春休み後の長い休校期間を終えて、少しずついつもの学校生活が戻ってきましたね。休校の間は、自粛で外出を控えたため、家族と一緒の時間が長かったという人もいるのではないでしょうか。今月は家族を描いた読み物の本を紹介します。
『星やどりの声』
朝井リョウ/著 / 角川書店(NDC913)
亡き父が遺した喫茶店「星やどり」を一人で切り盛りする母と、26歳の長女・琴美、大学生の長男・光彦、高校三年生の双子の次女と三女・小春とるり、高一の次男・凌馬、小六の三男・真歩。
家族の穏やかな日々が変わり始めた様子を兄弟六人のそれぞれの視点からオムニバス形式で描きます。
『パンツ・プロジェクト』
キャット・クラーク/著 三辺律子/訳 / あすなろ書房(NDC933)
マンマと母さんの母二人という家庭で暮らす中学生の少女リヴは、学校が憂鬱でたまりません。というのも、中学校の校則で制服が男子はズボン、女子はスカートと決まっているからです。でも自分の性に違和感のあるリブにとって、スカートをはくのはとてもつらいことでした。そこでリヴは制服改革をめざし、声をあげます。