1年生が図工で制作してきたのは、白い台紙に、色付きのタック板を貼って作る紙版画。
自分の動きを描いた版が出来上がり、この時間はついに印刷へ。
印刷用紙を水に浸したら新聞紙に挟んで余分な水気を取ります。
新聞紙の上から手で押して。
そうしたら教師に手伝ってもらって、印刷用紙を版の上へ。
ずれないように、しわにならないように、教師と四隅を持ってそーっと版の上へ。
それを別の新聞紙に挟んだら、バレンでゴシゴシ。
力を入れて、体重を乗せて。
ゴシゴシ ゴシゴシ。
タック板の色が、しっかり印刷用紙に写るように、何度もゴシゴシ。
新聞紙をめくり、印刷用紙を端からゆっくり持ち上げると…。
版に描いた絵が、きれいに左右逆になって写っていました。
それを見て、ニッコリ。
教師に
「どう?うまくいった?」
と尋ねられた作者は、
「ウン」
と言って、ニッコリ笑顔で大きくうなづきました。
出来上がった版画は、輪郭が少しぼんやりとした、水で写した紙版画独特の風合いもあって、とても素敵な作品に仕上がりました。