四日市市立山手中学

〒510-0805                 
三重県四日市市大字東阿倉川70



 学校教育目標 : 人間性豊かで、自分で考え行動できる生徒の育成
 めざす学校像 : 笑顔希望にあふれる学校
 めざす生徒像 : 美しいものに感じ、自分他者大切にする生徒
 

日誌


2019/02/12

県立高校前期選抜 数学の問題

| by 山手中     
2月7日、8日に県立高校の前期選抜が行われました。その時の国語、数学、英語の入試問題が発表されました。
前期選抜学力検査問題等(平成31年2月7日(木)実施)
3年生のみなさんはもちろんですが、1,2年生のみなさんも一度目を通して、できそうな問題にはチャレンジしてみるといいでしょう。

1年生で学習する内容や1年生でもじっくり取り組んで理解してほしい内容を取り上げます。時間があるときにチャレンジしてみましょう。


正の数・負の数の内容ですね。
-3、(-3)、(-3)2 の計算も復習しておきましょう。


文字式の計算ですね。符号に注意しながら正確に計算できることが大切ですね。


χとyの2文字あるので厳密には2年生の学習範囲ですが、1年生でも解けると思います。代入してから計算しても構いませんが、計算してから代入したほうがミスが少なくなり、時間も短縮されます。


正の数・負の数の内容です。aが正の数で、bが負の数で、a+bが負の数というヒントから、大小を調べていきますが、例えばa=3、b=-5などの具体的な数を当てはめて考えてもよいでしょう。


2年生で学習する連立方程式の内容とも考えられますが、1年生の1次方程式でも解けます。

1年生の平面図形で学習する作図の内容ですね。135°は90°+45°ですから、垂線の作図で90°をつくり、また、その90°の角の二等分線の作図を組み合わせます。
弧AB上に点Cをとるのを忘れないようにしましょう。


資料の活用の内容です。①は4÷25を計算して、相対度数を求めます。
②はちょっと難しいですね。順序良く考えていけば正解にたどりつけます。論理クイズやパズルのようです。
3+5+4+1=13ですから、(ア)+(ィ)=12になります。最頻値が24mということから、(イ)には6以上の数が入ります。しかし、(ィ)が6とすると(ア)も6になるので、最頻値が24mとはなりません。このことから、(ィ)には7以上の数が、(ア)には5以下の数が入ります。 
また、中央値が18~22mということなので、25人の半分、つまり12番目、13番目の人が18~22mの範囲に入っていなければなりません。
(ア)が5だとすると、3+(ア)+5=13だから、12番目と13番目の人は18~22mに入ります。
ところが、(ア)が4だとすると、3+(ア)+5=12なので、12番目の人は18~22mに入っていますが、13番目の人は22~26mに入ってしまいます。つまり、(ア)には5以上の数が入ります。
短い時間でこのようなことを考えないといけないので、実際の入試の時は、問題だけ読んでおいて、頭の隅に入れておき、後回しにしたほうがよいかもしれませんね。


この問題は確率の内容ですから2年生の内容ですが、1年生でもじっくり考えれば解けるかもしれません。やってみようって1年生はすべての場合を書き出して、条件にあてはまる確率を求めてみましょう。

円柱や球の体積を求める公式を覚えておく必要がありますね。
1年生で学習しましたが、覚えていますか?(1年生はこれから学習します)
この問題については、次回詳しく取り上げます。



この問題は「規則性」の問題と言われる問題で、順番に考えていく中で、規則性を見つけ出し、一般化(いつでも成り立つことを示していく)していくものです。
1年生の内容ということではありませんが、1年生でも解いてほしい内容です。
①は具体的に書き出してみましょう。
ア) 2+2+2+2=8
ィ) 2+2+2-2=4
ウ) 2+2-2-2=0
エ) 2-2-2-2=-4
順序良く「+」を「-」に変えていくことが大切ですね。
②を考えるときに、①の問題がヒントになっています。①の場合、最大の値はア)で2×4で求められます。自然数aがn個の場合は、a×nを導くことができます。
最小の値はエ)で、最初の「2」と2番目の「2」で0になるので、「残りの2」で-4となります。つまり、-2×(4個-2個)このことから、自然数aがn個の場合は-a×(n-2)となります。
問題では差を求めなさいとなっているので、an-{-a(n-2)}=2an-2aとなります。
③は3年生の因数分解が入ってくるので3年生の内容です。しかし、分配法則を使っているので、時間をかければ1年生でも理解できるのではないでしょうか?
③は、②で求めた2an-2aが、50になるようにaやnを決めていく問題です。
2an-2a=50の両辺を2で割ると、an-a=25となります。左辺をaでくくるとa(nー1)=25となります。
式をよく見るとa×(n-1)が25になるわけですから、aと(n-1)の組み合わせは、自然数の場合、1×25か5×5か25×1しかありません。
aの値をすべて求めるわけですから、1,5,25となります。

公立高校の入試問題は、50点満点です。1年生から3年生の内容がだいたいまんべんなく出題されます。今年度の前期選抜の問題は1年生の内容や、1年生の範囲ではないが1年生でも解いてほしい内容を含めると、21点でした。
「受験勉強は3年生になってから頑張る」ではなく、日々の授業が大切であるということがわかりますね。
ぜひ、入試問題にチャレンジしてみましょう。もし納得できなかったり、理解できない場合は、先生にたずねましょう。
16:07