台風が過ぎて大陸から移動してきた高気圧に覆われると、一気に“読書の秋”と呼ぶにふさわしい季節に変わったように感じます。
そんなさわやかな朝、図書ボランティアの皆さんが、2年生の教室で子どもたちに絵本を読んで聞かせてくれました。
子どもたちは、書画カメラでスクリーンに多く映された絵本を見ながら、静かに静かに読み手の声に聞き入り、絵本の世界を楽しみました。
読んでくれた絵本を紹介します。
◇「よくできました」 監修:齋藤孝、絵:オブチミホ
「ありがとう」を 口ぐせにすること。脱いだ洋服を片づけること。自分のいいところを見つけるること。行儀よく食べること。人の話は真剣に聞くこと。などなど。
小さいうちから挑戦したい、小さいうちに身につけたい習慣を、その理由を添えて絵と文で伝える絵本。
これらの習慣を身につけて、自分も周りの人も安全に気持ちよく過ごせるようになることは、その子が生きてくうえで大きな強みになり、幸せに生きる土台になりますね。
◇「おそろしいよる」作:きむらゆういち、絵:殿内真帆
こぶたちゃんに忍び寄る、おそろしいもの。果たして、その正体は!?緊張が続きますが、最後は、ホッとするお話。
夜に部屋の電気が急に消えて、ドアが開いてだれかが歩き回る音が聞こえてきたら、おとなでも怖い!これは本の話?夢? それとも……音だけの怖さ(と、おかあさんに見つかる怖さ!?)は、作者のきむらゆういちさんご自身の体験をもとに描かれた、想像力を掻き立てられる絵本です。
◇「ろくべえまってろよ」作:灰谷健次郎、絵:長新太
犬のろくべえが穴に落ちてしまいそれを助けようとする1年生の子どもたち。大人を頼りに助けを求めるのですが…大人たちは助けてくれません。やむなく子どもたちだけで救出大作戦を開始。子ども達の優しさや友情が伝わる一冊です。
◇「はなになりたい」作-絵:すまいるママ
心やさしいライオンが、ある日ウサギの赤ちゃんを育てることになりました。ウサギはライオンを本当の父親だと思って育ちますが……。
本当の親子ってなんだろう。ラストシーンに胸がじんとあたたまるお話です。