3限目に登場したのは1年生。
初めての持久走記録会です。
各クラス2列に並んで教師から、「同じ速さで走り続けること」「追い越すときは外側を走ること」といっためあてと約束の話を聞いて、準備運動。
係の子が前に出て、みんなで声を出して体操しました。
水筒と“探検バッグ”を持って、自分のクラスのスタート位置に移動したら、3組はお休み。
1組と2組の白帽子の子どもたちが走ります。
1年生は、3つのグループに分かれて走るからです。
上着を脱いでスタートラインに並んだ子どもたち。
コースを囲むおうちの人たちの姿を見て、やる気はグングン高まっています。
そして、スタート!
と、ここで、“1年生あるある”その1のスタートダッシュ。
運動会の50m走と見紛うほどの勢いで走り出す子がたくさんいるのです。
あれ?
一方で、合図に気付かなかったかのようにちょっとの間立尽くし、周りの子の動きを見て走り出す子も少なからず。
それでもほぼ1周でダッシュ組のスピードは落ち、子どもたちは長い帯になって走り続けました。
走っている子のペアの子は、探検ボードに挟んだ記録用紙に周回数をチェック。
ペアの子が走っているのを心の中で応援しながらずっと目で追いかけ、目の前のコーンを通り過ぎるごとに丸を1つ塗りつぶします。
周回を重ねる中で“1年生あるある”その2が見られました。
それは、おうちの人と“アイコンタクト”&“お手振り”。
トラックを回りながらおうちの人を探していたようで、近くに来ると目をつないで手を振ってアピール。
おうちの人も「頑張れー」と声援を送りながら振り返してくれます。
なぜかその間、ペースがグンと上がる子も。
そして1分前、30秒前…。
力を出し切ろう、新記録を出そうと、力を振り絞って走りました。
「ビーーーー」
タイマーのブザーが終わりを告げて、5分間走は終了。
子どもたちの頑張りに、おうちの人から大きな拍手が贈られました。
近くのポストで止まり、その番号を確かめた子どもたちは、疲れたという表情の中にも、走り切った満足感と拍手をもらったうれしさを浮かべてペアの待つスタート位置へと戻っていきました。
3つのグループの走りを見て、素晴らしいと思うことが一つ。
それは、一人として、立ち止まる子がいなかったということです。
見ている限り、歩く子すらいませんでした。
どんなペースで走っていても、時間が立ては疲れてくるもの。
その疲れに耐えられずに止まってしまう子や、ときには心が折れて泣き出す子もいるのですが、この子たちは止まりそうになっても歯を食いしばって腕を振り、前へ前へと進んでいました。
走ることが得意でスピードを上げと走る子も、同じ速さで走り続ける子も、止まらず踏ん張る子も、みんなとってもかっこよかったです。
最後にみんなで応援のお礼を言い、手を振っておうちの人と別れました。