12月10日は、「人権デー」。この日の前1週間は「人権週間」です。今月は人権に関する図書を紹介します。
『カメラにうつらなかった真実 3人の写真家が見た日系人収容所』
エリザベス・パートリッジ/文 ローレン・タマキ/絵松波佐知子/訳
(徳間書店) NDC334
真珠湾攻撃をきっかけにはじまった太平洋戦争中、大統領令によってアメリカ西海岸に住む12万人以上の日本人と日系人が、家や財産を没収され強制収容されました。その当時の様子を写真に残した3人の写真家は、どんな立場で何を撮影し、何を撮影できなかったのでしょう。
『ぼくらは壁を飛びこえて サーカスでつながる人種・民族・宗教』
シンシア・レヴィンソン/著 金原瑞人/訳 (文溪堂) NDC779
サーカスの練習を通して、人種や民族、年齢、貧富の差など、さまざまな違いを持つ若者たちを結びつけるユース・ソーシャル・サーカスの活動を描いた実話です。アメリカ合衆国のセントルイス・アーチーズと、イスラエルのガリラヤ・サーカスという2つのサーカスで、人種や民族など様々な違いを持つ若者たちはどんな日々を送っているのでしょうか。