学校日記 はまだっ子の様子

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2024/06/12

子どもたちの命を守るために

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長

来週に“プール開き”を控えた今日、全教員を対象にした“救命法講習会”を開きました。

担当の教師がこの講習会の目的を話すとともに講師を紹介して、講習会が始まりました。
講師として来てくれたのは、日本赤十字社 三重県支部の指導員と、私たちの実習の相手をしてくれる8人のアシスタント、いえ、トレーニング用の人形です。
講師から、誰かが倒れてしまったときの現場での行動と、その際気をつけること、行動のポイントなどを教わったうえで、講師の実技を見ながら方法を学びました。
そして、判断に迷ったときは躊躇わずに胸骨圧迫を開始することを確認して、実習に入りました。

1つの人形を2,3人のグループで囲み、これまでの講習会で学んだこととここで教わったことを一つずつ確認しながら、倒れている人を発見したところから実際に“胸骨圧迫”を体験実習。
・肩をたたきながら「大丈夫ですか」と声をかけて反応を確認
・応援を要請し、来た人に119通報とAED準備を依頼
・胸やおなかを見て、呼吸を確認
・胸骨圧迫を開始
肘をまっすぐ伸ばして体重が手にかかる体勢をとり、電子メトロノームの刻む音に合わせて胸を強く押します。
テンポは、1分間に110回。
胸骨圧迫は、救急車が到着するまで継続。
とても疲れることなので、テンポを守って適切な力で圧迫できるよう、何人かで交代しながら続けます。

次は、AED(自動体外式除細動器)を使った救命実習へ。
これも、まず、講師によるAED各部の説明や実演して見せながらの使用方法の説明で、手順や留意事項、配慮することをしっかり学んでから、グループごとに実習しました。

・AEDの電源をON
 この後は、AEDから流れる音声ガイドに従って
・2枚の電極パッドを心臓を挟むように、胸とおなかに直接貼る
 この間も、胸骨圧迫を継続
・AEDによる解析を待つ
・AEDから「ショックが必要です…」と、流れたら、人が離れていることを確認したうえで、ショックボタンを押す

参加した教員全員が立場をかわりながら、人形を相手に胸骨圧迫とAED使用を体験しましたが、皆、表情は真剣。
若手も中堅もベテランも、子どもの大切な命をつなぐためにしっかりと身に付けなければならないことだと理解して、この講習会に取り組んでいることがひしひしと伝わってきました。
健康観察や準備運動、休息、安全確認等々、事故のないように十分な手立てを講じて水泳の授業を進めるのは当然ですが、もしものとき、一つしかない大切な子どもの命を守るため、毎年講習会を開いて訓練しています。


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