4歳児の『うさぎさん』が、園庭をたけぽっくりでお散歩中に、何やら不思議な穴を発見しました。穴の中をよく見ると、何かが動いています。今までに知っている、アリの巣ではありません。「なんだ なんだ?」とみんなが集まってきて、じっと見つめていました。すると一人の男の子が「これは、セミや!」と言いました。「どうしてわかるの?」と聞くと「家で、セミの幼虫見つけた時に、見た!!」と言うのです。直径1.5センチくらいの穴からわずかにのぞく、足のようなものを見て、言い当てたのです。 穴を見つけたことも、穴から見える生き物を見つけたことも、それをセミだと言うことも、全部すごいな〜と感心しました。みんなも、それなら図鑑で調べてみようと、セミの幼虫がのっている図鑑を探して持ってきました。「やっぱりそうや!!」とみんな口々に言いました。セミは7年間も土の中にいることを知りました。「セミの幼虫さん、元気なセミになってね」とみんなで見守っていました。 夏の始まりに、幼虫や羽化をする場面に出会っても、穴の中から、今にも出てこようとするセミの幼虫を見たのは、初めてです。幼児にとっても、驚きと発見と、共感の瞬間でした。自然に囲まれた川島幼稚園ならではの、すてきな場面でした。 |
|