３限目、子どもたちの学習の様子を見ようと階段を４階まで上がっていくと、

「カポカポ カポカポ」

「トントン トントン」

「ポコポコ ポコポコ」

こんな、馬の蹄のような木を打ち鳴らすような音が響いてきました。

やかましい、と思うほどに。

その正体は、６年生の調理実習。

紙コップの底でテーブルをコンコンと叩き続けていたのでした。

そんな音を立てながら子どもたちが作っていたのは

「フライパン蒸しパン」

ホットケーキミックスでパンの種を作り、それを水を張ったフライパンで蒸すのです。

作業にあたる様子を見ていると、みんな和気藹藹でどの子もとっても楽しそう。

甘くておいしいケーキのできあがりと、友だちとの会食を想像しているのでしょう。

それではここから、写真を添えてレシピを紹介します。

①　卵と牛乳、サラダ油を泡立て器で混ぜる。

②　①にホットケーキミックスを加え、練らないようにしてしゃもじで混ぜる。

③　カップに入れて、ココアやチョコチップを添える。

この工程は、班によって様々。

チョコチップを生地に混ぜ込む班。

カップに入れてからお好みで、ココア、チョコを混ぜ込む班。

班の人数分、異なる味、トッピングのものを作り、後から分けて、いろんな味を楽しむ班。

ここで行うのが、カップトントン。

ダマができないように、種の中から空気を追い出します。

④フライパンで湯を沸かす。

⑤沸騰したらカップを入れて蓋をし、中火で約15分蒸す。

⑥パンに串を刺して、蒸し加減を確かめる。

⑦「いただきます」

それぞれの好みに応じて楽しめるようにちょっとレシピを工夫して、ふっくらパンを蒸し上げた子どもたち。

用意が整った班から「いただきます」と挨拶をして食べ始めました。

フォークですくい取って、パンを一口ほおばると…

目をぱちくりさせて「おいしい！」

にんまり笑って「うんまっ！」

簡単なのに、甘くてとってもおいしい蒸しパンの味に驚くとともに大満足の様子でした。