テラスに座り込んで、さみしそうに外を見ている4歳児すみれ組の女の子がいたので、先生がうけとめ話をしていました。そこに、クラスの友だちが来て「どうしたの?」「外で遊びたいの?」「プリンセスになりたいの?」と、隣に座って女の子の顔を心配そうにのぞき込み始めました。先生は「よろしくね」とその場をそっと離れました。「みんな、心配してるよ」「手、つないで行く?」と手を差し出すと、女の子は嬉しそうに手をつなぎ、立ち上がって二人で歩いていきました。部屋にもどると、「ここで、おうちごっこする?」「プリンセスになる?」と、元気づけるように、そのあともやりとりが続いていました。 笹川中央幼稚園は、様々な国の子どもたちが集う多文化共生教育の拠点となっています。母語や文化は違っても遊びや生活を共にする中で、表現力が豊かになり友だちを大切に思う気持ちが大きく育っていきます。 |
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