実験キットを使って、電気のはたらきを調べている4年生。
この時間は、“直列”と“並列”、電池のつなぎ方による、モーターの回り方や豆電球の明るさの違いを探りました。
映像を見て、“直列”“並列”それぞれの電池のつなぎ方や回路について確認してから、自分キットでそれぞれのつなぎ方の回路を組んで、モーターにつけたプロペラの回り方と豆電球の明るさを比べました。
子どもたちの実験の様子を見て回っていると、困ったような表情をして、しきりに導線や電池を見ている子がいたので尋ねると、
「モーターと電球、両方できるようにしたんですけど…」
1つの回路にモーターと豆電球を組み込んで、2つを同時に作動させたかったのです。
回路やスイッチ、接続部分に不具合がありはしないかと、私も一緒になって確かめましたが、それはなく、ちゃんと1つの輪につながる回路ができていました。
おかしいなあ、と思いながら見ていたら…、
「あっ」
豆電球がオレンジに光りました。
と思ったらまた消えて…、
また、点きました。
その子が、プロペラを止めたときに光っていたのです。
このことを教師に報告すると、みんなを集めてその様子を観察。
どうして、このような現象が起きたのでしょう???
ある子が話し始めました。
「わかった!電力がモーターで…消費されて…」
一人の挑戦と失敗が子どもたちの?を掻き立て、電流の不思議を探ることにつながりました。