ここ数日、不適切動画が話題になっています。
すき家、くら寿司、ビッグエコー、セブンイレブン、バーミヤンなどのアルバイトや店員が、仕事中にありえない行動をし、それを仲間が撮影し、SNSにアップし、それが拡散され、社会的に大きな問題となっています。企業のイメージや信頼をも損なうため、損害賠償の手続きに入っているところもあるとのことです。
ニュースやワイドショーでも大きく取り上げられ、周りから認められたい「承認欲求」が根っこになっていると解説者が話していました。「フォロワー」の数や「いいね」の数が増えることがうれしいので、ついついやってしまうとのことです。
また、24時間限定のインスタグラムだから、そして仲間内の投稿だからという安心感でアップしてしまっているようです。
ところがSNS上に投稿した内容を完全に消し去ることはかなり難しいことで、このことから「デジタルタトゥー」といわれることもあるようです。
悪ふざけのつもりでとった行動が、取り返しのつかない大きなことになってしまうところがSNSの大変危険なところです。
このようなことにならないために、どういったことに気をつけたらよいでしょうか?
いろいろな方法があるでしょうが、次の2つを普段から意識して行動しましょう。
①常に判断しながら行動する。今回話題になっている行動は、誰が見ていようが、見ていまいが、やってはいけない行動です。ましてやお客さん相手の仕事で、お客さんへの信頼を失う行動です。ちょっと立ち止まって考えたら、してはいけないことはわかるはずです。
もしかすると、今回の撮影時以外でもふざけていたのではないでしょうか? 日ごろからTPOに応じた行動、判断しながら行動することが、このような失敗を防ぐことにつながります。撮影についても同様です。
普段から規範意識(道徳、倫理、法律等の社会のルールを守ろうとする意識)をもって、判断して行動することが失敗を未然に防ぐことにつながります。
②想像力を働かせる。投稿する人の心理には、多くの人に見てほしいという「承認欲求」があり、楽しさ、面白さが優先されるようです。でも、投稿前にひと呼吸おいて、多くの人が見た場合、どう感じるのか想像することが大事です。「面白い」「すごいなぁ」と感じる人も一部いるかもしれませんが、多くの人は「不快」に感じます。さらに、これが拡散されたらどうなるか、どんな影響があるのか、想像することが失敗を未然に防ぐことにつながります。
そのためにも、
日ごろから「相手の立場に立って考える」「この後どうなるか想像する」ことが大切ですね。
SNSは大変便利なものですが、とても大きな危険を伴います。使い方については、日ごろから慎重に行うようにしましょう。
お家でも、SNSの使用について話し合ったり、約束を再確認したりしていただきますようお願いします。
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