(前回の続きです。)さて、笹竹を神社の方に譲ってもらえることになり、午後の保護者との七夕飾りつけのために、登園してすぐにゆり組の子どもたちは神社に出かけました。 教師が笹やぶから切った笹竹を運び出すと、子どもたちはその笹竹の大きさと立派さに『ほー、すごい!』『おおきいなー!』と歓声が上がりました。初めて見る笹竹です。神社の横はよく園外保育で通りますが、じっくりと笹竹を見ることはなかったですし、子どもたちの歓声に、教師私たちが逆に驚いてしまうほどでした。 この子どもたちの感じる心、この瞬間がとても大切な経験であること、子どもたちの心の成長に目には見えないけれど大切な経験であるとこの時に再確認されました。 さあ、この笹竹を幼稚園まで運びます。広がった笹の枝はある程度はひもで結わえましたが、グループに一本ずつ担当して、笹竹の先を踏まないように(踏んでしまうと転んで危険です。)、5人が歩く速度を合わせて、もちろん車に気を付けて安全に運ぶ『お仕事』。これらのことをしっかり子どもたちに伝えながら、そして楽しく運ぶことも大切です。 「わっしょい!わっしょい!』と掛け声を合わせて歩けば、気持ちも揃い、楽しく安全に運べるようでした。「ささのはさらさらー」と七夕の歌を歌いながら歩き進むグループもありました。 幼稚園での様々な経験は、すぐに形になったり、結果が数字で表されることではありません。けれど、今日の活動も子どもたちの心の成長のプラスベクトルが伸びたことには違いないと思いました。 |
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