3時間目は、5年生が記録会に臨みました。
学年みんなで集まって、教師と一緒にルールや約束事を確認した子どもたちは、教師の働きかけで大きな一つの輪になり、円陣を組んで
「昨日の自分を超えるぞ!」
「オー!」
と、大きな声で3度繰り返して勝ちどきを挙げました。
各クラスのスタート位置に分かれた子どもたちは、ウォーミングアップとして、トラック1周を45秒かけてジョギングし、スターのまでの5分間はペアの子と一緒に体操や作戦タイムとして過ごしました。
5分が過ぎて、はじめめに走る子がスタートラインに並び、
「5,4,3,2,1」
「スタート」
の合図で走り始めました。
持久走が得意な子、苦手な子。
同じペースで走り抜こうとする子、後半に力を残そうとする子。
それぞれペース配分を考えた、静かなスタートを切っていきました。
子どもたちは、これまでの体育の時間の取組を通して、友だちのペースや走りの特徴を知っていて、ペアの子同士もお互いに目標や願いを理解しているようで、隣を走る子に「今日はちょっと速くない?」と声をかける様子や、ペアの子がタブレットを抱えて伴走するかのようにトラックの内側を走る姿、トラック内をふらふら歩きまわる姿が見られました。
5年生は、自分一人ではなく、みんなと一緒に支え合って走っているのだと感じました。
懸命に走っていると、5分という時間はあっという間。
「あと1分だよ」
「30秒」
と告げる声がいくつも聞こえました。
タイムアップまで、少しでも距離を伸ばそうと、多くの子がペースを上げていき、疲れと自らへの叱咤激励の両方が混じった表情で懸命に腕を振り足を前へ運んでいく子どもたち。
ペアの子、おうちの人の声援も大きくなります。
「5,4,3,2,1」
カウントダウンに続いてブザーが鳴って、ゴールを迎えました。
きっと、力を出し切ったのでしょう。
その場に大の字に寝転ぶ子もいます。
記録をとっていた子は、走り終えた子のもとへと歩み寄り、記録を伝え、
「新記録が出たんと違う?」
「やった!新記録だ」
と、一緒になって喜び、労っていました。
そして、グーグルクラスルームのスプレッドシートに記録を入力しました。
記録はともあれ、力を出し切った子どもたちは、応援に来てくれたおうちの人にみんなでお礼を言って教室に戻っていきました。