先日、子どもたちが見つけ、図鑑で調べても、ネットで調べてもわからなかったキノコ。「どうしても名前が知りたい。キノコ博士に教えてもらえばいいんじゃない?」「もしかしたら、新種のキノコかもしれやんやん!!」というので、大阪市立自然史博物館にメールをして教えていただくことにしました。 以下、自然史博物館からいただいたメールを掲載させていただきます。
────────────────────────────── 写真を拝見しました ナヨタケ科ヒメヒトヨタケ属のキノコだと思われます。 恐らくはネナガノヒトヨタケ またはその近縁種あたりかと思います https://mizumoto-koen.blogspot.com/2019/07/bighead-inkcap.html
名前の通り、ひと夜で溶けてしまうのでヒトヨタケ の名前があります。英語の名前はInk-cap万年筆のキャップの意味でまさにイン クのように手が黒くなります。 このきのこは堆肥を分解して、植物にも栄養吸収がしやすくなる役割を果たして います。 特に毒性は知られていません。 触ってダメなキノコはカエンタケぐらいのものですので、安心して楽しんでくだ さい。 ──────────────────────────────
キノコを見つけた子どもたちには、メールのお返事をいただいたことを伝えました。 新種でないことを知って、ちょっぴり残念がってはいましたが、「『ヒトヨタケ』っていうのは、一日で溶けてしまうからなんだって!」と言うと、「だからもうお帰りの時にはなくなってたんだ!!」と不思議がっていました。 また、「インクみたいなんだったら、それで絵を描けばいいんじゃない?」という子もいました。
調べてもわからなかったらもうそれで終わりではなく、どうしても知りたいという意欲や「博士に聞けばいいんじゃない?」というアイデアが出たことが素敵だなと思いました。 こういった興味や関心を強く持つことや、知りたい、わかりたいと思う気持ちが、のちの学習意欲につながるのだと思います。
子どもたちの思いに、快く応えていただいた大阪市立自然史博物館の職員のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ちなみに、日本に生息するきのこは約6000種くらいではないかと言われていますが、正確な数はわかっておらず、名前のついているものは2000種類くらいしかないそうです。 いろんな種類のキノコを園庭でも目にするので、もしかしたら、いつか新種のキノコを発見して「ヤサトダケ」なんて名前を付けられる日が来るかも・・・とちょっぴりわくわくしちゃいますね。
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