大矢知地区は、垂坂山丘陵地一帯から朝明川下流域に広がる平野のほぼ中央に至る地域に位置している。もともと農業の盛んな田園地帯であり、農産物を原料とした素麺、生糸・酒づくり等の地場産業(伝統産業)が盛んであった。生産者数は減ってきているものの、立地条件を生かした「大矢知手延素麺」は有名である。
また、古くから交通の要衝となっており、代官所・藩校が置かれるなど、いわば政治・経済・文教の中心地であった。
さらに、遺跡や神社・仏閣も数多く散在し、縄文・弥生時代にまでさかのぼっての歴史的縁の深い地域でもある。特に、校区南東部に位置する久留倍官衙遺跡は、奈良時代の役所跡として国の史跡指定を受けており、古代の歴史を考えるうえで重要な場所である。
一方で、かつては自然に恵まれたこの地域も、近年は周辺部の土地造成や宅地開発が急速に進められており、学校を取り巻く環境は、年々変化しつつある。児童数も今後増加が見込まれる。