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2026/09/10new

生徒が見通しを持てるような授業

| by 管理職
 社会科2年生の授業を参観にきました。関東地方の学習です。この授業では、生徒が見通しをもって自分の力でより良い学習に向かえる工夫が多くみられました。

①授業が始まります。黒板には「めあて」と1時間の授業の流れが簡単に書かれています。大人でも会議に熱中してくると何について話し合っているのか本筋を忘れることがあります。生徒たちは学習中に今日は何を目標に学習しているのか?今何をしていて、次に何をするのかといった見通しを確認しながら学習します。今何をしているのかわからなくなったときに確認できる「学びの地図」のようなものです。この地図を頼りに、生徒たちは主体的に学習に取り組むことができます。


②本時では最初に、教員がフォーム(Googleのアンケートのようなもの)で自作した、復習テストを行い、前時までに学習した知識や理解したことを思い出し確認していきます。一単元の学習が終わる時にも、このような小テストで学習のポイントを振り返ることで、知識が定着され、家庭学習で復習を行う際のポイントを示すこととなります。授業と家庭学習のサイクルを個別最適に回してく支援となります。


③あらためて本時の学習内容を確認します。「単元を貫く問い」は1時間ずつの授業ではなく、数時間の学習を通して複合的な学習の中で、多角的・多面的に理解を深めていくことをねらいとしています。単元とは今回の場合「関東地方の学習」を指し、自然環境、歴史的背景、文化面など様々な社会科的ものの見方・考え方を活かしながら数時間の学習を通して探究していってほしい問となります。一単元を始める最初に「単元を貫く問い」を示すことで、数回先の授業までを生徒が見通し、家庭学習にも自主的に取り組める手立てとなっています。


④①で触れた学びの地図は板書だけではありません。タブレットで各自に送られたデータの中には「学習の手引き」が示され、めあての他に「ルーブリック」といった評価基準が示されています。ルーブリックを確認すれば、個別に探究学習に取り組む際の指針が確認できます。また、最初に「振り返りシート」に書くことを示すことで、ゴールに立つ自分の姿を想像しながら学習に取り組むことができます。このような見通しを生徒が持てるような手立てを行い、生徒一人ひとりが探究的に学ぶための準備を行います。また、知識の部分で迷わないように、予想される知識については先に確認しておきます。


⑤今回の思考ツールはフィシュボーンを使いました。フィシュボーンは情報を多面的に見たり、理由付けをしたりするという思考スキルを活用する時に有効な思考ツールです。生徒は教員があらかじめヒントとして用意した資料集のデータを見ながら、教科書やインターネットの情報検索の結果を参考に自分なりに情報を精査しまとめていきます。この作業が探究的な学びの中の「情報の収集→整理・分析→まとめ・表現」となります。このようなミニ探究的な学習を授業の中に取り入れることで探究学習を一人ででもできるような訓練となります。


⑥情報を分析しまとめていく中で、迷ったり疑問に思ったことは、なかまとの対話を通して考えを深めていきます。教員も教室を巡回しながら、生徒たち一人ひとりと対話しながら、学びを深める支援をしています。


⑦ある程度、自分の考えがまとまったら、全体での共有が行われます。ICTの武器である同時双方向性が有効に使われる場面です。生徒は自分の席に着いたままで、教室の中の他の生徒全員のレポートを見ることができます。なかまのレポートを参考にして、自分の考えをブラッシュアップしていく作業も「対話的な学び」と呼ばれるものの一つです。直接会話するリアルな対話以外の方法でも自分以外の多様な考えに触れ、自分の考えを良い方向に広げていけることが大切になります。


⑧最後に振り返りの時間です。「貫く問い」に向けて、今日はどこまで取り組めたか、何が分かったのか、今回分かったことからさらに何が考えられるのか、最初に示された振り返りの書き方に従いながら、今日の学びで得た成果をまとめ・表現しながら、次の授業に向けて考えを膨らませています。

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