今年の持久走記録会の、“大トリ”を務めたのは4年生。
ペアストレッチで体をほぐして、各クラスのスタート場所へ分かれていきました。
スタート位置についいた子どもたちは、ペアの子と何やらコミュニケーション。
作戦タイムでしょうか。
「1分になったら『1分』て言ってよ」
「残り○秒になったら、思いっきり全力で走るわ」
「ペースは○秒やったよな」
「○周いけるかな」
「がんばって」
記録会に臨む前の最終確認をしていました。
そして、スタートのとき。
はじめに走る子がラインに並ぶと「頑張るぞー」「オー」と、自らを鼓舞し、
「5,4,3,2,1」
のカウントダウンに続いて、一斉に飛び出していきました。
“時間走”になって3回目。
子どもたちはこの方式に随分慣れたとともに、また、「ペースを保って走り続ける」ことや「昨日の自分を超える目標を持って走る」ことという、この取組のめあてもしっかりと理解されているようで周りの子を過度に意識して走ったり、スピードを上げ下げしたりする子は見られません。
特に前半から中盤は同じ速さで走ることを大事にしていることが窺えました。
疲れて途中で歩いてしまう子やおなかを押さえる子もいましたが、少し休んだだけで再びコースに戻って走り、時間いっぱい走りきろう、力を出し切ろうとしているようでした。
周回を数えるペアの子は、スタート位置にずっといて芽の前を通り過ぎるたびに周回数を指で示して声で知らせる子がいれば、コースの内側を早足で歩きながらその都度声をかける子もいました。
方法は違えど、ペアの子を見守り励ます気持ちは同じです。
そんな4年生も、残り時間が少なくなると眼の色を変わり、自己新記録の達成を目指してペースをグンとアップ。
最後の力を振り絞り、体全体を使って駆けていきました。
「ビーーーーー」
タイムアップ。
周回を数えていた子が、そのまま歩き続けるペアの子を探して近寄り、周回数を2人で確認する場面を見ると、ほとんどの子が笑顔。
このことから、みんなが全力を出し切り、多くの子が目標を達成したこと、最高記録が出せたことが窺えました。
さあ、役割を交代して、後半の記録会へ向かいましょう。
後半の走りを終えて集まった子どもたちに向けて教師が、
「新記録を出せた人もいれば、思うような結果がでなかった人もいると思うけど、昨日の自分を超えようという思いで力いっぱい走ったのはとても素晴らしい。これからもこの気持ちを学校生活で発揮してほしい」
と、記録会での子どもたちの頑張りを振り返って、願いを伝えていました。
最後におうちの人に向かって大きな声で
「ありがとうございました」
と、大きな声でお礼を言って締めくくりました。