8,9歳の3年生は、前歯から奥歯へ向けて順番にははえかわっている時期。
子どもたちの口の中には、乳歯と永久歯の両方がはえていて、乳歯が抜けたところや、永久歯がちょっと顔を出したところもあるのではないでしょうか。
と、いうことで、3年の「歯」の学習のテーマは
「はえかわった歯を、むし歯にしないようにしよう」
養護教諭が問いかけました。
「あなたたちの今はえている大人の歯と、先生たちの大人の歯。どちらがむし歯になりやすいと思う?」
こっちだと思う方に手を挙げるよう言うと、差はありませんでしたが、実は、むし歯になりやすいのは子どもたちの大人の歯。
理由は竹に例えられました。
生えたばかりのタケノコは柔らかくて食べられますが、大きく育つととても固くなります。子どもの歯も、生えたばかりはまだ柔らかいのです。
それは、歯の表面の様子を拡大した写真を見れば一目瞭然。
子どもの永久歯は、表面にいくつも穴が開いて凸凹のように見えます。この写真の違いには、子どもたちたちもびっくり。
それでは、自分の歯の様子を自分で見てみましょう。
「歯が重なっているところ」はないかな?
「抜けているのはどの歯かな?」
「歯と歯の間のすき間は?」
「斜めになっている歯はないかな?」
「むし歯は?」
子どもたちは、目いっぱい大きく口を開けて、配られた手鏡で口の中をのぞき、歯をよーーく見て、プリントに描かれた歯の絵に気づいたことを書きこんでいきました。
成長過程にあり、まだ永久歯が生えそろっていない子どもたちの歯。高さも大きさも違います。
そんな歯を、むし歯にならないように磨くにはどうすればよいか、養護教諭と一緒に学んで、歯の学習を終わりました。