春夏に園の畑でイエローポップを栽培し、収穫して乾燥させたものを各家庭に持ち帰り、おうちで調理して食べた経験があります。10月ごろ、何味にして食べた?と友だちと話しているのが聞こえてきました。共通の体験となり、とてもおいしかったと嬉しそうに報告してくれる子がたくさんいました。 さて、季節はめぐり、小さい木の実や小さい石を拾って集めて見せ合う姿がありました。そこからぴんとひらめいた子が、「先生、フライパン作るよ」と声をあげました。先生が材料を一緒に用意すると、丸く切り取って取っ手をつけて、満足するフライパンが出来上がりました。そこに、小石をいれて焼き始めました。隣で見ていた友だちも興味津々。先生は、豆を焼いているのかなと思ってみていると、近くにいた友だちが「ああ、ポップコーンか」とつぶやきました。焼いている本人は嬉しそうに「そう!バター味作るの」と答えていました。なるほど、以前におうちでポップコーンを作った経験がここで、つながっているのだと思いました。先生が「じゃあ、みんなも食べたくなると思うから、テラスに出す?」と提案すると、さらにノリノリで「うん、100円にする!」と、テーブルを移動し始めました。戸外にいた友だちも「おいしそう!塩味ありますか?」と声をかけにきました。「今、ポンポンできていくからお待ちください」と答えて、次々丸めて色を付け、フライパンを振っていました。「これも使ったらどう?」と材料になるものを運んできてくれる子もいます。イメージが共有でき、それを再現する中で、協同性のある遊びに発展していきました。 |
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