2月2日(金)、道徳の公開授業が行われました。教科書教材『手品師』を題材として、”誠実に生きること”について学び合いました。
大劇場でのショーを夢見ている手品師が、父親を亡くした貧しい少年と出会い、次の日また手品を見せることを約束します。ところが、憧れであった大劇場でのショーと少年との約束が重なってしまいます。自分の”夢”をとるか、少年との”約束”をとるか。
教科書では、少年との約束を手品師は選びます。しかし、本当にそれだけが誠実に生きることの選択か。長年夢を追い続け、やっとつかんだチャンス。そちらを選ぶことは誠実に生きることではないのか。自分自身に投影した子どもたちは、その選択に迷います。
道徳は、頭ではどちらを選択すべきかは理解している。けれど、実生活に置き換えると必ずしもそちらを選ぶことができない。建前と本音で揺らぐ。その”揺らぎ”こそ大切で、その”揺らぎ”の中で本質をつかみ取ってほしいと思います。