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2025/02/13

6年 化石のレプリカに感動

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長
理科の「大地のつくりと変化」の単元で「化石」について学習した6年生が、化石のレプリカを拙攻で作りました。
レプリカを作るのに使った型は、「三重県総合博物館 MieMu」から借りた貸出教材「みえむミュージアムキット」の一つ、シリコン製の「化石レプリカ」です。
“アンモナイト”“三葉虫”“サメの歯”など、全部で10種類、80この型の中から好きなものを自分で選び、石膏の準備に取り掛かりました。

まずは、必用な水と石灰の粉を計量。
型いっぱいに入れた水の重さを量り、その重さの約1.3倍の石灰の粉を教師からもらいます。

次に、時々コップを揺らしながら、石灰の粉を少しずつ水の中に入れていき、全ての粉が水の中に入ったら割り箸で均等にトロトロになるまでかき混ぜます。
「先生、これくらいでいいですか?」
一人がそう聞くと、次々と
「先生」
「先生」
と、お呼びがかかります。
初めての体験で、自分ではなかなか判断できないでしょうから、その気持ちはよくわかります。

では、この石膏の粉を水に溶かした液体を型に流し込みましょう。
その時に、型の隅々まで液体がいきわたるように、中に気泡ができないように、時々型を持ち上げて、トントンと机に落とすのがポイントです。

液体をなみなみと型の中に注ぎ終えたら、あとは待つだけ。
ひたすら待つのみです。
ボーッと待っていても仕方がないので、乾くまでの隙間時間は、別の活動をして過ごしました。

トロトロの液体でツルツルだった表面が、ベトベトとした感じになり、振れてみるとしっとりした感じに。
やがて、表面の水分が抜けてサラサラとした感じになってきたらね固まるまでもう少し。
透明の型で作っていた子が、型を持ち上げてそのそこから中の様子を覗いてみると、白い石膏で化石の形がくっきりと浮かび上がっているではありませんか。
「うわっ、すごい」
近くの子たちも、頭を低くして型の下から覗き見ては
「ほんと、きれい」
と、感動の声を上げていました。

そしていよいよ、レプリカを型から外す時が来ました。
両手を使って型を広げて型とレプリカの間に隙間を作り、カッププリンを取り出す要領で押し出します。
隙間に指を入れてレプリカを持ち、型から外そうとします。
うすいもの、小さいものは比較的簡単にポコッと外れましたが、大きいものや形がちょっと複雑なものは難しそう。
せっかくうまくできたレプリカが割れでもしたら大変なので、ここは私もお手伝い。
1人、2人、3人、4人…と、無事レプリカを取り出せた子が出てきました。
化石の表面のポツポツや模様などもハッキリクッキリ再現されています。
その子たちは、目の前に現れた、真っ白な化石のレプリカを前にして、ニッコリ。
その表情に感動と満足感が見て取れました。

型から外したレプリカは、新聞紙の上に乗せて明日まで乾燥。
教室が、化石博物館になりました。
うまくいかなかったできた子も、そうでない子も、この活動には大満足。
古代の生物化石再生体験を楽しみました。


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