新しい学習指導要領となって初めての高校後期選抜が本日行われました。他県においては、「思考力を問う問題を新たに導入する」と公言しているところもありますが、三重県ではどうだったでしょうか(例えば理科はほとんど知識をはかる問題であったと言えるでしょう【文章は多く、「読む」のに時間はかかったとは思いますが】)。実際に変わりつつある大学入試改革が大きな話題となっていますが、今後は高校入試でも「思考力・判断力・表現力」が求められる傾向が強くなるなど、教育改革そのものの影響が公立高校の入試問題に及んでくることでしょう。具体的には、教科の本質をつかみ、教科書をしっかりと理解することが大事です。例えば、数学では、公式をまるまる覚えるのではなく公式が導けることや、理科では学習したことが実生活での自然現象と結びつけてさらなる疑問を抱いたり、社会では歴史年号を暗記するだけではなく時代背景をもとになぜそうなったのか考えられる力が必要となってくるでしょう。今後大きく変化していく社会に対応する能力が求められ、社会に出た後、どう生きていくのかが大事になってきます。それらを踏まえて中学校として大切なことは、子どもたちが、これからの社会を生きていくうえで必要な力を「授業を中心として」育んでいけるよう(授業改善等)、全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びを実現していくことです。
