“三泗地区納税貯蓄組合”の方を講師に招き、6年生を対象に「納税教室」を開きました。
まず、子どもたちが買い物するときに納める「消費税」を例に、納められた税金の流れや使い道の決め方などを教わり、続いてアニメを見ました。
それは…、
公園でネコに絡まれている2羽の鳥を助けた姉弟が、そのお礼に願い事を3つ叶えてあげると言われて
「税金をなくして」
と、お願いしたところ…、
火災が起きたとき、火を消し、人を助けてくれる消防が会社組織になって有料化。かかった費用が請求されます。
道路は個人が管理しているので、通ると通行料を取られます。
税で作られた公園は取り壊され、壊れた橋もそのままに。
信号が消えて交通事故が頻発。
救急車は有料なので簡単には呼べず。
交番に入っていくと、「道案内 200円」「犯人逮捕20000円~」などと書かれた料金表が。
税がなくなったら世の中がどうなるのかを身近な生活の場面を例にして表したもので、子どもたちにもインパクトのある内容でした。
税の必要性や大事さが分かったところで、1億円の札束とご対面。
大きさも重さも同じ紙で作った1万円札1万枚、1億円分の札束の塊を一人ずつ持たせてもらいました。
質問タイムでは、
「新しい税ができることはあるのですか?」
「税がなくなったら、学校はなくなってしまいますか?」
「宗教には税がかからないと聞いたのですが、なぜですか?」
「電車などにも税が使われていると聞いたのですが、もし税がなくなったら、運賃は上がりますが?それとも下がりますか?」
など、子どもたちは自分の生活や知識をもとに気になることを尋ねていましたが、それらにも一つ一つ、丁寧に答えてくれたので、税の仕組みや必要性がさらによくわかりました。
最後に、講師から子どもたちに問題。
「税は〇〇〇るもの」と黒板に書き、
「税を払いたくないな、と思っている人は『とられるもの』と感じていると思いますが、本当は、どんな言葉が入ると思いますか?」
と、問いかけると、1時間、学んだ子どもたちからは
「あたえる」
「たすける」
「きふする」
との予想がだされました。
なるほど、どれも税の役割や意義を表していますね。
答えは「おさめる」もの。
講師は「あずける」ものと考えているとのこと。
今は、働いて税金を納めているけど、それは巡り巡って自分ためにもつかわれているし、自分が助けてもらうことにもなるから。
「税金は社会の会費」
人々が安心して社会生活を送るために、正しく税金を納めましょう。