朝の会の時間、6年生が1年から4年までの全てのクラスをグループで分担して訪れ、港中学校で開かれた“人権フォーラム”に参加して学んだことや、その後学級で考えたことを伝えました。
2年の教室では、自己紹介とこの取組の説明の後、まずは、フォーラムで行ったゲームを2年生に体験してもらいました。
ワークスペースにいる6年生が持つコンテナボックスの中に、今座っている場所から紙飛行機を投げ入れるゲームです。
そんなルールを説明すると、すぐに2年生から不平や不満のブーイングが起こりました。
窓際に座っている子からは特に大きな声が
「遠いよ」
「絶対無理だよ。入んないよ」
「不公平じゃないか」
ワークスペース側でボックスに近い列の子、ほぼ中央の子、そして一番窓側の列の子の3人がみんなを代表して紙飛行機を投げることになりました。
結果的に、3人ともボックスに入れることはできなかったのですが、窓際の子の投げた飛行機は、ボックスに入るどころか、全く届かず教室の真ん中ほどで落ちてしまいました。
入る、入らない以前の問題です。
再びブーイング。
そこで、フォーラムでみんなが納得できるルールを考えたときに“平等”という言葉と“公平”という言葉が出され、6年生もクラスで考えた、ということを伝えたうえで、台に乗って塀の向こうで行われている野球の試合を見ている3人の絵を見せながら、“平等”と“公平”の意味と違いを説明しました。
このグループは、みんなが同じ台を使うことが“平等”で、“公平”とは、一人ひとりに合った台を使うことだ、と。
なるほど、うまく定義づけましたね。
この説明には、うんうんと納得したようにうなずく子がたくさんいました。
最後に6年生が一人ずつ学習した感想を話して発表を終わりました。
ある子は
「平等はもちろん大事だけど、一人ひとりを大切にするために、また、みんなが納得するために、公平を大事にしたい」
と、語っていました。