劇団ポプラを招いて、演劇鑑賞会を開きました。
午前と午後の2部公演。
舞台演出に差し障りのない範囲でできる限りの窓を開け体育館で、午前の部を1,2,6年生が、午後の部を3,4,5年生が鑑賞しました。
演目はミュージカル「オズの魔法使い」。
巨大な竜巻に巻き込まれて異次元の世界「オズの国」へ紛れ込んでしまったドロシーが、 「脳みそのないカカシ」「心のないブリキ」「臆病なライオン」と友情を交わしながら、何でも願いをかなえてくれる魔法使いの「オズ」を捜しだす旅を続け、行く先々で待ち受ける様々な困難をくじけることなく乗り越えていく、というお話。
「自分で考え、自分で決めよう」「心を大切にしよう」「勇気をもとう」「家族のもとへ帰ろう」そんな、「人間にとって大切なものは何か」を考えさせる作品です。
学級で並んで体育館に入ってきた子どもたちは、学級ごとに置かれたマーカーに合わせて整列し、前後左右の間隔をとって座ります。
お尻の下に、座布団代わりの“減災頭巾”を敷いて。
劇団の人からの子どもたちへの3つのお願い事があって、いよいよ開演。
まばゆい照明に照らされて演者が舞台にし現れました。
歌と踊りを交えて展開していく劇と、背景に“プロジェクションマッピング”を活用した舞台に、子どもたちはすぐに引き込まれたようで、動かず静かに舞台に見入っています。
そして、
「クスクス」
「ハハハ」
「ワッハッハー」
「エーッ」
「ワーッ」
「パチパチパチパチ(拍手)」
それぞれの場面にこんな素直な反応を表すところからも、子どもたちが物語の世界に入り込み、劇を楽しんでいることがうかがえました。
楽しい時間はあっという間。
ドロシーたちが、それまで気づいていなかった自分自身の姿を発見することで願いをかなえ、ドロシーが無事家に帰って劇は終わりを迎えました。
カーテンコールでは、あいさつする俳優一人ひとりに拍手を送り、最後の曲では、子どもたちの間から自然に手拍子が起こりました。
そして、最後の最後にもう一度
「楽しかった。面白かった。ありがとう」
そんな気持ちを、大きな大きな拍手で伝えていました。
6人の俳優が、1人2役で演じたミュージカル。
テンポよく展開するストーリー。
歌と踊り。
学校の体育館とは思えない、光と映像による舞台演出。
とても楽しい、ミュージカルの世界を堪能することができました。