“図書ボランティア”の皆さんが訪れたのは4階の教室。
3年の子どもたちに、絵本を読んで聞かせてくれました。
部屋の明かりを落としてカーテンを閉めて。
絵本は、書画カメラで前のスクリーンに大きく映されます。
そんな空間で読み聞かせが始まると、子どもたちは、スーッと絵本の世界へ入っていきました。
3学級とも動物や虫が登場する絵本だったので、
「今日のテーマは『生き物』ですか?」
と、尋ねると、
「えっ、そうだったんですか。打ち合わせはしていないので偶然ですね」
との返事でした。
夏が近づき、生き物が活発に動き回る季節にぴったりです。
読み聞かせが終わったらみんなでお礼。
姿勢をよくして、
「ありがとうございました。1年間、よろしくお願いします」
と、みんなで声をそろえて感謝の気持ちを伝えました。
読んでくれた絵本は以下のとおりです。
◇1組
「たこやきのたこさぶろう」作:長谷川義史
「いかせておくんなせー!」旅に出ようとする、たこやきのたこさぶろう。止めるたこやき家族。そして、こんなものやあんなものまで止めに入るけれど、たこさぶろうには、どうしても旅に出なければならない事情があったのです。そのとき、たこやきやのおやっさんが衝撃の告白を……!!
「どうなってるの?どうぶつの歯」作: 鈴木勝、鈴木貴博 絵:吉田葉子
歯科医師さんが解説する歯の絵本。男の子が歯科医院で検診中、はかせキャラクターが動物の歯について解説してくれます。ゾウやライオンなどの歯の話は興味深いです。注目は、食べる以外の役割もあること。様々な歯を見ることで、子どもたちの、自分の歯への関心を高めてくれます。
2組
「あまがえるりょこうしゃ トンボいけたんけん」作-絵:松岡達英
ツアコンダクターのあまがえるが、人間の捨てたペットボトルのボートでテントウムシ、ダンゴムシ、カタツムリをトンボ池探検に案内します。ツアー料金はお弁当付きの5百円。そのお弁当メニューが、とにかく笑えます。水の中の生き物たちの世界にある楽しさと驚きをいっぱい教えてくれる絵本です。
3組
「なまえのないねこ」作:竹下文子 絵:町田尚子
名前のないこのネコには、お寺のネコ「じゅげむ」に「じぶんで つければ いいじゃない。じぶんの すきな なまえをさ」と言われて、町を歩きながら自分に合う名前を探しはじめますが、「くるま」「のらねこ」「あっちいけ!」なかなか名前は見つかりません。空を見上げて雨が止むのを待っていると、その心の中まで雨音が響き渡ってきました。「ねえ。おなか すいているの?」と尋ねる優しい声を聞いて、ネコは自分が本当に求めていたことに気づきました。
「どうするジョージ!」作:クリス・ホートン 訳:木坂涼
いぬのジョージは、一人で留守番することになり、その間はいい子にしていることを誓いました。留守番している間、ジョージが犬であるが故の試練が何度も訪れます。ケーキを見つけ、ねこを見つけ、花を見つけ…。野生の本能を試される誘惑の数々。大好きなものを前に、さあ、どうするジョージ。