9月のコミュニティスクール運営協議会で、子どもたちの「活字離れ」「新聞離れ」が話題になりました。
委員のお一人である山﨑さんは、新聞販売店を営んでおられ、「そういうことでしたら、ぜひうちの新聞を使ってください」と、10月中旬から毎日20部ずつ、無償で提供してもらっています。
そのおかげで、すべてのクラスに1部ずつ新聞が届いています。
山﨑さんは、「まずはスポーツ欄からでもいいので、新聞を読んでほしい。近くに新聞があることが大事だと思っている。」とおっしゃってくれました。
1年生のあるクラスで聞いてみたところ、約半数が新聞を手に取って読んだと答えてくれました。
同じことを3年生のあるクラスで聞いてみたところ、ほとんどの人が新聞を読んだと答えてくれました。
やっぱり3年生ですね。
印象に残っている記事を尋ねると
「ドラフトで根尾選手が中日に1位指名されたこと」
「安田純平さんが3年4か月ぶりに解放されたこと」
「トルコでジャーナリストが殺害されたこと」
「卓球の福原愛ちゃんが引退しこと」
「駅伝で骨折した選手がたすきをつないだこと」など、様々な話題を答えてくれました。
入試の面接の質問でも、「最近気になっていることは?」と聞かれることもあります。
入試のために読むわけではありませんが、世の中のいろいろなことに興味を持つのはとても大切なことですね。
全国学力・学習状況調査の生徒質問紙に「地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか?」「地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか?」という項目があります。
これらの項目の本校生徒の回答は、全国平均と比べ、低くなっています。
また、「新聞を読んでいますか?」の質問の回答も、全国平均よりも少しくくなっています。
教室に新聞が届けられたことで、どのように変化していくか、楽しみです。
ご家庭でも、地域や社会に目を向けるような会話や働きかけをしていただくと幸いです。