3月11日(木)昼休み、児童昇降口と西門に挟まれた中庭に子どもたちが集まってきました。5年生がバタバタとあわただしく動いています。それに感づいた6年生が「何?」「私たちは呼ばれていないよね」とつぶやいていました。そして、掃除が始まろうとするその時、「6年生の皆さんは渡り廊下へ集まってください」と呼び出しの放送がかかりました。
渡り廊下に集まった6年生の目には、中庭に集まった1年生から5年生の姿が飛び込んできました。そして5年生代表の児童から改めて6年生を送る会最後の贈りものについて話を聞きました。
実は6年生を送る会の最後はサプライズで全員合唱「ありがとう6年生」を用意していたのでした。あいにくの雨でできなかった全員合唱がこの日行われました。曲の中で次々と各学年から6年生に向けた感謝のメッセージが垂れ幕となって、バサッ、バサッと音を立てて窓から降ろされました。
マスクはつけたままの歌声でしたが、それはとても力強く、在校生たちの想いは6年生に届いたと感じました。
渡り廊下の柵にぴったりとくっつくようにして歌声に耳を傾け、中庭を見下ろしている6年生の一人ひとりのはにかむような笑顔がそれを伝えていました。
最後は、6年生も在校生も両手をあげ、手を振って終わりました。5年生が、しっかりと6年生からリーダーのバトンを受け取ってくれました。