先日の終業式に先立って、表彰式が行われました。
その中に「努力生徒」の表彰がありました。
三泗地区では、「心身共に健やかな生活を営む児童生徒及び団体等を表彰することによって、健康に対する関心を高め、あわせてその啓発を図ること」を目的として、「三泗地区学校保健表彰」を行っています。
今年度、本校からは3年生の古川慧一さんが推薦され、四日市医師会、
四日市学校保健会、三重郡学校保健会等の審査の結果、努力生徒として表彰を受けました。

古川さんは、1年生の2学期頃から学校を休むことが多くなりました。
家で過ごしていると、食欲もなくなり、体重が激減し、気力もなくなったようです。
しかし、3年生になり、進路選択に向けて、学校に戻ることを決意しました。
学校へ通い始めると、クラスの仲間がとても温かく迎え入れてくれました。
授業に出席したり、文化祭に参加する中で、クラスの一員としての帰属感を感じるようになりました。
現在は、高校受験やその先に待ち構えているであろう困難にも立ち向かう気力にあふれています。
古川さんがこのような気持ちになったのは、本人の決意と勇気があったからです。
その努力が評価されたわけです。
古川さんのお母さんは次のように話してくれました。
「一歩踏み出せたのはたしかに慧一の勇気だったかも知れません。
でもその勇気を支え、育ててくれたのは、『今のままでいいよ』と受け入れてくれた周りの人たちです。
だれもが勇気を持ちながら、周りからどう思われるのか不安があり、その勇気を出せないでいます。
その勇気を形として出し続けられ、自分を信じ、自分に自信が持てるようになったのは、周りの人たちのおかげです。」
素敵なお母さんですね。
表彰を受けたのは古川さんですが、クラスや家族など、古川さんを支えた周りも表彰に値すると思います。