上下体操服。実は、その下に水着。
足元はサンダル。
手にはバスタオル。
ばっちり身支度を整えて体育館前に集まった6年生。
これから始まるのは「プール掃除」です。
作業のことや安全にかかわることについて教師の話を聞いたら必要な道具を持って担当する場所へ移動し、作業を始めました。
水槽は、水を抜きながらの作業。
水切りを使って、低学年プールの底にたまった土を高学年プールへ落とし、さらに、高学年フールの土と合わせて排水溝へと流していきます。そのうえで、デッキブラシも使ってゴシゴシゴシゴシこすって汚れを落とします。
プールサイドは、ほうきでごみを掃き、排水溝の汚れをブラシでゴシゴシこすって落とします。
たくましく伸びてきた草も刈り取って。
腰洗い槽とシャワーの床ではデッキブラシが活躍。交代しながら土をこそぎ落とし、さらに汚れを取り除きます。
トイレや更衣室ももちろんきれいに。
床は、ほうきでごみを掃きだしたうえで水を撒いてさらにゴシゴシ。
便器の内側をブラシでゴシゴシ磨き、ロッカーは水拭き。
それぞれの担当場所で、みんな自分の役割に自覚手責任を持って作業に励んでいました。
1限目から始まった作業は4時間目の途中に終了。
作業を終えて校長室の前を歩いて教室に向かっている子どもたちに、
「ごくろうさん、ありがとうな」
と、労いと感謝の気持ちを伝えると、
「はい」
「どういたしまして」
「ありがとうございました」
笑顔でこんな返事が返ってきました。
水着がぬれていた子に、
「風邪、ひかんように気を付けてよ」
と、声をかけて返ってきた答えは、
「はい。がんばってはたらいた証拠です」
長い休み時間も取ることなく作業をし続けた6年生の働きぶりは、「はまだっ子のかがみ」と呼ぶにふさわしいものでした。
約10か月、ほりっ放しだったプール。水槽の底には泥がたまっていて、シャワーや腰洗い槽の床には落ち葉や土が積もり、プールサイドには草も生えていました。
そんなプールが、掃除を終えて見違えるほどきれいになりました。
おかげで、全校のみんなが、プールで安心して気持ちよく泳いだり遊んだりすることができます。
6年生の皆さん。
ご苦労様。そして、ありがとう。
お昼の放送でプール掃除のことを全校の子どもたちに伝え、みんなから感謝の気持ちを拍手で表しました。