5歳児が、園舎の裏側で珍しい木の実を見つけました。木の実の形がひょうたんの様でもあり、でもひょうたんの種ではなさそうで、みんなで「なにかなあ?」と木の実を見ていました。はじめは、「ひょうたんかな?」「雪だるまにも見える」等と言っていましたが、誰かがその実を割ってみると、種が少し見えました。 「これ!みえてきた!」「どんなんがはいっとんのかな?」等といいながら一生懸命にむき始めました。でも、硬くてなかなかむけず、大変になってきたところで、担任から子ども用の包丁を借りて切ることになりました。 そして、半分に切ってみると、3個の種が入っていることがわかりました。でも、種が半分に切れてしまってちょっぴり残念な思いもあったようです。もう1度残っている木の実を使って今度は上手に実を出すことができました。さらに、種の中から白いそうめんのように細い白いものが出てきて、「ふしぎだね」と見つめていました。 いつもおとなしい女児が、本当にうれしそうに、積極的に何度もチャレンジしている姿や、いつも遠慮して引きがちなお子さんが、「私も実が欲しい」と進んで言う姿がありました。そして、何度も種の変化を見せてくれました。私も一緒に不思議な種を見ていきながら、植物の不思議さと、こんなに生き生きと積極的に話してくれたお子さんたちの姿に感動しました。 台風の後に、こんなにもすばらしい経験ができて、思い出に残るとても良い終業式の日になりました。 |
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