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2019/07/05

司書さんの「7月の本」の紹介

| by 南中HP管理者

もうすぐ夏休みですね。

この時期になると新聞やニュースで戦争のことを目にする機会も多くなります。

今月はぜひみなさんに読んでほしい、平和について考える本を紹介します。

 

『知らなかった、ぼくらの戦争』    アーサー・ビナード 編著(小学館)

アメリカ出身の詩人である著者は、大学を卒業してから日本に来日しました。

日本で「戦後」という言葉を目にした著者は違和感を抱きます。

というのも、日本にとっての「戦後」とアメリカにとっての「戦後」では考え方が違っていたからです。

 

そのことをきっかけに、「戦争とはいったいなんなのか?」という疑問を抱いた著者は、戦争を体験した人々を訪ね、インタビューを行うようになりました。

真珠湾攻撃に参加したパイロットや、毒ガスを作る島で働いていた元女子学徒などから、私たちが知らなかったことがたくさん語られています。

 

 

『ガラスの梨 ちいやんの戦争』    越水利江子 作(ポプラ社)

昭和16年。

小学3年生の笑生子(えいこ)は、大阪で家族に囲まれて幸せに過ごしていました。

しかし、戦争がひどくなるにつれて徐々にその暮らしが変わっていきます。

大好きな兄が出征していき、集団疎開した先では食べるものも自分で調達しなければならなくなります。

空襲が始まり、火の粉の中を必死で逃げ延びていく場面は、とても心に突き刺さります。

この物語は著者のお母さんをモデルに書かれたのだそうです。

ぜひ、このような作品を通して、当時の姿や出来事、人々がどんな思いをもっていたのかを知ってほしいと思います。

NMC総選挙が、本日まででした。
多くのみなさんが、たくさんの付箋を貼ってくれました。
どんな結果になり、どんな本が入荷されるか、楽しみですね。


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