修学旅行最後の見学先は「銀閣寺」。
室町幕府第8代将軍の足利義政によって造営された山荘を起源とする寺院で、正式名称を「慈照寺」と言いますが、江戸時代、祖父の義満が造った「金閣寺」に対して「銀閣寺」と呼ばれるようになったそうです。
駐車場でバスを降りた子どもたちは橋の上で一時停止、下を流れる「琵琶湖疎水」とそれに並行する「哲学の道」を鑑賞し、土産物屋の並ぶ参道を銀閣寺へと歩きました。
総門をくぐって境内に入り、最後の門を抜けて右に曲がると、そこに「銀閣」がお目見え。
その姿は、煌びやかな金閣とは異なる“侘び、寂び”の世界。
金閣よりも一回り小さいうえに銀が貼られているわけでもなく、とても質素な佇まいでした。
左には、白砂に何本もの平行な波紋が描かれた「銀色の砂の海」を意味する「銀沙灘」と、富士山のようなプリンのような円錐台形をした「向月台」。
少し歩いて、銀沙灘と向月台越しに銀閣を眺めると、銀閣が真っ白な砂の上にとても映えていました。
この後子どもたちは苔むした庭園へと向かい、「洗月泉」などを見て展望所へ上がり、眼下に銀閣と銀沙灘、その向こうに京都市街を眺めて下りてきました。
そして、教科書の写真と同じ構図の銀閣を背景にして班ごとに写真を撮って、最後の見学を終えました。