四日市市立日永小学校
 
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2024/09/30

4年生「一つだけ」はいくつ?

| by 日永っ子のようす
 4年生国語、物語文「一つの花」。
 あらすじ‥「一つだけちょうだい。」これが、ゆみ子のはっきり覚えた、最初の言葉でした。戦争がはげしかったころ、食べる物がなく、「もっともっと。」とせがむゆみ子に、「一つだけ ──。」が、お母さんの口ぐせでした。ゆみ子は、知らず知らずのうちにこの口ぐせを覚えてしまったのです。そんなゆみ子の将来を、お父さんは心配します。とうとう体のあまりじょうぶでないお父さんも、戦争へ行く日がきました。駅に行く途中、白いお米でつくったおにぎりを、ゆみ子は全部食べてしまいました。お母さんは、お父さんに、ゆみ子のなき顔を見せたくはなかったのでしょう。ところが、いざ出発というときに、ゆみ子の、「一つだけ ──。」が、はじまったのです。お父さんは、ホ-ムのはしっぽの、ごみすて場のような所に、わすれられたようにさいていたコスモスの花を見つけ、「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよう ──。」といって、わたしたのです。それから、十年がたちました。ゆみ子は、お父さんの顔も、自分にお父さんがあったことすらも知りません。お母さんの手伝いをするゆみ子の家の庭には、コスモスがたくさんさいています。
 今日の課題は、第2場面で「一つだけ」は何回出てきた?から始まりました。同じ言葉が何度も出てくるのに、不思議とくどい様には感じ取れません。キーワードから、主人公のゆみ子は「かわいそうな子」と言われる」理由を考える4年生です。時代背景を想像しながら物語を味わっています。
   
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