学校日記 はまだっ子の様子

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2024/06/20

人形芝居「ばけものづかい」を鑑賞

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長
この時期恒例の“芸術鑑賞会”。
6月18日に、東京都の「人形劇団ポポロ」を招いて、“大道芸”と“人形芝居”を楽しみました。
2部構成の1つ目は、“大道芸アラカルト”。
はじめは「ねずみの空とび」
四角い箱を抱えた人が二人現れました。
一人の箱の上には、かわいらしいねずみがちょこんと座っています。
そのねずみがいなくなったと思ったら、いつの間にかもう一人の箱の上にちょこん。
ねずみが瞬間移動しているようですが、ある時、同時に2匹現れました。
仕掛けに気づいた子どもたちは
「あっちー」
「両方にいた」
などと大興奮。
演者の問いかけに答えながら一緒にワイワイ楽しみます。
ところが、蓋を開けて箱の中を子どもたちに見せると、なんと、いるはずのねずみがいなくて、空っぽではありませんか。
ちょっと不思議な、昔の“イリュージョン”でした。

次は、「南京玉すだれ」。
「あ、さて。あ、さて。さては南京玉すだれ
 ちょいとひねれば…」
リズミカルな歌に合わせて踊りながら、竹製の小型のすだれを変化させていく芸です。
“こいのぼり”や“東京タワー”に変身し、終わりの方になると、3人のすだれを合わせて、“初日の出”“富士山”が現れ、最後は子どもたちの方に向かって3本の滝のような大きな流れが表されました。
はじめはキョトンとしていた子どもたちでしたが、技が決まる度に拍手が起きはじめ、歌に合わせて手拍子をして演者と一緒になってすだれの変化を楽しんでいるようでした。

そして後半の“人形芝居”が始まりました。
演目は「ばけものづかい」
古典落語「化け物使い」を元に作られたお話しです。
「おい、お茶もってこい!ふろはわかしたか!はやくそうじをしなさい!おっとその前におつかいにいって…」
とある一人暮らしのご隠居は、こんな具合に人使いがとても荒いので、使用人もすぐにやめてしまいます。
今のもくすけは3年勤めましたがもう限界。
「お暇をください」
と、申し出ました。
使用人のいなくなったご隠居さんは、身の回りの世話をしてくれる“べんりおばけ”が出ると評判の家に引っ越しました。
ろくろくび、唐笠おばけ、三つ目小僧、大入道、次々と登場するおばけに、ご隠居さんは用を言いつけますが役に立ちません。
おばけを怖がるどころか、ろくろくびの長い首をくすぐったり、大入道の顔に手ぬぐいを無理やりかぶせたりする始末。
これにはおばけも困ってすぐに退散。
人間が演じる仮面のご隠居さんのたくましさ、ずうずうしさが痛快で、人形のおばけ達とのやり取りが笑いを誘います。
「ワー」
「キャー」
「ギャー」「アハハハハ」
「キャハハハハハ」
「ギャッハッハっ」
子どもたちは、おばけの登場に驚き、ご隠居さんのわがままやいたずらに大笑いしていました。

芝居が終わって、ご隠居さんとおばけたちが舞台に勢ぞろいすると、子どもたちから大きな拍手が沸き起こりました。
腹を抱えて大笑いした、楽しい時間が過ぎ、
「ありがとうございました」
と、大きな声でお礼を言って、再び拍手で気持ちを伝えました。
「笑う門には福来る」
たっぷり笑った子どもたちには、たくさんの福が舞い込むことでしょう。

子どもたちが体育館から出ていこうとすると、大入道と三つ目小僧、ご隠居さんの3人が現れ、出入り口のところで送ってくれました。
子どもたちは、ここで再び大興奮。
手を振ったり握手をしたりして別れを惜しんでいました。

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