学校医としてお世話になっている加藤整形外科院長の加藤雅典先生を講師にお迎えし，ご参加くださった約40名もの保護者の方々と教員が，「良い姿勢と健康」についてお教えいただきました。

　加藤先生のお話は，どれもが非常に具体的で分かりやすいうえに，日常生活で注意すべきポイントを端的にご指摘くださることから，誰もが，すぐにでも実践してみようという気にさせられます。

　また，参加者からの質問にも，何が必要で大切であるかを，ズバリ！とお話しくださることから，ますます“良い姿勢”への関心が高まりました。以下に，加藤先生のお話を要約してお知らせします。

○　姿勢の乱れは，心の乱れ。気持ちが姿勢を左右する。

○　思春期前に突発性の脊椎側湾症となる事例が多いので，特にその頃の子どもに対しては，周囲のおとなの日常的な観察が大切。

○　姿勢の悪さが様々な病気(腰・肩・首・頭などの痛み)を引き起こす。正しい姿勢を保つには，背筋や腹筋といった筋力が必要で，日頃の心がけと運動によって鍛えることが不可欠。

○　椅子に座ることは，学習成績に直結する。疲れの少ない座り方を体得させる。良い姿勢は，疲れも少ない。