法隆寺を出たバスは奈良の市街地を抜け、春日大社の脇を通って「若草山」の麓に到着。
道路沿いにずらりと並ぶ土産物店のひとつが昼食会場です。
メニューは“かつカレー”
班ごとに席に着いた子どもたちは、店の皆さんにお礼を言ってから
「いただきます」
と、あいさつし、温かいカツカレーをほおばっていました。
おいしかったのか、いつもの給食のように
「おかわりはないのですか?」
と、尋ねてくる子がいたので、
「残念やけどないなあ。追加料金払ったらあるかもね」
と、返すと、
「いえ、いいです」
と、残念そうに諦めていました。
班の全員が食べ終わって店の外へと出ていった子どもたちを迎えたのは、奈良では“神様の使い”と言われて大切にされている“シカ”。
「『しかせんべい』ちょうだい」
と、言わんばかりに目をクリクリさせて子どもたちに寄ってきました。
お辞儀を繰り返すシカもいます。
そんなシカの頭をなでる子もいれば、怖がって後ずさりする子も。
シカと一緒にスナップを撮ってもらって喜ぶ子も。
そんなふうにしてシカと戯れた子どもたちは、2列に並んで「手向山八幡宮」の前を通って、「二月堂」の方へと歩いていきました。