1年の算数の時間。
教師が示す、5つの長さを比べます。
・せんせいのつくえのよこ
・ろうかのまどのはば
・どあのはば
・ロッカーのたかさ
・こくばんのたてのながさ
「長さを予想して、長い順番に並べましょう」
「えー」
「難しいよぉ」
子どもたちは、比べるものを何度も見ながら、鉛筆を目の前に差し出したりして、一生懸命長さを比べていますが、なかなか判別できないよう。
「できましたか?」
「まだです」
「もうちょっと」
「ここまでにしましょう
テープに長さをうつして比べますね」
教師が、紙テープを机や窓に当てて、それぞれの長さを測り取り、そのテープを黒板に貼っていきました。
5本のテープを貼り終えた教師が
「一番長いのはどれですか」
と尋ねると、こどもたちから
「ダメー」
「それじゃ、よくわからないよ」
などと、ブーイングの嵐。
改めて教師が、どうしてと尋ねると。
「そろってないから」
「始めが違うから」
教師がテープの左端をそろえても
「まだダメ」
子どもたちは、身振り手振りを交えて、ダメなところを教師に訴えます。
たるんだテープをピンと張って、貼り直しても、まだブーイング。
指名された子は前に出るとテープの右端を外して、5本のテープが平行になるように貼り直しました。
こうして、5つのものの長さを正しく比べることができました。
前の時間に学習した、長さを比べるときに気を付けなければならない、とっても大事なことをしっかり理解し、この時間の長さ比べに生かす1年生でした。