ふと2年生の教室を通ったら、怪しい光景が目に入りました。
黒板の前に、赤帽をかぶったピンクTシャツの小学生が座り、横には、指し棒を持って何やら説明しようとしている男子がいました。
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聞いていると、どうやら、ピンクTシャツは小学生ではなく担任の先生で、小学1年生の役らしいのです。
「ぼく、小学1年生のひろき。1箱6こ入りのおまんじゅうを4箱買ったら、6×4と言われたんだけど、6×4って、ぼく1年生だからわからないなあ。6×4って、どうやって計算するの?」
ある児童いわく「6×4=24なんだよ」
1年生役の先生「あー、もっとわからなくなってきたよ」
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「はいっ」「はいっ」。追加説明のために手があがります。
「ひろきくん、6+6は12というのはわかるよね。6+6+6+6は6×4のことだから、6×4は12+12と同じことだよ」
「ちょっと分かった気がする」
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「ひろきくん、6このおまんじゅうに、6こつけたすと、12こだね。12にまた6個たすと18になるね」
このようなやりとりをしながら、6×4はどんな状態を表している式なのか、深く考えることができました。
かけ算の九九を使うと、単に「ろくし二十四」を覚えて終わりですが、わざと1年生役にすっとぼけられると、意外に式の中身の説明は難しい。
このように行きつ戻りつしながら、着実に知識を自分のものにしている日々です。