6年生は国語で「風切るつばさ」という“アネハヅル”の群れを題材にした物語文を学習しています。
子どもたちは全文から、登場する人物の事件に対する対応や考え、主な言動を抜き出したうえで、人物同士の関係が分かるように図に表しました。
そして、主人公“クルル”の心情の読み取りへ。
子どもたちは、机を班の子と寄せて教室全体に散らばってノートを見たり話したりしていて、黒板には
「班でつくった課題について話し合おう」
と、書かれています。
学級全体で課題を作り、それについて一人ひとりが考えたうえで意見を交流して読みを深めていくのではなく、9つの班それぞれが、何の中で分からないこと、深く読み取りたいこと、考えたいことを課題として設定し、4人程度の少人数で話し合って解決を目指しているのです。
スクリーンに映された課題を見ると
「カララがみんなの中に黙って混じっていった時のクルルとカララの心情」
「となりにカララが来たときのクルルの心情」
「クルルの心が少しずつ解けていく気がしたのは、なぜなのか」
など、ポイントとなる場面をとらえ、中心人物であるクルルとカララの心情を探る課題が並んでいました。
欠席者がいて2人の班もありましたが、どの班も、互いに顔を見合って、考えを言い合い、聴き合っていました。