学校日記 はまだっ子の様子

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2024/07/09

3年 プログラミングの旅

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長
3年生が、「放課後NPOアフタースクール」から講師を招いて、“プログラミング的思考”について学びました。
前半は、「学校」や「日常生活」などの身近な題材をテーマにしたワークを通して「プログラミング的思考」を学びました。
“プログラミング”とはコンピューターを動かす命令こと。
例えば信号機には、どんな命令が与えられているのか考えてみると、点灯する色の順番、時間などなど、いろんなことがプログラムされていることに気づきます。
教室にあるもので、プログラミングされていそうなものを探すと、エアコン、プロシェクター、時計…。
こうして、プログラミングが身近な存在であることに気づいたところで学習へ。
まず、学んだのは、プログラミングは命令だから「プログラム言語」という言葉で伝えるということと、命令通りに動くので、命令を間違えたらその通りに間違えてしまうという、“プログラミングの特徴”です。
このことは、講師の命令に従って手を上げ下げしたり、「前へ進め」と命令されたロボットが障害物に当たっても前に進み続けようとする様子を見たりすることでよくわかりました。

次は“プログラミングのしくみ”。
それは、“きっかけ”があって“命令”が出され“結果”が現れる、ということ。
このことは、人が近づいたことをセンサーが感知したことをきっかけに「ドアを開けて」という命令が出されてドアが開くという、自動ドア”を例に考えるとよくわかります。
ふむふむ。
難しそうな“プログラミング”が、ちょっとずつ身近に感じてきましたよ。

続いて、“正しい命令をつくるコツ”を学ぶため、ペアで2つの“ミッション”に挑みました。
1つ目のミッションは、「セーターを買ってきて」
8種類のセーターから買ってくるセーターを選ぶ命令を作るための条件を選び出すこと。
方法は“消去法”で。
書かれた13個の条件から、意味がない条件を除いていくのです。
「これ、全部に当てはまるよ」
「こんなの、コンピューターに分かんないよ」
「この条件はセーターを見てもわからないからだめだね」
「これは関係ないよ」
子どもたちはこんなことを言いながら、セーターを1種類だけ選び出すための条件3つを見つけ出し、その条件を一つずつペアの子に示して、セーターの種類を絞り込んでいくと、見事、お目当てのセーターにたどり着きました。
このミッションから得られた“コツ”は、「必要な命令だけ出す」ということでした。

ミッション2は、「給食ロボット」
ロボットがカレーライスを配膳できるよう、“命令カード”を正しい順番に並べるのです。
子どもたちは、「左手でお皿を持つ」「しゃもじでごはんをすくう」など、動作が書かれた8枚の“命令カード”を、カレーを盛りつける手順に合わせて並べていきました。
並べ終えたところで答え合わせ。
ここで「給食ロボット99号」が登場し、指名された子がカードを読みながらロボットに命令を伝えていきました。
「左手でお皿を持って」
「しゃもじでごはんをすくう」…
順調にロボットは作業を進めていたのですが、ある命令で突然フリーズ、命令が実行できずにパニックになって教室から出ていってしまいました。

実は、命令が2つ足りなかったのです。
白紙のカードが2枚配られ、そこに足りない命令を書いてプログラミングを完成させましょう。
なぜ、給食ロボットが戸惑ったとき、次の命令の前にどんな命令が必要だったのか。
もう1つ抜けているという命令は何か。
子どもたちは、ロボットになったつもりで命令に従って身振り手振りを交えて配膳の動きを再現しながら、配膳が上手くできるか、命令が正しいか検証していき、ペアの子とも相談して必要な命令を考えていました。
「わかった。ここだ」
「なんだ~!そういうことか~!」
「ということは、ここにもいるんだ」
正しい命令を見つけた子どもたちは、嬉しそうに命令の文を書き込んでいました。
検証のために、再び給食ロボットが登場。
姿かたちはそっくりだけど、ちょっと違います。
現れたのは「100号」でした。
指名されて前に出た子が読み上げる命令に従って動くロボット。
99号がつまずいたところをクリア!
そして、無事、盛り付けたカレーライスを、命令した子に渡し終えました。
配膳完了! プログラミング、大成功!!
このミッションからは、「分解して正しく並べる」と「作りながら直す」の2つのコツが得られました。

講座の最後は、タブレットを使ってのプログラミング体験。
レシピがあれば、誰が何度作っても同じものが作れる「料理」はまさに“ブログらミング”ということで、ホットドッグやさんになって、注文通りのホットドッグを作るというミッションに挑みました。
やってきたお客さんのススムくんは、パンに挟む具材とその量、調理方法などを、自分の好みに合うように細かく注文しました。
プログラマーとなった子どもたちは、ペアで1台のタブレットを使って、たくさんある材料からねススムくんの注文に合う材料を選び、材料ごとに当てはまる調理方法を選んでチェックを入れます。
下準備ができたら、調理スタート。
仕上げは、トッピング。
出来上がったホットドッグに、ススムくんのリクエストに応えて、ケチャップをたーーーっぷりかけたら一丁あがり。
完成です。
パンや具材が隠れてお皿にひぼれるほどケチャップをかけたホットドッグもありましたが、ススムくんのお気に召すでしょうか。

ワークシートやカード、タブレットを用いた様々な活動を通してプログラミングを身近に感じ、プログラミングのしくみやコツを学んだ「プログラミングの旅」。
子どもたちはとても楽しそうで、2時間があっという間に過ぎたという感じでした。
活動を通して経験した“プログラミング的思考”は、生活の中で課題に直面した時に、どう解決していけばいいのかということを考えるのに活用できるものです。
ぜひ、日常の生活や学習に活かしてほしいものです。


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