思いを認めて欲しいとまとめました。
 5・6年生には,「言い換えあるある」というテーマで,素直になれなくてつい言っちゃった言葉を少し言い換えるだけで,やわらかい雰囲気の会話にもっていけるという4コマ漫画の台詞と表情を考えてもらいました。普段から,家族や友達がわかってもらっているだろうと思っても言葉できちんと伝えることの大事さと,相手の気持ちを考えて言葉にできるとお互いがいやな気持ちにならずにすむことを伝えました。高学年は思春期にさしかかり,心も成長している時期です。大人や友達との関係も再構築していきます。そんな時,少なくとも言葉を考えることでずいぶんスムーズに関係作りが進むことを,これからも折に触れ伝えていきたいと思います。
                                       (参考資料 ぱすてる書房「オイカワ先生のアイディア引き出し」より)


意識して健康生活を見直す機会を作りましょう!

 むし歯の治療は終わっていますか?歯が痛いのはとてもつらいですよね。痛くなる前に出来ることが,歯みがきや食生活のリズムなどです。頭ではわかっているけれど・・・という気持ちもよくわかります。痛くなってから後悔するということがよく聞こえてきます。たまに,ご家族全員でチェックすることも大事ではないでしょうか。6月と11月の年2回は,記念日もあるため,きちんと見直す機会になればいいと思います。良い習慣はそのまま続けて,治した方がいい習慣は少しでも早く治るように,自分の歯を自分で守ることを意識してもらえるといいですね。

 換気を心がけていますか?だんだん冷えてきましたので,窓を開ける回数も少なくなります。学校では休み時間に窓を開けるよう指導していますが,なかなか難しいです。ただ,やはりよどんだ空気では,ウイルスも増えますし,中には頭痛を訴える子も出てきます。みんなが5分間だけ寒さを我慢して空気の入れ替えをして下さい!5分でほとんど室内の空気は入れ替わる上,10分後には部屋の温度も戻ります。風邪予防にはぜひ取り入れて欲しい習慣です。ご家庭でも習慣付けていただくと有難いです。一説ですが,ウイルスは90分くらいは空気中に漂っていることもあります。10分の換気で風邪予防と気分転換の一石二鳥を狙いましょう!

 一日に何回もお世話になるトイレ,次の人が使いやすいように,ペーパーがなくなればセットしておくとか,スリッパをそろえてぬぐとかのマナーを守れると素敵ですね。学校でも,トイレのスリッパをそろえよう!と指導しています。なかには,放課後に自分がトイレを使った後,自分のスリッパだけでなく,周りのスリッパをそろえてくれる気の利いた子もいて,嬉しくなります。掃除の時間に一所懸命にきれいにしている子もいて,こちらも見習いたいと思う場面もあります。
 排便は身体の様子のバロメーターになるので,流す前にちょっとだけ,よく見て欲しいと思います。下痢のときはお家の方にも伝えることが多いと思いますが,便秘ではなかなか伝えにくいのではないでしょうか。
 また,保健室に来る内科で不調の子には,排便の様子を聞いていますが,朝に排便の習慣がある子は3割もいません。一日一回の排便があれば,便秘とは言いませんが,なるべくなら朝にすっきりしてから学校へ来ることができるよう,お家でも働きかけていただけたらと思います。あまり,神経質になる必要はありません。徐々にいいリズムがつくように,ご家庭でのご協力をお願いいたします。

 皮膚のことは,普段あまり気にしないことが多いものですが,実は細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぐ第一次防衛ラインでもあります。乾布摩擦は,皮膚を鍛えて風邪に負けないようにしようとする健康法の一つです。体質もありますが,しもやけやあかぎれで冬に保健室へ来る子も少なくはありません。ただ,手を洗った後に自分のハンカチでさっとふけるのは低学年が圧倒的に多く,高学年になると「ハンカチを貸して〜」や服でふいているなど,思わず注意をすることもあります。空気が乾燥する冬場には,乾燥肌やアトピー性皮膚炎など様子をみながら対応することもありますね。この時期を上手にのりきって欲しいと思います。

 風邪やインフルエンザには今から予防を心がけ,なるべくかからないようにしたいですね!もしかかってしまったら,安静にして無理はしないようにお願いします。これからが流行期ですから,みんなで元気に過ごせるように日々のちょっとした習慣で元気に過ごせるといいなと思います。