その歴史は古く、平安時代にはすでにこまを使って遊んでいたという記録が残っているそうです。こままわしは、「物事や人生が円満にまわる」「子どもが早く独り立ちできる」ことを願ったものだと言われています。こまを地面と水平にするために投げる角度を調整したり、手首を柔らかく使い、最後には紐を引くという動作が加わったりするため、テクニックが必要とされます。「できるかな、今度はどうかな、よしもう一回!」など、自分で自分を励ましたり、不安になったり、投げ出さずに耐えたり、達成感を味わったり…様々な感情を動かしています。このような、自分の手で回し、一つ一つ手応えを感じながらする経験は、手先が器用になるだけでなく、自分で課題を乗り越えたいという集中力や目標を達成していく自信・たくましさを育むことにつながります。 |
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